3月20日は、安佐北区民文化センターで「第3回あさきた神楽発表会」が行われました。安佐北区の神楽団が出演し、地元の方も多く訪れるこの大会。今年も大盛況でした。
あさひが丘神楽団「神迎え」から神楽が始まりました。陰陽五行説に基づいて、四人の舞手が舞殿をまわり、神様をお迎えします。御幣、鈴、扇子。派手さはありませんがその舞は神楽本来の面白さが溢れています。
そして多くの方が注目されていたであろう、宮乃木神楽団の新作「新羅三郎」。歴史で言う後三年の役を神楽化したものです。まだご覧になってない方はおそらく見るのを楽しみにされていると思いますので、あえてあまり詳しい内容は伏せておきます。笑いあり涙ありの前半、そして合戦がメインとなる後半。激しい立ち合いに、普通の演目より主人公に感情移入することができたのは、最初の場面がしっかり作られていたからこそ、と感じました。
岩上八幡神社神楽保存会の「なぎなた舞」。昨年もここで拝見しましたが、すでに何回も見たかのような感覚を覚えました。舞は実にシンプルで、それを四方を巡りながら繰り返すというもの。まさに神楽の基本!という舞で、しっかりと楽しませていただきました。
あさひが丘神楽団「土蜘蛛」。個人的に、衣装がすごく見栄えがするなぁといつも思っているんですが、みなさんいかがでしょうか。今回は胡蝶の着ていた振袖の色が印象的でした。またこの画像の場面。頼光は毒薬を飲まされていますから、普段どおり舞うのではなく、苦しみながらというこだわりが見られました。
綾西神楽団「戻り橋」。いつもよく見かけるものではなく、綾西さんのいろいろなこだわりの演出が随所に見られたように思います。前半、渡辺綱が羅生門に札を立てるというのも珍しいものですね。御伽草子、あるいは謡曲から取り入れられたものと思います。そういった伝説を勉強すると、より面白くなりますよ!
上矢口郷土芸能保存会「鯛釣り」。恵比寿さんが釣った鯛を、いたずら者が盗もうとする内容。芸北や石見の地では、恵比寿さんが苦労しながら鯛を釣り上げるものですが、こちらのはすでに釣り上げたところから始まるんですね。とってもひょうきんな舞で笑わせていただきました。鯛を盗まれてしまった恵比寿さんが、すみっこでおとなしくしている姿がなんとも愛嬌があって可愛らしかったですよ!
飯室神楽団「天岩戸」。登場する五人の神々、その舞い方の違いをじっくり見せていただきました。照明も暗くなり、常闇の世界で繰り広げられる神遊びを実際に見ているようでした。最後の喜びの舞では一転、会場全体を明るくするような雰囲気。やはり重要な演目であるということを改めて感じました。
くむら神楽保存会「幣舞」。陰陽五行説を表現した舞で、石見神楽で言う「五神」と同じような内容だそうです。登場したのは四人の子どもさんの舞手。その姿はなんとも微笑ましいもので、みんなそろって言う言葉も、とても元気があってよかったと思います。これからも伝統を大事にされて、ますます活躍していただきたいですね!
宮崎神楽団「塵倫」。鬼が五匹出ます、という紹介もあり、みなさん楽しみにされていたと思います。出るとわかっていても、やはりいざ五匹そろって見てみると、その迫力に圧倒されますね。立ち合いは3つに分かれていましたが、神の方はずっと戦いっぱなしで、さぞかしお疲れだったこととお察しします(笑)
亀山神楽団「茨木」。大江山の鬼人、茨木童子にスポットを当てた演目。渡辺綱に左腕を切り取られた茨木童子は、住処の大江山へと逃げ帰り、酒呑童子に報告。しかし酒呑童子はその姿を見て、哀れむどころか逆に怒り始めたんです!慌てた茨木童子は「すぐに取り返しに行きますから!」と必死に弁明。なんとも面白く、興味深い演出でした。
最後は鈴張神楽団「山姥」。いろいろな舞、見せ場が楽しめる演目で、舞手が持っている手物の扱い方にも注目。しかし今回は楽にちょっと注目してしまいましたね。画像をご覧になればおわかりかと思いますが、小太鼓は小さな男の子が担当。これが元気のいいこと!!最初から最後まで、しっかり叩かれていましたよ!
