昨年は午前3時半に終わった鳴滝の神楽大会ですが、今年は12時くらいだったおかげで、少しは寝る時間が取れました(笑)。翌日、2日は三次市文化会館で「第2回三次神楽共演大会」が行われました。「今週の見どころ」でもお伝えしたように、「神楽リレー」にご登場いただいた方々の出演がありました。
神楽リレー10人目のランナー、原田神楽団の上野将さんは、「日本武尊」で主役の日本小碓命(やまとおぐなのみこと)を堂々と演じられました。上演後、偶然にも会場で上野さんにお会いすることができたのですが、その時に「この役は若手の登竜門なんです」というお話を伺いました。確かに、基本的な神の舞がすべて詰まったような役で、なおかつ最初から最後までほとんどの場面で出番があるわけですから、若手育成にはピッタリかもしれませんね。途中、小碓命が女装する場面があるのですが、上野さんは「紅葉狩」で鬼女も舞われるため、妙に似合っていた気もしました(笑)。
記念すべき神楽リレー最初のランナーになっていただいたのは、中川戸神楽団の倉本拓哉さん。「瀧夜叉姫」で藤原秀郷を演じられました。今回のメンバーを見てみると、高校3年生の倉本さんをはじめ、ほとんどの方が10~20代という若手を中心とした構成だったように思います。またこの演目は面の早変わりが見どころの一つなんですが、面が変わるたびに客席からどよめきや歓声、拍手が上がっていました。中には「おぉ~すごいのぉ~」という声も近くから聞こえてきたほどで、さすが「スーパー神楽」の本家本元ですね!
そして「スーパー神楽」に負けない演出で盛り上げてくれたのが横谷神楽団「比熊山」。このブログ2回目の登場です。三次市に伝わる「稲生物怪(いのうもののけ)物語」を神楽化したもので、さまざまな妖怪たちに加え、照明の演出などで、今まで見たことのないような物語が展開されます。初めてご覧になった方は、照明が暗くなるたびに、「今度はどんな妖怪が出るんだろう?」とワクワクされたことでしょう!自分は半年ぶりに見たのですが、前回と少し変わっているところがあったり、さらに練習を積まれている成果が伝わってきましたね。
今回初めて拝見した穴笠神楽団「葛城山」なんですが、とても印象に残った場面がありました。左側の写真がそうなんですが、土蜘蛛の岩屋に向かう途中、四天王の二人が水干(すいかん:神が一番上に着る大きな衣装)を脱いで、きれいにたたむ、という場面があったんです。普通この場面ではすでに水干を脱いで出てくるのがほとんどだと思いますので、ちょっと驚きました。衣装や手物は、神楽団にとって非常に大切なものですから、脱ぎ捨てたり投げ捨てたりするよりは、こうやって丁寧に扱うのが本来の姿かもしれませんね。
最後は日吉神楽団「八岐の大蛇」。これまた左側の写真にご注目。見てください、この酒樽の大きさ!足名椎&手名椎さんがこれをかついで出てきた時は、客席から大きなどよめきと笑い声で一時騒然とするほどでした。まるでこの樽の中から大蛇が出てきそうな大きさですよね(笑)。そして登場した大蛇は八匹!大きな酒樽を隠してしまうほどのスケールで、舞台いっぱいに大暴れしてくれました。その大蛇をこれまた豪快に退治していく須佐之男尊の舞もよかったですね。
会場には本当にたくさんのお客さんで、第2回の今年も大盛況だったと思います。行くことができなかった方も、どうぞ来年は三次にお越しください!
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神楽リレー10人目のランナー、原田神楽団の上野将さんは、「日本武尊」で主役の日本小碓命(やまとおぐなのみこと)を堂々と演じられました。上演後、偶然にも会場で上野さんにお会いすることができたのですが、その時に「この役は若手の登竜門なんです」というお話を伺いました。確かに、基本的な神の舞がすべて詰まったような役で、なおかつ最初から最後までほとんどの場面で出番があるわけですから、若手育成にはピッタリかもしれませんね。途中、小碓命が女装する場面があるのですが、上野さんは「紅葉狩」で鬼女も舞われるため、妙に似合っていた気もしました(笑)。
記念すべき神楽リレー最初のランナーになっていただいたのは、中川戸神楽団の倉本拓哉さん。「瀧夜叉姫」で藤原秀郷を演じられました。今回のメンバーを見てみると、高校3年生の倉本さんをはじめ、ほとんどの方が10~20代という若手を中心とした構成だったように思います。またこの演目は面の早変わりが見どころの一つなんですが、面が変わるたびに客席からどよめきや歓声、拍手が上がっていました。中には「おぉ~すごいのぉ~」という声も近くから聞こえてきたほどで、さすが「スーパー神楽」の本家本元ですね!
