まだまだ厳しい暑さが続きますが、そんな中、冷房のよく効いた会場で「月一の舞・葉月の舞」が行われました。広島県と島根県の交流神楽イベントとして開催されている「月一」ですが、始まったのはちょうど昨年の8月からでした。ということで2回目の「葉月の舞」になりますね。夏休みの日曜日にも関わらず、たくさんの神楽ファンの方に来ていただきました。
はじめは東山子ども神楽団「日本武尊」。4歳から15歳までというメンバーで、特に小太鼓と手打ち鐘をされたお子さんがとっても小さくて可愛らしかったですね!みなさん練習の成果をしっかりと発揮されたように思います。しかし、神の供を舞っていた子にハプニングが。衣装をしばっている帯がゆるかったのか、途中で衣装がずれてしまったのです。大人の衣装を使っていて、見るからに大きいものだったのが、さらに長くなってしまいました。こうなっては舞うどころか、動くことさえも困難な状況。それにも関わらず、途中で止めることなく最後までしっかり舞われました。客席からは大きな拍手や「がんばれ!」といった声もあがり、見ていて暖かい気持ちになりましたね。
続いてあさひが丘神楽団「山姥」。見るのが初めてだなぁと思って見させていただいたのですが、上演後、団員の方に話を聞いたところ、なんと実際に今回初の上演だったんだそうです。そんなことを少しも感じさせない、息の合った上演だったように思います。そんな中で、あさひが丘神楽団の特徴を一つ紹介したいと思います。立ち合いの途中、力及ばずと悟った山姥が逃げた後のことです。負傷して刀を失った怪童丸が手にしたのはマサカリ。演目の最初のほうで手にするのは普通ですが、立ち合いの時に持ったのを初めて見たので、印象に残りましたね。
谷住郷神楽社中「天孫降臨」は、初めてご覧になった方も多くおられたことでしょう。しかし演目のあらすじをご存知ない方や、ファン初心者の方にとっては少し難しい演目だったかもしれません。鬼も出なければ立ち合いもない、地味な演目ではありますが、宇津女命と猿田彦の舞と口上のやり取りは、神楽の基本的な面白さを十分に味わえたと思います。場面によって舞い方の違いや奏楽の違い。これを「なんで違うのだろう?」「こういう意味だからこうかな?」と考えながら見れば、もっと面白くなるに違いありません。
最後は東山神楽団「土蜘蛛」。子ども神楽では衣装のハプニングがありましたが、こちらは面のほうでハプニングが。胡蝶が付ける早変わりの面が、付ける前に落ちてしまったのです。しかしその後のフォローはさすがですね。落ちたこと以外は失敗など感じさせない流れで、さらに大きな面を一瞬のうちに付けたところでは、客席から大きな拍手と歓声でした。最後の立ち合いは東山神楽団らしい大熱演で、お客さんの拍手、掛け声も一際大きく、みんなが一つになって盛り上がったように思います。
上演後は、なんとジャンケン大会が。最後まで残られた方には、千代田の面作り同好会の方による神楽面や、御幣などの神楽グッズが差し上げられました。もちろん恒例の撮影会もあり、東山神楽団のみなさんにご協力していただきました。神楽グッズも、団員の方との写真も、ファンのみなさんにとっては本当にいい記念になったと思います。来月の月一は9月16日です。たくさんの方のご来場をお待ちしております。
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はじめは東山子ども神楽団「日本武尊」。4歳から15歳までというメンバーで、特に小太鼓と手打ち鐘をされたお子さんがとっても小さくて可愛らしかったですね!みなさん練習の成果をしっかりと発揮されたように思います。しかし、神の供を舞っていた子にハプニングが。衣装をしばっている帯がゆるかったのか、途中で衣装がずれてしまったのです。大人の衣装を使っていて、見るからに大きいものだったのが、さらに長くなってしまいました。こうなっては舞うどころか、動くことさえも困難な状況。それにも関わらず、途中で止めることなく最後までしっかり舞われました。客席からは大きな拍手や「がんばれ!」といった声もあがり、見ていて暖かい気持ちになりましたね。
続いてあさひが丘神楽団「山姥」。見るのが初めてだなぁと思って見させていただいたのですが、上演後、団員の方に話を聞いたところ、なんと実際に今回初の上演だったんだそうです。そんなことを少しも感じさせない、息の合った上演だったように思います。そんな中で、あさひが丘神楽団の特徴を一つ紹介したいと思います。立ち合いの途中、力及ばずと悟った山姥が逃げた後のことです。負傷して刀を失った怪童丸が手にしたのはマサカリ。演目の最初のほうで手にするのは普通ですが、立ち合いの時に持ったのを初めて見たので、印象に残りましたね。
谷住郷神楽社中「天孫降臨」は、初めてご覧になった方も多くおられたことでしょう。しかし演目のあらすじをご存知ない方や、ファン初心者の方にとっては少し難しい演目だったかもしれません。鬼も出なければ立ち合いもない、地味な演目ではありますが、宇津女命と猿田彦の舞と口上のやり取りは、神楽の基本的な面白さを十分に味わえたと思います。場面によって舞い方の違いや奏楽の違い。これを「なんで違うのだろう?」「こういう意味だからこうかな?」と考えながら見れば、もっと面白くなるに違いありません。
最後は東山神楽団「土蜘蛛」。子ども神楽では衣装のハプニングがありましたが、こちらは面のほうでハプニングが。胡蝶が付ける早変わりの面が、付ける前に落ちてしまったのです。しかしその後のフォローはさすがですね。落ちたこと以外は失敗など感じさせない流れで、さらに大きな面を一瞬のうちに付けたところでは、客席から大きな拍手と歓声でした。最後の立ち合いは東山神楽団らしい大熱演で、お客さんの拍手、掛け声も一際大きく、みんなが一つになって盛り上がったように思います。
上演後は、なんとジャンケン大会が。最後まで残られた方には、千代田の面作り同好会の方による神楽面や、御幣などの神楽グッズが差し上げられました。もちろん恒例の撮影会もあり、東山神楽団のみなさんにご協力していただきました。神楽グッズも、団員の方との写真も、ファンのみなさんにとっては本当にいい記念になったと思います。来月の月一は9月16日です。たくさんの方のご来場をお待ちしております。
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2007,08,26 Sun 20:51
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