みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて新年最初の特派員報告は、1月3日の「グリーンアリーナ ニューイヤーイベント」です。お客さんも多く来られ、年初めから大賑わいのイベントでした。それでは報告です。
まずは中川戸神楽団「土蜘蛛」。源頼光の命を狙った葛城山の土蜘蛛ですが、逆に返り討ちに遭い、果てには四天王らによって退治されます。新舞の中でも人気の演目ですが、今回の上演で印象的だったのが、奏楽のみなさん。後に紹介もありましたが、高校生から二十歳という顔ぶれで、とってもフレッシュな印象でした。先輩方の舞を一生懸命盛り上げようとされてるのが伝わってきましたよ。神楽の醍醐味の一つである、舞と楽との一体感がしっかりと感じられました。
次は大塚神楽団「倭建命」。悲劇の英雄、ヤマトタケルの物語…のはずですが、兄ぎしと弟ぎしによる、「新春爆笑トーク」が繰り広げられました(笑)。攻めてくるヤマトタケルに対し、なんとかしようとする兄ぎし、なんだかやる気のない弟ぎし。兄ぎしに「シャンとせぇ!」と渇を入れられ、ようやくカッコよく決めたかと思いきや、「国を捨てて逃げよう」と退場しだす弟ぎし…。保育所からの付き合いだというお二人、息の合ったやり取りで会場を沸かせてくださいました。
次は上河内神楽団「悪狐伝・中編」。悪狐以上の人気を誇る?珍斉和尚さんの登場で、これまた大いに笑わせていただきました。たくさんのネタを披露したかと思えば、なんでもないセリフで噛んだりして、奏楽のみなさんも思わず吹き出してしまったり。もちろん共演者の玉藻前さんにも、いろんなちょっかいを出したりと大活躍。先ほどの大塚さんの上演では若いお二人でしたが、こちらはベテランのチャリの技でまたも大笑いの演目でした。
休憩を挟んだ後は中川戸神楽団「瀧夜叉姫」から始まりました。いつもながら、瀧夜叉姫の見事な変化に思わず見入ってしまいますね。会場からも変化のたびに「おぉ~」というどよめきがありました。もう一つの見どころが手下達との激しい合戦。5人の舞手さんによるその合戦は、まさに息つく暇もないほど。その中で、ヒラヒラと舞う煌びやかな衣装が目に焼きついて、さらに見ている側の興奮をあおってくれます。演出だけでなく、いろいろ見応えたっぷりの上演でした。
続いて大塚神楽団「道成寺」。ここでもチャリ役の船頭さんが登場し、またまた会場を笑いの渦に巻き込んでくださいました。なんでも船頭さんの住まれている大塚地域、今日も雪の降る中を来られたそうで、「街はぬくいね!」を連発。お客さんからビールの差し入れをもらったかと思えば、「つまみはないん?」と付け加えてみたり。しかしそんな船頭さんにも想定外の出来事が!安珍さんを乗せて船渡しの最中、なんと船が二つに分かれてしまうのです(笑)。ストーリー上、絶対に起こるはずのない珍事に、会場のみなさんも大笑いでした。
最後は上河内神楽団「紅葉狩」。人気演目であり、新舞の魅力がたくさん詰め込まれていますね。鬼女たちの華やかな舞はゆったりとして、物語の始まりを強調します。物語が進むにつれ、段々と舞が変化していきます。そして奏楽も重要な要素。特に場面と場面をつなぐわずかな間などは、奏楽の持っていき方で随分と印象が変わるのではないでしょうか。最後はエネルギーを全て出し切るかのような合戦。舞も楽も、限界までスピードアップし、見事な伝統の技を見せてくださいました。
さて毎年恒例の新春神楽から、今年も始まりました。どうぞ本年も「神楽のぶろぐ」をよろしくお願いします。
まずは中川戸神楽団「土蜘蛛」。源頼光の命を狙った葛城山の土蜘蛛ですが、逆に返り討ちに遭い、果てには四天王らによって退治されます。新舞の中でも人気の演目ですが、今回の上演で印象的だったのが、奏楽のみなさん。後に紹介もありましたが、高校生から二十歳という顔ぶれで、とってもフレッシュな印象でした。先輩方の舞を一生懸命盛り上げようとされてるのが伝わってきましたよ。神楽の醍醐味の一つである、舞と楽との一体感がしっかりと感じられました。
次は大塚神楽団「倭建命」。悲劇の英雄、ヤマトタケルの物語…のはずですが、兄ぎしと弟ぎしによる、「新春爆笑トーク」が繰り広げられました(笑)。攻めてくるヤマトタケルに対し、なんとかしようとする兄ぎし、なんだかやる気のない弟ぎし。兄ぎしに「シャンとせぇ!」と渇を入れられ、ようやくカッコよく決めたかと思いきや、「国を捨てて逃げよう」と退場しだす弟ぎし…。保育所からの付き合いだというお二人、息の合ったやり取りで会場を沸かせてくださいました。
次は上河内神楽団「悪狐伝・中編」。悪狐以上の人気を誇る?珍斉和尚さんの登場で、これまた大いに笑わせていただきました。たくさんのネタを披露したかと思えば、なんでもないセリフで噛んだりして、奏楽のみなさんも思わず吹き出してしまったり。もちろん共演者の玉藻前さんにも、いろんなちょっかいを出したりと大活躍。先ほどの大塚さんの上演では若いお二人でしたが、こちらはベテランのチャリの技でまたも大笑いの演目でした。
休憩を挟んだ後は中川戸神楽団「瀧夜叉姫」から始まりました。いつもながら、瀧夜叉姫の見事な変化に思わず見入ってしまいますね。会場からも変化のたびに「おぉ~」というどよめきがありました。もう一つの見どころが手下達との激しい合戦。5人の舞手さんによるその合戦は、まさに息つく暇もないほど。その中で、ヒラヒラと舞う煌びやかな衣装が目に焼きついて、さらに見ている側の興奮をあおってくれます。演出だけでなく、いろいろ見応えたっぷりの上演でした。
続いて大塚神楽団「道成寺」。ここでもチャリ役の船頭さんが登場し、またまた会場を笑いの渦に巻き込んでくださいました。なんでも船頭さんの住まれている大塚地域、今日も雪の降る中を来られたそうで、「街はぬくいね!」を連発。お客さんからビールの差し入れをもらったかと思えば、「つまみはないん?」と付け加えてみたり。しかしそんな船頭さんにも想定外の出来事が!安珍さんを乗せて船渡しの最中、なんと船が二つに分かれてしまうのです(笑)。ストーリー上、絶対に起こるはずのない珍事に、会場のみなさんも大笑いでした。
最後は上河内神楽団「紅葉狩」。人気演目であり、新舞の魅力がたくさん詰め込まれていますね。鬼女たちの華やかな舞はゆったりとして、物語の始まりを強調します。物語が進むにつれ、段々と舞が変化していきます。そして奏楽も重要な要素。特に場面と場面をつなぐわずかな間などは、奏楽の持っていき方で随分と印象が変わるのではないでしょうか。最後はエネルギーを全て出し切るかのような合戦。舞も楽も、限界までスピードアップし、見事な伝統の技を見せてくださいました。
さて毎年恒例の新春神楽から、今年も始まりました。どうぞ本年も「神楽のぶろぐ」をよろしくお願いします。
2012,01,03 Tue 20:08
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