そして「スーパー神楽」に負けない演出で盛り上げてくれたのが横谷神楽団「比熊山」。このブログ2回目の登場です。三次市に伝わる「稲生物怪(いのうもののけ)物語」を神楽化したもので、さまざまな妖怪たちに加え、照明の演出などで、今まで見たことのないような物語が展開されます。初めてご覧になった方は、照明が暗くなるたびに、「今度はどんな妖怪が出るんだろう?」とワクワクされたことでしょう!自分は半年ぶりに見たのですが、前回と少し変わっているところがあったり、さらに練習を積まれている成果が伝わってきましたね。
今回初めて拝見した穴笠神楽団「葛城山」なんですが、とても印象に残った場面がありました。左側の写真がそうなんですが、土蜘蛛の岩屋に向かう途中、四天王の二人が水干(すいかん:神が一番上に着る大きな衣装)を脱いで、きれいにたたむ、という場面があったんです。普通この場面ではすでに水干を脱いで出てくるのがほとんどだと思いますので、ちょっと驚きました。衣装や手物は、神楽団にとって非常に大切なものですから、脱ぎ捨てたり投げ捨てたりするよりは、こうやって丁寧に扱うのが本来の姿かもしれませんね。
最後は日吉神楽団「八岐の大蛇」。これまた左側の写真にご注目。見てください、この酒樽の大きさ!足名椎&手名椎さんがこれをかついで出てきた時は、客席から大きなどよめきと笑い声で一時騒然とするほどでした。まるでこの樽の中から大蛇が出てきそうな大きさですよね(笑)。そして登場した大蛇は八匹!大きな酒樽を隠してしまうほどのスケールで、舞台いっぱいに大暴れしてくれました。その大蛇をこれまた豪快に退治していく須佐之男尊の舞もよかったですね。
会場には本当にたくさんのお客さんで、第2回の今年も大盛況だったと思います。行くことができなかった方も、どうぞ来年は三次にお越しください!
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2007,09,04 Tue 21:08
コメント
ジェラードさん、コメントありがとうございます。
原田神楽団さんの日曜の上演は、舞、楽とも若手中心のメンバーでしたね。
手打ち鐘は団長さんではありませんでしたよ!
中川戸さんの光国役は、こちらも若手の方でした。
団長さんは裏方をされていたそうですよ^^;
五月さん、コメントありがとうございます。
やはり大蛇は迫力ありますね!
最後を飾るに相応しい演目だと思います。
なかなか生で見る機会がないようですが、機会があればぜひ!!
原田神楽団さんの日曜の上演は、舞、楽とも若手中心のメンバーでしたね。
手打ち鐘は団長さんではありませんでしたよ!
中川戸さんの光国役は、こちらも若手の方でした。
団長さんは裏方をされていたそうですよ^^;
五月さん、コメントありがとうございます。
やはり大蛇は迫力ありますね!
最後を飾るに相応しい演目だと思います。
なかなか生で見る機会がないようですが、機会があればぜひ!!
| 特派員 | EMAIL | URL | 07/09/05 19:08 | BFfnvy1Y |
三次〜近くだったのに残念!大蛇が八匹!圧倒されますよね。私も1月にみた八岐大蛇も八匹で感動しまくりました☆
連日お疲れ様です
連日お疲れ様です
| 五月 | EMAIL | URL | 07/09/05 19:03 | MZc4TY.E |
はぁ、これまた行きたかったですね~
最初は行くつもりでしたが・・・(-_-;)
原田さんは前日の君田近郷に出られて、最後でしたが、団長さんが鉦で勢いがすごかったです。
日曜も団長さん鉦やられました?
中川戸さんの光圀役の方は団長さんですか?
最初は行くつもりでしたが・・・(-_-;)
原田さんは前日の君田近郷に出られて、最後でしたが、団長さんが鉦で勢いがすごかったです。
日曜も団長さん鉦やられました?
中川戸さんの光圀役の方は団長さんですか?
| ジェラード | EMAIL | URL | 07/09/05 18:03 | CDQkBe9E |
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