神楽はかつては日本全国で盛んに行われていた我が国最古の芸能。その起源は一説によると、日本神話(古事記及び日本書紀)の中の「天岩戸(あまいわと)伝説」にまでさかのぼり、天岩戸と呼ばれる洞窟にお隠れになった天照大御神(あまてらすおおみかみ)を誘い出すために、天鈿女命(あまのうずめのみこと)が岩戸の前で舞った舞(まい)がはじまりだといわれています。
語源は諸説ありますが、神を迎える神聖な場所「神座(かむくら)」からきており、神座に神様を迎え、その前で行われる鎮魂・五穀豊穣・厄災の払拭、豊作への御礼のための歌舞を「神楽」と呼ぶようになったといわれています。日本各地の風土や文化を背景にさまざまな地域に伝承され、その土地の氏神様に奉納される神事として執り行われてきました。今日では神社の祭事にとどまらず、催事や祝い事に欠かせない郷土芸能として人々に親しまれています。
ひろしまの神楽は、神事的要素の高い昔ながらの「舞」とエンターテーメント性の高い「舞」が各地域の神楽団によって保存・伝承・創造されています。
250ものアマチュア団体が受け継いでいる「ひろしま神楽」
もっと多くの方に知って頂き・観て頂くキッカケづくりをお手伝いさせて頂きます。
広島の神楽は、いにしえから現代まで古い形を守り石見地方の神社で舞われてきた大元神楽の流れを基に、出雲神楽や九州の岩戸神楽を始めとしたさまざまな地方の流れが融合したもの。現在、広島県内の神楽は、「芸北神楽」「安芸十二神祇」「芸予諸島の神楽」「比婆荒神神楽」「備後神楽」の大きく5つの神楽に分けられていますが、なかでも芸北神楽は、石見神楽を元として、江戸時代に広島県山県郡芸北方面へ伝わったといわれており、時代の流れに沿って進化しながら独特の神楽として展開してきました。八調子でテンポが速く勇壮な舞いの高田神楽と、六調子でテンポがゆるやかで静かな優雅な舞いの山県神楽に伝承され、今でも農村では、秋の稲刈りを終えた時期に、収穫を感謝してあちこちの神社の中にある神楽殿(かぐらでん)で神楽が舞われています。また最近では、落成式や結婚式の余興、神楽大会などによって広く一般にも好評を得て、神楽ブームを呼び起こしています。
神楽初心者のための「ひろしま神楽」映像制作
ひろしま神楽活動再開プロジェクトの一環として公演された「神楽初心者のためのひろしま神楽」を収録し、日本語・英語・中国語に対応する映像へ編集しYouTubeで公開しています。
ひろしま神楽の事を知らない方は必見!
神楽に対する疑問に団員が答えてくれる貴重な動画です。
これを見て事前に学習し、実際に広島にお越しいただき、
生のひろしま神楽を体験してください!
ひろしま神楽-トランルージュツアー体験 VTR制作
広島の代名詞ともいえる「路面電車」。2016年に誕生した広島の街並みを眺めながら「飲食ができる路面電車トランルージュ」とコラボした食事付きモニターツアーを実施。
モニターツアーには日本語、英語、中国語に対応したリポーターが参加し、それぞれの映像を収録しました。
食事は公演に出演する神楽団の市町の食材を使った料理を提供します。
また、神楽鑑賞後にはツアー参加者限定で衣装の試着体験などができるバックヤードツアーを実施しました。
収録した映像は各言語での編集を行い、YouTubeで公開しています。
2022年2月24日配信を開始しました。
ひろしま神楽-心機一転スタート
「ひろしま神楽」活動再開-特別公演-
2022年3月27日(日)神楽門前湯治村神楽ドームで開催!
ひろしま神楽活動再開プロジェクトの活動を継承し、来年度以降の「ひろしま神楽」の本格的な活動再開の機運を醸成する特別公演を実施します。
また、公演に合わせ、神楽の衣装や面の展示、ひろしま神楽の種類を解説したパネル展示を同時開催します。