2月23日に広島市の広島文化学園HBGホールで「RCC早春神楽共演大会」が行われました。毎年多くの神楽ファンのみなさんが楽しみにされているこの大会ですが、私も例外ではありません。昨年は都合により行けなかったので、特に今年は期待して行ってきましたよ!それでは報告です。
第一部~原点を見つめる~
最初は西村神楽社中「四神」。神楽を上演する際には必ず舞わなければならないとされている儀式舞の一つです。四人の舞手が登場し、神々をお迎えするように舞殿を祓い清めながら舞っていきます。全員が同じ衣装、同じ持ち物、同じ舞。儀式舞と言われるだけあって、そこには衣装や表情の変化、物語の展開などは一切ありません。淡々とただひたすらに舞うその姿勢は、神様に向けられたものであることは明らかです。その場で手を上げながらクルクルと回る舞は、袖も軽やかに舞い上がり、まるで一瞬で舞台に花が咲いたようです。このステージに神様を招くという大役を、立派に務めてくださいました。
続いては琴庄神楽団「天の岩戸」。昨年発表されたばかりの新しい演目で、琴庄さん独自の演出で楽しませていただきました。まず「お!?」と思ったのが、神々が集まる場面。一般的な「岩戸」では、兒屋根命と太玉命が幕からじわりじわりと出てきて…というものを多く見かけますが、琴庄さんの場合は、そこからすでに鈿女命と手力男命も登場し、同じように鈴の音を頼りにジワジワと探っていく舞が見られました。この舞はまったく初めての経験でしたので、非常に興味深く拝見しました。そして何より驚いたのが桶の演出!鈿女命が岩戸の前で桶を伏せて、その上で踏み轟かしながら神楽を舞った、というあらすじにならい、大きな桶を手力男命が運んできたのです。これには客席からもどよめきが上がっていましたね。
第二部~伝統を受け継ぐ~
三谷神楽団「塵倫」。古典曲目の中でも代表的な演目で、みなさんもよくご存知のことと思います。空を自在に飛び回る悪鬼に立ち向かうのは、仲哀天皇と高麻呂の二人。衣装も持ち物も舞い方も同じですが、やはりそこには役による違いが感じられました。それは、「ここが違う」という具体的なものではなく、熟練の舞手さんによる、簡単に言えば雰囲気の違いといった所でしょうか。長年舞い込んでこられたからこその、味のある舞。それは鬼も同じことが言えます。大げさに派手に動き回らずとも、凄みや怖さを感じさせる舞。舞手さんの思いが無意識のうちにどこかに現れ、それが見ている私達に伝わる。古典曲目ならではの神楽の魅力を見せてくださいました。
筏津神楽団「八岐大蛇」。今大会のポスターにも版画で「八岐大蛇」がデザインされていましたね!やはり神楽と言えば大蛇!と楽しみにされていた方もおられたことでしょう。一人舞っていた姫に、音もなく忍び寄ってくる二頭の大蛇。そして一気に姫を巻き込み、呑みとってしまいます。最初の場面からいきなり大蛇の迫力に圧倒されましたが、やはり見所はクライマックス。照明が落とされた舞台に、赤く光る十六の目。そして火を噴きながら一斉に襲い掛かる八つの大蛇に、思わず「待ってました!」とテンションが高まりました(笑)。須佐之男命が大蛇の首を切り落とす度に、客席からは拍手も。ワンパターンでなく、様々な退治の仕方を工夫されていましたね。
以上、前半四演目のご紹介でした。残りもお楽しみに!
