広島市安佐町の宮乃木神楽団の団長さんでもあり、神楽衣装製作者でもある菅沢秀巳さんが今年「神楽衣装かぐら屋」を設立して10周年を迎えられました。これを記念して、今月の月一は神楽衣装かぐら屋10周年記念公演として行われました。きらびやかな衣装や工夫された衣装に注目です!それではどうぞ。
神楽の上演の前には菅沢秀巳さんに松原神楽社中さんの方々から祝い唄が披露されました。この祝い唄は、結婚式などのおめでたい席で歌われる唄だそうです。また、紅白のもちや大きな鯛・松などお祝いの品も贈られていました。そしてなんと、松原神楽社中の団員さんの中に菅沢さんの元で修行を積まれ、今年浜田市に神楽衣装屋として独立された方がいらっしゃいました。
最初の上演は、くむら神楽保存会「世鬼の舞」です。
このお話は、荒平(あらひら)という怪物が神々が宿る魔法の杖を持って庶民の暮らしを悩ませていました。そこへ太夫という正義の使者が立ち向かい、知恵と力をもって問答のすえ荒平を改心させ、お互いが持っている刀と杖を交換し力を合わせて、天下泰平・無病息災・五穀豊穣を祈り、この世の平和と豊かな暮らしを願って舞い納めるというお話です。
この怪物、背丈も高く真っ黒い大きな顔をしており、牙がキラリと目立ちます。それに対して太夫はというと、なんと小さなお子さんがされています!!長いセリフも可愛らしい声ですらすらとこなしていきます。また、問答の際怪物が攻め立てて太夫の顔の前までくると顔がすっぽりと納まってしまいます。太夫の目から怪物を見るとさぞや大迫力なことでしょう。
続いて松原神楽社中「十羅刹女」。
大太鼓の大きな音が、ジィーンと胸と会場に響きわたるところへ須佐之男命の末娘、十羅刹女さん登場!気品のある舞のなかにも男っぽく逞しい舞が感じられます。(そこでちょっと注目ですが、十羅が着ている陣羽織。先ほど登場した菅沢さんのお弟子さんが作られた陣羽織だそうです。)また、彦羽根との立ち合いでは、激しい戦い!!!もうすぐ決着がつくか!?というとこまで追い詰めますが彦羽根も負けていません!斬られても斬られてもなお立ち上がり、これでもか!というように十羅を苦しめます。見ているこちらはハラハラドキドキです。また、やっとのことで退治したにもかかわらず最後の喜びの舞いでは、さっきまでの激しい立ち合いの疲れは微塵も感じさせない力強さとスピードのある舞を繰り広げ、観客から大きな拍手が贈られていました。
そして、琴庄神楽団「滝夜叉姫」
この演目で一目置くところは五月姫と滝夜叉姫の二つの顔、そして二段階に渡って変わる衣装ではないでしょうか?当初、明かりが全くない暗闇の中に一つだけポッと灯るともし火。その橙色のともし火一つに照らされる五月姫の姿・振る舞いに独特の雰囲気が伝わってくるようでした。また滝夜叉姫となり、徐々に恨みつらみの鬼へと変わっていく瞬間は高速回転の素早い動きと見る目を欺くほどの早変わりに興奮が高まります。そして水色だった衣装が熱い戦いへと進むにつれ紅い衣装に。さらにクライマックスでは紫がかったピンクへ。次から次へと変わる衣装に驚きが隠せませんね。
最後を飾るのは、宮乃木神楽団「大江山」
宮乃木さんの大江山は、奥行きがある屋敷が描かれた幕・酒呑童子が肘をかける肘掛など、さまざまな小道具が使われており一つ一つとてもリアルに表現されています。また、源頼光・渡辺綱・坂田金時たちそれぞれの豪華な衣装にも目がいってしまいますね。そして、酒呑童子たちが着ている衣装にも注目です。鬼の迫力をさらに引き出すため肩のところが下がらないようになっており、簡単な例をあげるとラグビー選手のように大きく・厳つく見えるような工夫がされているようです。今回、衣装をじっくり見るのを忘れてしまった!または、見に行けなかったという方は是非!今度衣装にも注目してみてください。
神楽上演後の写真撮影会は「大江山」を舞われました宮乃木神楽団さんのみなさんが参加してくださいました。鬼や神の方々と多くのお客様が記念写真を撮られており、時間いっぱいとても賑わっていました。
さて、今回の月一もたくさんのお客様に来ていただくことができました。じっくり神楽・衣装を堪能していただくことができたでしょうか?また千代田のショッピングセンター、サンクスの2階にあるギャラリー森で、今回の菅沢さんの衣装展が開催されています。入場は無料で28日の日曜日までとなっていますので、どうぞみなさんお越しください。さぁ、そして!次回の月一ですが、なんと二ヶ月の間が空いてしまいます。12月14日からまたスタートです。お間違えの無いようにお気をつけくださいね☆12月まではすぐ?まだまだ?どちらでしょうか?(笑)次回の公演も楽しみにしていてください♪