今年もお馴染みの芸北神楽から十二神祇まで、いろいろな神楽を楽しむことができました。ただ、第1回と同様に、駐車関係のトラブルが多々あったようです。昨年はそういうことがなかったように記憶していますが、来年はそういうことがないようにしたいですね。
あさひが丘神楽団「神迎え」から神楽が始まりました。陰陽五行説に基づいて、四人の舞手が舞殿をまわり、神様をお迎えします。御幣、鈴、扇子。派手さはありませんがその舞は神楽本来の面白さが溢れています。
そして多くの方が注目されていたであろう、宮乃木神楽団の新作「新羅三郎」。歴史で言う後三年の役を神楽化したものです。まだご覧になってない方はおそらく見るのを楽しみにされていると思いますので、あえてあまり詳しい内容は伏せておきます。笑いあり涙ありの前半、そして合戦がメインとなる後半。激しい立ち合いに、普通の演目より主人公に感情移入することができたのは、最初の場面がしっかり作られていたからこそ、と感じました。
岩上八幡神社神楽保存会の「なぎなた舞」。昨年もここで拝見しましたが、すでに何回も見たかのような感覚を覚えました。舞は実にシンプルで、それを四方を巡りながら繰り返すというもの。まさに神楽の基本!という舞で、しっかりと楽しませていただきました。
あさひが丘神楽団「土蜘蛛」。個人的に、衣装がすごく見栄えがするなぁといつも思っているんですが、みなさんいかがでしょうか。今回は胡蝶の着ていた振袖の色が印象的でした。またこの画像の場面。頼光は毒薬を飲まされていますから、普段どおり舞うのではなく、苦しみながらというこだわりが見られました。
綾西神楽団「戻り橋」。いつもよく見かけるものではなく、綾西さんのいろいろなこだわりの演出が随所に見られたように思います。前半、渡辺綱が羅生門に札を立てるというのも珍しいものですね。御伽草子、あるいは謡曲から取り入れられたものと思います。そういった伝説を勉強すると、より面白くなりますよ!
上矢口郷土芸能保存会「鯛釣り」。恵比寿さんが釣った鯛を、いたずら者が盗もうとする内容。芸北や石見の地では、恵比寿さんが苦労しながら鯛を釣り上げるものですが、こちらのはすでに釣り上げたところから始まるんですね。とってもひょうきんな舞で笑わせていただきました。鯛を盗まれてしまった恵比寿さんが、すみっこでおとなしくしている姿がなんとも愛嬌があって可愛らしかったですよ!
飯室神楽団「天岩戸」。登場する五人の神々、その舞い方の違いをじっくり見せていただきました。照明も暗くなり、常闇の世界で繰り広げられる神遊びを実際に見ているようでした。最後の喜びの舞では一転、会場全体を明るくするような雰囲気。やはり重要な演目であるということを改めて感じました。
くむら神楽保存会「幣舞」。陰陽五行説を表現した舞で、石見神楽で言う「五神」と同じような内容だそうです。登場したのは四人の子どもさんの舞手。その姿はなんとも微笑ましいもので、みんなそろって言う言葉も、とても元気があってよかったと思います。これからも伝統を大事にされて、ますます活躍していただきたいですね!
宮崎神楽団「塵倫」。鬼が五匹出ます、という紹介もあり、みなさん楽しみにされていたと思います。出るとわかっていても、やはりいざ五匹そろって見てみると、その迫力に圧倒されますね。立ち合いは3つに分かれていましたが、神の方はずっと戦いっぱなしで、さぞかしお疲れだったこととお察しします(笑)
亀山神楽団「茨木」。大江山の鬼人、茨木童子にスポットを当てた演目。渡辺綱に左腕を切り取られた茨木童子は、住処の大江山へと逃げ帰り、酒呑童子に報告。しかし酒呑童子はその姿を見て、哀れむどころか逆に怒り始めたんです!慌てた茨木童子は「すぐに取り返しに行きますから!」と必死に弁明。なんとも面白く、興味深い演出でした。
最後は鈴張神楽団「山姥」。いろいろな舞、見せ場が楽しめる演目で、舞手が持っている手物の扱い方にも注目。しかし今回は楽にちょっと注目してしまいましたね。画像をご覧になればおわかりかと思いますが、小太鼓は小さな男の子が担当。これが元気のいいこと!!最初から最後まで、しっかり叩かれていましたよ!
今年もお馴染みの芸北神楽から十二神祇まで、いろいろな神楽を楽しむことができました。ただ、第1回と同様に、駐車関係のトラブルが多々あったようです。昨年はそういうことがなかったように記憶していますが、来年はそういうことがないようにしたいですね。
2009,03,21 Sat 23:37
コメント
junichiさん、コメントありがとうございます。
返事が遅くなって申し訳ありません。
写真の件、了解しました。
こちらに掲載しているのはロゴ入りですので、元画像をお送りしたいと思います。
つきましてはこちらのメールアドレスに連絡をいただけますでしょうか。
monde@npo-hiroshima.jp
よろしくお願いします。
返事が遅くなって申し訳ありません。
写真の件、了解しました。
こちらに掲載しているのはロゴ入りですので、元画像をお送りしたいと思います。
つきましてはこちらのメールアドレスに連絡をいただけますでしょうか。
monde@npo-hiroshima.jp
よろしくお願いします。
| 特派員Y | EMAIL | URL | 15/03/18 00:41 | UEso//TQ |
亀山神楽団の甲元と申します。貴ブログを拝見させていただきました。当神楽団を掲載していただきありがとうございます。
つきましてはお願いがあるのですが、イベント出演のプログラムに載せるための写真として、貴ブログの写真を使用させていただくことは可能でしょうか? 図々しいお願いとは存じますが、よろしくお願いします。
つきましてはお願いがあるのですが、イベント出演のプログラムに載せるための写真として、貴ブログの写真を使用させていただくことは可能でしょうか? 図々しいお願いとは存じますが、よろしくお願いします。
| junichi | EMAIL | URL | 15/03/09 21:42 | J.MKc1j. |
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