心配だったお天気もなんとか持ち、第18回芸北神楽競演大会が芸北オークガーデンで行われました。快晴ではなく、曇り空だったことで、かえって昼間の気温が上がりすぎず、比較的過ごしやすかったようです。旧舞がメインのこの大会。いくつかご紹介したいと思います。
優勝は苅屋形神楽団「矢旗」。閉会式で審査員長の方が「流れるような楽で迫力のある神楽」と、この大会の神楽の総評を言われていました。まさにこの言葉がピッタリと当てはまるような見事な上演だったように思います。鬼をはじめ、舞手に迫力があるのはもちろん、奏楽のほうにも迫力がありましたね。
準優勝は川北神楽団「鍾馗」。こちらも迫力ある舞が印象的で、さらに大疫神の表現もよかったと思います。重たい衣装を着たままの立ち合いで、低い体勢が多いですから、本当に舞われる方は大変でしょうね!退治される直前まで、必死に抵抗するなど、最後まで役を演じきっておられました。
他に個人的に印象深かったのは飯室神楽団「大楠公」。楠木正成・正季の兄弟の舞は、本当によくそろっていて見事でした!また、正行を舞われた方はかなりお若い方に見えましたが、舞はもちろんセリフや演技も素晴らしく、親子別れの場面をより一層盛り上げておられたと思います。
そして初めて見た龍南神楽団「卑弥呼」。邪馬台国の女王卑弥呼が、敵対していた狗奴国(くなこく)を鏡の威徳により服従させるというあらすじの神楽です。卑弥呼を舞われたのは女性の方で、しっかりと主役を演じておられました。立ち合いは最初は薙刀でしたが、途中から二つの鏡を持ち、その威徳によって悪の二人を降参させるというものでした。鏡の見えない力を悪の方の演技によってうまく表現しておられたと思います。
今年も抽選会があり、今人気のゲーム機Wiiをはじめいろいろな景品がありました。見事Wiiをゲットされたのは年配の男性の方。お孫さんなど家族の方は、神楽を見に行ったおじいちゃんがWiiを持って帰ったら、さぞかし驚かれたことでしょうね(笑)。ぜひまた来年も行ってみたいと思います。
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2007,07,22 Sun 22:47
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