9月24日、大阪市のイオン化粧品シアターBRAVA!において、「石見神楽・大阪公演」が開催されました。今回は浜田市の西村神楽社中さんの舞、そしてゲストに日本を代表する音楽家・福岡ユタカさん(浜田市出身)を迎えて、新たな試みも披露されました。大阪では、初となる石見神楽の自主公演とあって、関西に住まわれている島根県出身の方、また神楽ファンの方が多く訪れてらっしゃいました。今回の報告は、関西在住の特派員Wが当日の模様をお伝えします
「四神」
広島では、あまり舞われることのない演目ですが、石見神楽では、大切な儀式舞の一つです。石見神楽の中でもレベルの高い演目とされているようで、舞いを体全体で表現されていることが、観客の皆さんにも伝わったことでしょう。
「天神」
この演目・・まずは写真をご覧ください。対戦しているのは、みなさん御存じ菅原道真VS藤原時平です。刀と刀の距離が顔のすぐ近くということに気づかれましたか?そして、立ち合いのスピードの速いこと。当然お囃子も速いんですよ。そのスピードの中で一つの乱れなく演じられていて、練習は相当のものと想像できますね。
「塵輪」
こちらは、広島でもおなじみの演目・・ですが、鬼は女鬼(白)と男鬼(赤)の二人。ところ変われば出てくるものも違うということですね。神と鬼の2対2で、とても見ごたえのある立ち合いを披露されていました。『塵輪』というとどうしても鬼に注目が行ってしまいますが、個人的には、神も天皇の厳かな舞い、高麻呂のスピード感のある舞いというように違いも楽しみながら見ることができました。
「オタケビ神楽団」
こちらは、石見神楽と福岡ユタカさんをはじめとするミュージシャンの方とのコラボレーションで行われました。神楽と異文化との交わりということで、どうなるのかと見ていましたが、いざ始まると、福岡さんの歌詞がなく声だけで表現される独特のメロディと石見神楽の世界観がマッチしていました。コラボの中では、『黒塚』も演じられ、姫の妖艶な舞いがより一層深く感じられました。今回は、時間の関係上一部だけの上演でしたが、今度は全編を見てみたいですね。
「天の岩戸」
西村社中さんの『天の岩戸』では、他の団・社中さんではあまり出てこない「思兼命」が登場します。この思兼命、とても頭の良い神で「高天原の知恵袋」とも呼ばれるほどです。他の『天の岩戸』では、児屋根命・太玉命が中心となって、天照大神を岩戸から出てもらうように取り計らいますが、今回はこの思兼命が先頭に立ち、他の神々に指示を与えていました。
「恵比須」
大阪は昔から、「商人の町」とも呼ばれるほどの場所ですので、当然「恵比須」様とも切っても切れない縁があるようで、恵比須様が登場したときは、一際大きな拍手が起こりました。今回もたくさんの「福」を会場いっぱいに撒かれていました。
「大蛇」
今回のメインとも言えるでしょう。8頭の大蛇が舞台の袖から次々と現れると会場からもどよめきが起こりました。そして、大蛇と須佐之男命との戦いでは、大蛇たちの口から勢いよく火花が飛び、舞台の照明ともマッチして、大蛇の恐ろしさが一層アップしてました。
最後には、西村社中さん・福岡さんをはじめ、舞台に関わった方々が挨拶をされ、西村社中代表の日高さんが団員のみなさんを一人一人紹介されました。大阪の地で、石見神楽の醍醐味を十分に披露されて、会場の熱気も終わるころには最高潮でした。
そしてみなさん、石見神楽と大阪という土地が深くかかわっていることをご存じでしたか。今から、40年前、大阪では、日本初の万国博覧会が開催され、メインステージでは、日本の郷土芸能も多く演じられたようです。その一つに「石見神楽」がありました。石見神楽を世界の方々に知ってもらえるように、とりわけ人気演目であった『大蛇』では、当時1~2頭だった大蛇を「八岐大蛇」だから、8頭登場させ、会場の人々を驚かせたようです。この万博を機に、現在では大蛇の頭数が増えたのはもとより、動きも飛躍的に進化し、現在では、「石見神楽」は、日本のみならず世界にも知られるようになりました。広島でも、戦後の新舞の誕生・平成のスーパー神楽の誕生と着々と進化を遂げています。その中にあって、島根・広島と共通して言えることは、「今までのものを大切にしながら、新しいものを作り上げていく」という信念があったことと思います。神楽に対する思いは人それぞれにあると思いますが、ただ一つ言えるのは、神楽に関わる人(演じる人・見る人)すべてが「神楽」が好きということではないでしょうか。これから、本格的な神楽シーズンとなります。このぶろぐを読んで下さる皆さんもあちこちに見に行かれることでしょう。しっかり大好きな「神楽」を楽しんでくださいね。今回の報告は、特派員Wがお伝えしました。
「四神」
広島では、あまり舞われることのない演目ですが、石見神楽では、大切な儀式舞の一つです。石見神楽の中でもレベルの高い演目とされているようで、舞いを体全体で表現されていることが、観客の皆さんにも伝わったことでしょう。
「天神」