第一部~原点を見つめる~
最初は西村神楽社中「四神」。神楽を上演する際には必ず舞わなければならないとされている儀式舞の一つです。四人の舞手が登場し、神々をお迎えするように舞殿を祓い清めながら舞っていきます。全員が同じ衣装、同じ持ち物、同じ舞。儀式舞と言われるだけあって、そこには衣装や表情の変化、物語の展開などは一切ありません。淡々とただひたすらに舞うその姿勢は、神様に向けられたものであることは明らかです。その場で手を上げながらクルクルと回る舞は、袖も軽やかに舞い上がり、まるで一瞬で舞台に花が咲いたようです。このステージに神様を招くという大役を、立派に務めてくださいました。
続いては琴庄神楽団「天の岩戸」。昨年発表されたばかりの新しい演目で、琴庄さん独自の演出で楽しませていただきました。まず「お!?」と思ったのが、神々が集まる場面。一般的な「岩戸」では、兒屋根命と太玉命が幕からじわりじわりと出てきて…というものを多く見かけますが、琴庄さんの場合は、そこからすでに鈿女命と手力男命も登場し、同じように鈴の音を頼りにジワジワと探っていく舞が見られました。この舞はまったく初めての経験でしたので、非常に興味深く拝見しました。そして何より驚いたのが桶の演出!鈿女命が岩戸の前で桶を伏せて、その上で踏み轟かしながら神楽を舞った、というあらすじにならい、大きな桶を手力男命が運んできたのです。これには客席からもどよめきが上がっていましたね。
第二部~伝統を受け継ぐ~
三谷神楽団「塵倫」。古典曲目の中でも代表的な演目で、みなさんもよくご存知のことと思います。空を自在に飛び回る悪鬼に立ち向かうのは、仲哀天皇と高麻呂の二人。衣装も持ち物も舞い方も同じですが、やはりそこには役による違いが感じられました。それは、「ここが違う」という具体的なものではなく、熟練の舞手さんによる、簡単に言えば雰囲気の違いといった所でしょうか。長年舞い込んでこられたからこその、味のある舞。それは鬼も同じことが言えます。大げさに派手に動き回らずとも、凄みや怖さを感じさせる舞。舞手さんの思いが無意識のうちにどこかに現れ、それが見ている私達に伝わる。古典曲目ならではの神楽の魅力を見せてくださいました。
筏津神楽団「八岐大蛇」。今大会のポスターにも版画で「八岐大蛇」がデザインされていましたね!やはり神楽と言えば大蛇!と楽しみにされていた方もおられたことでしょう。一人舞っていた姫に、音もなく忍び寄ってくる二頭の大蛇。そして一気に姫を巻き込み、呑みとってしまいます。最初の場面からいきなり大蛇の迫力に圧倒されましたが、やはり見所はクライマックス。照明が落とされた舞台に、赤く光る十六の目。そして火を噴きながら一斉に襲い掛かる八つの大蛇に、思わず「待ってました!」とテンションが高まりました(笑)。須佐之男命が大蛇の首を切り落とす度に、客席からは拍手も。ワンパターンでなく、様々な退治の仕方を工夫されていましたね。
以上、前半四演目のご紹介でした。残りもお楽しみに!
2014,02,26 Wed 00:19
コメント
度々すみません。
URLをクリックしても、見れないみたいですね。
LINEのスタンプで、広島弁打つんたいぎぃけえこれ使いんさい、を検索して頂ければみることができます!
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| 愛子 | EMAIL | URL | 14/09/09 10:23 | cWSk6C6. |
こんにちは。
記事を読んでいると生の神楽がものすごく
見たくなります!!
私は安芸高田市で小さい頃から毎年近くの神社でいろいろな神楽団を見て育ちました。
心の原風景です。
この度LINEで広島弁スタンプというのを作りました。
絶対に大好きな神楽の絵が入れたくて描きました。
神楽好きな方につかって頂けたら嬉しいです。
スタンプの右一番下に神楽の絵を入れました。
https://store.line.me/stickershop/search/creators/ja?q=広島弁打つ&lastUrl=%2Fstickershop%2Fshowcase%2Ftop_creators%2Fja
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| 愛子 | EMAIL | URL | 14/09/09 10:18 | cWSk6C6. |
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