先週の日曜日、千代田開発センターで月一の舞いが開催されました。今月の月一のテーマは「月一の舞いへの挑戦」。各地域からの神楽団・保存会が集まり、それぞれの持ち味や舞を披露されました。それでは報告です。
まず初めは、あさひが丘神楽団「日ノ御碕」
この演目は、日ノ御碕(ひのみさき)を乗っ取ろうと攻め入ってくる鬼女、彦羽根とそれを阻止すべく彦羽根に立ち向かう須佐之男命の末娘、十羅刹女とのお話です。皆さん、この登場人物から頭に浮かんでくるのは石見の方で舞われる演目でしょうか?しかし、こちらのあさひが丘さんの演目は、石見とはまた違った雰囲気のある演目でした。日ノ御碕へ船で攻め入る様子を現すため、手下が武器ではなく櫂(かい)を持っての舞いや十羅のお供を襲い、すばやく鬼へと変化する場面がありました。見ていて分かりやすく、また楽しみながら見ることができました。
次に種神楽保存会「鍾馗」
まず初めに目に留まったのは舞台での配置。中央に楽の方たちが座り、鍾馗大神と疫病神が隠れ合う幕は観客から見て舞台袖の左に設置されていました。こういった配置はなかなか見ることがないのですごく斬新でした。そして、鍾馗大神や疫病神の舞いでは、とても独特な舞いで鍾馗大神はどっしりとした構えに一つ一つかみ締めるような舞い。頭を上下に振り頷く様子は強く印象に残りました。また、疫病神は体全体をめいっぱい使うような舞いで力あふれる様子。鍾馗大神とも引けを取らない力強さがありました。
そして、次に水内神楽団「滝夜叉姫」
こちらの演目は水内神楽団さんにとって、なんと20年ぶりに上演される演目だそうです。メンバーも総入れ替えされ、今回の月一の舞いで復活!ということになりました。五月姫が貴船明神へ祈願し滝夜叉姫へと成り変っていく様子や手下の式神を連れひと舞いする様子は美しくも闘志がみなぎるようでした。また、滝夜叉姫から徐々に鬼へと変わっていく場面は、一瞬の出来事で会場からは拍手が沸き起こっていました。また、立ち合いも激しい戦いとなり、今回が初演ということを忘れさせられる舞いでした。
そして最後を飾ったのは今田神楽団「殺生石」
悪弧伝の最後のお話ですね。序盤、悪弧は弓矢の名人、三浦之介・上総之介に退治され、そのまま憎しみとともに殺生石となる場面から始まっていきます。初めから激しい立ち合いが繰り広げられ、一気に会場の熱を上げていきます。中盤では飛脚の飛助(とびすけ)が登場し先ほどの場面とは違い、笑いを誘い会場を和ましてくれます。そして、終盤は悪狐と玄翁和尚(げんのうおしょう)との激戦。序盤の立ち合いよりもさらに熱が入る両者の戦いぶりについつい力がこもっていってしまいます。最後はみるみる引き込まれ目が片時も離せませんでした。
さて、神楽上演後は月一の舞いではお馴染みの記念撮影。今回は「殺生石」を上演されました、今田神楽団の方々でした。玄翁和尚さん、飛脚の飛助さん、悪狐さん、玉藻前さんと豪華たるメンバーでの記念撮影となり、撮られたお客さまはとてもいい記念になりましたね。
そして、ここでお知らせですが来月の月一の舞いは、協賛神楽公演「壬生の花田植えと無形文化財合同まつり」となっており9:00開場 10:00時開演となっています。いつもの時間帯とは異なりますのでくれぐれもお間違えのないようお越しください。
まず初めは、あさひが丘神楽団「日ノ御碕」
この演目は、日ノ御碕(ひのみさき)を乗っ取ろうと攻め入ってくる鬼女、彦羽根とそれを阻止すべく彦羽根に立ち向かう須佐之男命の末娘、十羅刹女とのお話です。皆さん、この登場人物から頭に浮かんでくるのは石見の方で舞われる演目でしょうか?しかし、こちらのあさひが丘さんの演目は、石見とはまた違った雰囲気のある演目でした。日ノ御碕へ船で攻め入る様子を現すため、手下が武器ではなく櫂(かい)を持っての舞いや十羅のお供を襲い、すばやく鬼へと変化する場面がありました。見ていて分かりやすく、また楽しみながら見ることができました。
次に種神楽保存会「鍾馗」
まず初めに目に留まったのは舞台での配置。中央に楽の方たちが座り、鍾馗大神と疫病神が隠れ合う幕は観客から見て舞台袖の左に設置されていました。こういった配置はなかなか見ることがないのですごく斬新でした。そして、鍾馗大神や疫病神の舞いでは、とても独特な舞いで鍾馗大神はどっしりとした構えに一つ一つかみ締めるような舞い。頭を上下に振り頷く様子は強く印象に残りました。また、疫病神は体全体をめいっぱい使うような舞いで力あふれる様子。鍾馗大神とも引けを取らない力強さがありました。
そして、次に水内神楽団「滝夜叉姫」
こちらの演目は水内神楽団さんにとって、なんと20年ぶりに上演される演目だそうです。メンバーも総入れ替えされ、今回の月一の舞いで復活!ということになりました。五月姫が貴船明神へ祈願し滝夜叉姫へと成り変っていく様子や手下の式神を連れひと舞いする様子は美しくも闘志がみなぎるようでした。また、滝夜叉姫から徐々に鬼へと変わっていく場面は、一瞬の出来事で会場からは拍手が沸き起こっていました。また、立ち合いも激しい戦いとなり、今回が初演ということを忘れさせられる舞いでした。
そして最後を飾ったのは今田神楽団「殺生石」
悪弧伝の最後のお話ですね。序盤、悪弧は弓矢の名人、三浦之介・上総之介に退治され、そのまま憎しみとともに殺生石となる場面から始まっていきます。初めから激しい立ち合いが繰り広げられ、一気に会場の熱を上げていきます。中盤では飛脚の飛助(とびすけ)が登場し先ほどの場面とは違い、笑いを誘い会場を和ましてくれます。そして、終盤は悪狐と玄翁和尚(げんのうおしょう)との激戦。序盤の立ち合いよりもさらに熱が入る両者の戦いぶりについつい力がこもっていってしまいます。最後はみるみる引き込まれ目が片時も離せませんでした。
さて、神楽上演後は月一の舞いではお馴染みの記念撮影。今回は「殺生石」を上演されました、今田神楽団の方々でした。玄翁和尚さん、飛脚の飛助さん、悪狐さん、玉藻前さんと豪華たるメンバーでの記念撮影となり、撮られたお客さまはとてもいい記念になりましたね。
そして、ここでお知らせですが来月の月一の舞いは、協賛神楽公演「壬生の花田植えと無形文化財合同まつり」となっており9:00開場 10:00時開演となっています。いつもの時間帯とは異なりますのでくれぐれもお間違えのないようお越しください。
2009,05,11 Mon 22:32
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