この演目・・まずは写真をご覧ください。対戦しているのは、みなさん御存じ菅原道真VS藤原時平です。刀と刀の距離が顔のすぐ近くということに気づかれましたか?そして、立ち合いのスピードの速いこと。当然お囃子も速いんですよ。そのスピードの中で一つの乱れなく演じられていて、練習は相当のものと想像できますね。
「塵輪」
こちらは、広島でもおなじみの演目・・ですが、鬼は女鬼(白)と男鬼(赤)の二人。ところ変われば出てくるものも違うということですね。神と鬼の2対2で、とても見ごたえのある立ち合いを披露されていました。『塵輪』というとどうしても鬼に注目が行ってしまいますが、個人的には、神も天皇の厳かな舞い、高麻呂のスピード感のある舞いというように違いも楽しみながら見ることができました。
「オタケビ神楽団」
こちらは、石見神楽と福岡ユタカさんをはじめとするミュージシャンの方とのコラボレーションで行われました。神楽と異文化との交わりということで、どうなるのかと見ていましたが、いざ始まると、福岡さんの歌詞がなく声だけで表現される独特のメロディと石見神楽の世界観がマッチしていました。コラボの中では、『黒塚』も演じられ、姫の妖艶な舞いがより一層深く感じられました。今回は、時間の関係上一部だけの上演でしたが、今度は全編を見てみたいですね。
「天の岩戸」
西村社中さんの『天の岩戸』では、他の団・社中さんではあまり出てこない「思兼命」が登場します。この思兼命、とても頭の良い神で「高天原の知恵袋」とも呼ばれるほどです。他の『天の岩戸』では、児屋根命・太玉命が中心となって、天照大神を岩戸から出てもらうように取り計らいますが、今回はこの思兼命が先頭に立ち、他の神々に指示を与えていました。
「恵比須」
大阪は昔から、「商人の町」とも呼ばれるほどの場所ですので、当然「恵比須」様とも切っても切れない縁があるようで、恵比須様が登場したときは、一際大きな拍手が起こりました。今回もたくさんの「福」を会場いっぱいに撒かれていました。
「大蛇」
今回のメインとも言えるでしょう。8頭の大蛇が舞台の袖から次々と現れると会場からもどよめきが起こりました。そして、大蛇と須佐之男命との戦いでは、大蛇たちの口から勢いよく火花が飛び、舞台の照明ともマッチして、大蛇の恐ろしさが一層アップしてました。
最後には、西村社中さん・福岡さんをはじめ、舞台に関わった方々が挨拶をされ、西村社中代表の日高さんが団員のみなさんを一人一人紹介されました。大阪の地で、石見神楽の醍醐味を十分に披露されて、会場の熱気も終わるころには最高潮でした。
そしてみなさん、石見神楽と大阪という土地が深くかかわっていることをご存じでしたか。今から、40年前、大阪では、日本初の万国博覧会が開催され、メインステージでは、日本の郷土芸能も多く演じられたようです。その一つに「石見神楽」がありました。石見神楽を世界の方々に知ってもらえるように、とりわけ人気演目であった『大蛇』では、当時1~2頭だった大蛇を「八岐大蛇」だから、8頭登場させ、会場の人々を驚かせたようです。この万博を機に、現在では大蛇の頭数が増えたのはもとより、動きも飛躍的に進化し、現在では、「石見神楽」は、日本のみならず世界にも知られるようになりました。広島でも、戦後の新舞の誕生・平成のスーパー神楽の誕生と着々と進化を遂げています。その中にあって、島根・広島と共通して言えることは、「今までのものを大切にしながら、新しいものを作り上げていく」という信念があったことと思います。神楽に対する思いは人それぞれにあると思いますが、ただ一つ言えるのは、神楽に関わる人(演じる人・見る人)すべてが「神楽」が好きということではないでしょうか。これから、本格的な神楽シーズンとなります。このぶろぐを読んで下さる皆さんもあちこちに見に行かれることでしょう。しっかり大好きな「神楽」を楽しんでくださいね。今回の報告は、特派員Wがお伝えしました。
2011,10,01 Sat 00:03
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僕は浜田市石見神楽周布鳶巣神楽保存会団員です西村神楽社中の指導で頑張っておりますこれからもよろしくお願いします来年の周布川祭りは黒塚をやる予\定又は道がえしです
| こんにちわ | EMAIL | URL | 11/11/05 14:53 | W0LtDlZ. |
僕は浜田市石見神楽周布鳶巣神楽保存会団員です西村神楽社中の指導で頑張っておりますこれからもよろしくお願いします来年の周布川祭りは黒塚をやる予\定又は道がえしです
| こんにちわ | EMAIL | URL | 11/11/05 14:52 | W0LtDlZ. |
がんばれ
| ゆ | EMAIL | URL | 11/10/26 22:11 | mZq6GGkM |
がんばれ
| ゆっちー | EMAIL | URL | 11/10/26 22:07 | mZq6GGkM |