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神楽の上演の前には菅沢秀巳さんに松原神楽社中さんの方々から祝い唄が披露されました。この祝い唄は、結婚式などのおめでたい席で歌われる唄だそうです。また、紅白のもちや大きな鯛・松などお祝いの品も贈られていました。そしてなんと、松原神楽社中の団員さんの中に菅沢さんの元で修行を積まれ、今年浜田市に神楽衣装屋として独立された方がいらっしゃいました。
最初の上演は、くむら神楽保存会「世鬼の舞」です。
このお話は、荒平(あらひら)という怪物が神々が宿る魔法の杖を持って庶民の暮らしを悩ませていました。そこへ太夫という正義の使者が立ち向かい、知恵と力をもって問答のすえ荒平を改心させ、お互いが持っている刀と杖を交換し力を合わせて、天下泰平・無病息災・五穀豊穣を祈り、この世の平和と豊かな暮らしを願って舞い納めるというお話です。
この怪物、背丈も高く真っ黒い大きな顔をしており、牙がキラリと目立ちます。それに対して太夫はというと、なんと小さなお子さんがされています!!長いセリフも可愛らしい声ですらすらとこなしていきます。また、問答の際怪物が攻め立てて太夫の顔の前までくると顔がすっぽりと納まってしまいます。太夫の目から怪物を見るとさぞや大迫力なことでしょう。
続いて松原神楽社中「十羅刹女」。
大太鼓の大きな音が、ジィーンと胸と会場に響きわたるところへ須佐之男命の末娘、十羅刹女さん登場!気品のある舞のなかにも男っぽく逞しい舞が感じられます。(そこでちょっと注目ですが、十羅が着ている陣羽織。先ほど登場した菅沢さんのお弟子さんが作られた陣羽織だそうです。)また、彦羽根との立ち合いでは、激しい戦い!!!もうすぐ決着がつくか!?というとこまで追い詰めますが彦羽根も負けていません!斬られても斬られてもなお立ち上がり、これでもか!というように十羅を苦しめます。見ているこちらはハラハラドキドキです。また、やっとのことで退治したにもかかわらず最後の喜びの舞いでは、さっきまでの激しい立ち合いの疲れは微塵も感じさせない力強さとスピードのある舞を繰り広げ、観客から大きな拍手が贈られていました。
そして、琴庄神楽団「滝夜叉姫」
この演目で一目置くところは五月姫と滝夜叉姫の二つの顔、そして二段階に渡って変わる衣装ではないでしょうか?当初、明かりが全くない暗闇の中に一つだけポッと灯るともし火。その橙色のともし火一つに照らされる五月姫の姿・振る舞いに独特の雰囲気が伝わってくるようでした。また滝夜叉姫となり、徐々に恨みつらみの鬼へと変わっていく瞬間は高速回転の素早い動きと見る目を欺くほどの早変わりに興奮が高まります。そして水色だった衣装が熱い戦いへと進むにつれ紅い衣装に。さらにクライマックスでは紫がかったピンクへ。次から次へと変わる衣装に驚きが隠せませんね。
最後を飾るのは、宮乃木神楽団「大江山」
宮乃木さんの大江山は、奥行きがある屋敷が描かれた幕・酒呑童子が肘をかける肘掛など、さまざまな小道具が使われており一つ一つとてもリアルに表現されています。また、源頼光・渡辺綱・坂田金時たちそれぞれの豪華な衣装にも目がいってしまいますね。そして、酒呑童子たちが着ている衣装にも注目です。鬼の迫力をさらに引き出すため肩のところが下がらないようになっており、簡単な例をあげるとラグビー選手のように大きく・厳つく見えるような工夫がされているようです。今回、衣装をじっくり見るのを忘れてしまった!または、見に行けなかったという方は是非!今度衣装にも注目してみてください。
神楽上演後の写真撮影会は「大江山」を舞われました宮乃木神楽団さんのみなさんが参加してくださいました。鬼や神の方々と多くのお客様が記念写真を撮られており、時間いっぱいとても賑わっていました。
さて、今回の月一もたくさんのお客様に来ていただくことができました。じっくり神楽・衣装を堪能していただくことができたでしょうか?また千代田のショッピングセンター、サンクスの2階にあるギャラリー森で、今回の菅沢さんの衣装展が開催されています。入場は無料で28日の日曜日までとなっていますので、どうぞみなさんお越しください。さぁ、そして!次回の月一ですが、なんと二ヶ月の間が空いてしまいます。12月14日からまたスタートです。お間違えの無いようにお気をつけくださいね☆12月まではすぐ?まだまだ?どちらでしょうか?(笑)次回の公演も楽しみにしていてください♪
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2008,09,23 Tue 09:16
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