先週の日曜日、千代田開発センターで月一の舞が行われました。今回のテーマは「若き挑戦者たち-高校生 神楽の共演-」ということで、テーマでも分かる通り今回スポットを当てたのは、各高校の神楽を伝承する生徒たち。高校生が舞う神楽を一挙に観ることはそうなく、とても貴重な企画だったと思います。今回は北広島町と安芸高田市の四つの高校が神楽を上演してくれました。それでは若さ溢れるイキイキとした学生達の姿、舞いを報告したいと思います。
広島県立千代田高校‐神楽愛好会‐「日本武尊」
こちらの千代田高校の舞いはとても力強く、メリハリのある舞を披露してくれました。やはり一番荒々しく力強さを感じたのは川上武たちが登場してきた場面でしょうか。火薬を使った演出もあり、また舞台の照明の明るさも落とされ、恐ろしさがにじみ出る一場面となっていました。また、川上武たちが開く酒宴では、髪を大きく振り乱し豪快に酒を飲む川上武たちの姿にお囃子の効果もあってか暫し見入ってしまいました。そしてついに倭男具那命(ヤマトオグナノミコト)たちとの立ち合いが始まります。立ち合いでは川上武といった頭に目がいきがちですが頭を補佐する手下だって引けをとりません。四人で複雑に入り組んだりしながらの激闘を繰り広げ、熱気のこもった舞いを見せていただきました。
広島県立吉田高校-神楽部‐「滝夜叉姫」
吉田高校の神楽では先ほど観た千代田高校の力強い舞いとはまたどこか違い、こちらでは全体的にスッと綺麗に流れるような所作にひとつひとつに柔らかさのある舞いが見てとれました。今回「滝夜叉姫」という演目だっただけにさらに五月姫の女性らしい柔らかな舞いが際立っていたと思います。しかし、女性といってもやはり最後は憎しみと悲しみで鬼となる運命を辿ってしまいます。するとさきほどの柔らかく女性らしい舞いとは一転し、長刀を大きく振り回しながらの荒らしい舞いへと変わっていきました。また、若いだけあってスピードも速く、キレのある舞いを披露してくれました。
広島新庄高校‐郷土芸能同好会‐「紅葉狩」
今回、新庄高校の三年生はこの公演が終わると引退となるそうです。そんな三年生最後の神楽は始まってすぐ、美女たちが中央の幕から勢いよく飛びだし三人の息の揃った舞いが繰り広げられていきました。こちらも女性ではありますが、柔らかな舞いをみせるもどこか妖艶で怪しさも感じさせる舞いでした。また、維持らと酒宴を開く場面では、維持らの背後で瞬間的に鬼と変わる鬼女たちの姿にドキッと驚かす様子もありました。そして最後の立ち合いではこちらもスピード感あふれる立ち回り。そして鬼女大王の何度切られようともなお、襲い掛かってくる粘り強さに会場からはたくさんの拍手が沸き起こっていました。
広島県立加計高校芸北分校‐神楽部‐「八岐大蛇」
芸北分校のこの演目はここに限らず多くの場所でも披露されており、お客様のなかでも何度か観られたことがある演目かもしれませんね。しかし、何度観ても完成度の高い八岐大蛇はいつも感心してしまいます。今回大蛇は8頭登場、その数から繰り広げられる技の数々は迫力満点。また技から技へと移る動作がとっても速いこと速いこと。さっき見たはずの技から一瞬にしてつぎの技へと変わる様子は学生たちのチームワークの良さがわかりますね。また、迫力満点といいますと、大蛇を倒す須佐之男命の姿も必見。忙しなく襲ってくる大蛇たちを勢いよくバッサバッサやっつけていく姿はとてもお見事でした。
以上、八月の月一の舞でした。学生の皆様お疲れ様でした。
そしてここでお知らせですが、月一の舞は一旦八月をもって少しの間休憩に入ります。次の公演は十二月となりますので、お間違えのないよう気をつけくださいね。その間もさまざまなところで神楽がありますので、思う存分楽しんできてくださいね★
広島県立千代田高校‐神楽愛好会‐「日本武尊」
こちらの千代田高校の舞いはとても力強く、メリハリのある舞を披露してくれました。やはり一番荒々しく力強さを感じたのは川上武たちが登場してきた場面でしょうか。火薬を使った演出もあり、また舞台の照明の明るさも落とされ、恐ろしさがにじみ出る一場面となっていました。また、川上武たちが開く酒宴では、髪を大きく振り乱し豪快に酒を飲む川上武たちの姿にお囃子の効果もあってか暫し見入ってしまいました。そしてついに倭男具那命(ヤマトオグナノミコト)たちとの立ち合いが始まります。立ち合いでは川上武といった頭に目がいきがちですが頭を補佐する手下だって引けをとりません。四人で複雑に入り組んだりしながらの激闘を繰り広げ、熱気のこもった舞いを見せていただきました。
広島県立吉田高校-神楽部‐「滝夜叉姫」
吉田高校の神楽では先ほど観た千代田高校の力強い舞いとはまたどこか違い、こちらでは全体的にスッと綺麗に流れるような所作にひとつひとつに柔らかさのある舞いが見てとれました。今回「滝夜叉姫」という演目だっただけにさらに五月姫の女性らしい柔らかな舞いが際立っていたと思います。しかし、女性といってもやはり最後は憎しみと悲しみで鬼となる運命を辿ってしまいます。するとさきほどの柔らかく女性らしい舞いとは一転し、長刀を大きく振り回しながらの荒らしい舞いへと変わっていきました。また、若いだけあってスピードも速く、キレのある舞いを披露してくれました。
広島新庄高校‐郷土芸能同好会‐「紅葉狩」
今回、新庄高校の三年生はこの公演が終わると引退となるそうです。そんな三年生最後の神楽は始まってすぐ、美女たちが中央の幕から勢いよく飛びだし三人の息の揃った舞いが繰り広げられていきました。こちらも女性ではありますが、柔らかな舞いをみせるもどこか妖艶で怪しさも感じさせる舞いでした。また、維持らと酒宴を開く場面では、維持らの背後で瞬間的に鬼と変わる鬼女たちの姿にドキッと驚かす様子もありました。そして最後の立ち合いではこちらもスピード感あふれる立ち回り。そして鬼女大王の何度切られようともなお、襲い掛かってくる粘り強さに会場からはたくさんの拍手が沸き起こっていました。
広島県立加計高校芸北分校‐神楽部‐「八岐大蛇」
芸北分校のこの演目はここに限らず多くの場所でも披露されており、お客様のなかでも何度か観られたことがある演目かもしれませんね。しかし、何度観ても完成度の高い八岐大蛇はいつも感心してしまいます。今回大蛇は8頭登場、その数から繰り広げられる技の数々は迫力満点。また技から技へと移る動作がとっても速いこと速いこと。さっき見たはずの技から一瞬にしてつぎの技へと変わる様子は学生たちのチームワークの良さがわかりますね。また、迫力満点といいますと、大蛇を倒す須佐之男命の姿も必見。忙しなく襲ってくる大蛇たちを勢いよくバッサバッサやっつけていく姿はとてもお見事でした。
以上、八月の月一の舞でした。学生の皆様お疲れ様でした。
そしてここでお知らせですが、月一の舞は一旦八月をもって少しの間休憩に入ります。次の公演は十二月となりますので、お間違えのないよう気をつけくださいね。その間もさまざまなところで神楽がありますので、思う存分楽しんできてくださいね★
2010,08,24 Tue 22:55
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