7月8日に、高宮町の田園パラッツォで行われた「第14回高宮神楽公演大会」に行ってきました。高宮町の神楽団が出演し、入場も無料ということで、お客さんを見ると、いつもの常連さん、と言うよりやはり地元の方が多かったようです。子供神楽3演目を含む、全10演目の熱演でしたが、その中で珍しい神楽を見ることができましたので、それをご紹介したいと思います。
まずは梶矢(かじや)神楽団「山伏」。これは石見神楽で言うところの「黒塚」で、悪狐が出る神楽です。阿闍梨祐慶(あじゃりゆうけい)という山伏さんと剛力さんが登場し、那須野ヶ原(なすのがはら)で一夜の宿を借りようとします。ここで剛力さんと柴の戸(しばのと)が、歌の掛け合いをするのですが、このやり取りが素晴らしかったですね。神楽の歌の音調に、民謡の歌い方がプラスされたような、とても味のある歌だったように思います。また、原の様子を里人が語る場面も見事で、長いセリフを言い切った後は、会場から割れんばかりの拍手が起こりました。里人は大太鼓の方がやるのもよく見かけますが、梶矢神楽団の場合は左側の画像のように正装?して御幣を持つという格好でした。
そして羽佐竹(はさだけ)神楽団「下り八島(やしま)」。先ほどの「山伏」はなんとなく物語の見当もつきそうですが、「下り八島」と聞いて「あぁ~あれね」とピンと来る方はそうはおられないでしょう。この神楽の主人公は源義経。義経と言えば「壇ノ浦」などの演目がありますが、この物語はちょっと変わっていて、村を荒らす野党を成敗するというものです。三人の賊を謀(はかりごと)に掛けて見事に討ち取るわけですが、途中、この賊の手下で子狐小太郎(こぎつねこたろう)という人物が登場します。これはチャリのような役で、広島弁のセリフや、まんまとだまされてしまうところなど、おおいに笑わせていただきました。この演目をまだご覧になったことのない方、機会がありましたら是非!
いろんな地域の神楽団が一同に集まり、見事な上演の連続が繰り広げられる競演大会もいいですが、地元の神楽団の上演、そしてそれを見に地元の方が集まるというこの大会は、競演とは違う、何か雰囲気の良さがあったように思います。もちろん子供神楽の上演があったのもその要因の一つでしょう。来年もぜひ足を運んでみたいですね。
この記事が面白い・勉強になったと思われたら迷わずクリック
まずは梶矢(かじや)神楽団「山伏」。これは石見神楽で言うところの「黒塚」で、悪狐が出る神楽です。阿闍梨祐慶(あじゃりゆうけい)という山伏さんと剛力さんが登場し、那須野ヶ原(なすのがはら)で一夜の宿を借りようとします。ここで剛力さんと柴の戸(しばのと)が、歌の掛け合いをするのですが、このやり取りが素晴らしかったですね。神楽の歌の音調に、民謡の歌い方がプラスされたような、とても味のある歌だったように思います。また、原の様子を里人が語る場面も見事で、長いセリフを言い切った後は、会場から割れんばかりの拍手が起こりました。里人は大太鼓の方がやるのもよく見かけますが、梶矢神楽団の場合は左側の画像のように正装?して御幣を持つという格好でした。
そして羽佐竹(はさだけ)神楽団「下り八島(やしま)」。先ほどの「山伏」はなんとなく物語の見当もつきそうですが、「下り八島」と聞いて「あぁ~あれね」とピンと来る方はそうはおられないでしょう。この神楽の主人公は源義経。義経と言えば「壇ノ浦」などの演目がありますが、この物語はちょっと変わっていて、村を荒らす野党を成敗するというものです。三人の賊を謀(はかりごと)に掛けて見事に討ち取るわけですが、途中、この賊の手下で子狐小太郎(こぎつねこたろう)という人物が登場します。これはチャリのような役で、広島弁のセリフや、まんまとだまされてしまうところなど、おおいに笑わせていただきました。この演目をまだご覧になったことのない方、機会がありましたら是非!
いろんな地域の神楽団が一同に集まり、見事な上演の連続が繰り広げられる競演大会もいいですが、地元の神楽団の上演、そしてそれを見に地元の方が集まるというこの大会は、競演とは違う、何か雰囲気の良さがあったように思います。もちろん子供神楽の上演があったのもその要因の一つでしょう。来年もぜひ足を運んでみたいですね。
この記事が面白い・勉強になったと思われたら迷わずクリック
2007,07,10 Tue 21:02
コメント
影の特派員さん、コメントありがとうございます。
掛け合いで歌うものも、「神楽歌」という言い方でよかったんですね^^;
その辺がよくわからなかったのでハッキリと「神楽歌」と書かなかったんですが(>_<)
確かに舞を見ても、なにか伝統の奥深さを感じたように思います。
すぐに真似しようと思ってもできないような、そんな感じの歌や舞い方でしたね☆
次回、見る機会を楽しみにしたいと思います!
またコメントお願いします。
掛け合いで歌うものも、「神楽歌」という言い方でよかったんですね^^;
その辺がよくわからなかったのでハッキリと「神楽歌」と書かなかったんですが(>_<)
確かに舞を見ても、なにか伝統の奥深さを感じたように思います。
すぐに真似しようと思ってもできないような、そんな感じの歌や舞い方でしたね☆
次回、見る機会を楽しみにしたいと思います!
またコメントお願いします。
| 特派員 | EMAIL | URL | 07/07/11 18:33 | BFfnvy1Y |
私も見に行きました。やはり高宮神楽が一番神楽らしくて好きです。梶矢さんの神楽歌ですが、民謡の歌い方がプラスされていると書いてありますが、あれがもともと本来の神楽歌の歌い方だと思いますよ。最近はいろいろな神楽団が神楽歌を歌われますが、梶矢さんは本来の神楽を大事に伝承されている貴重な神楽団だと思います。みなさんも梶矢さん注目してみて下さい。とても味のある神楽をされています。
| 影の特派員 | EMAIL | URL | 07/07/11 17:15 | irwnOHaw |
コメントする
この記事のトラックバックURL
http://www.npo-hiroshima.jp/blogn/tb.php/140
トラックバック