2007年4月1日、島根県益田市の石見芸術劇場で、「第3回スーパー神楽選抜競演大会」が行われました。島根県で石見神楽がメインの大会というのが、個人的に初めてだったんですが、やはり広島では味わえないいろんな体験をすることができました。ということで今回は、その辺りを中心にファンのみなさんにわかりやすくお伝えしていこうと思います。ちなみに今回の大会は、写真撮影が禁止でしたので、残念ながら写真はありません。ご了承ください。
まずは西村社中「天神」。これはなんと言っても立ち合いがすごかったですね!広島の場合は、だんだんと激しさを増していく、という感じだと思いますが、石見神楽はその立ち合いの途中でピタリと止まるのが特徴的ではないでしょうか。しかもこの演目の場合、刀を振り回しての激しい立ち合いで、構えて止まった時に顔の数センチ先には相手の刀があるんですよね。見事に息の合った立ち合いでした。
石見神楽長浜社中「日本武尊」。さてみなさん、「日本武尊」のあらすじはどんなものか、ちょっと思い出してください。多くの方が思い浮かべるのは、小碓(おうす)命が九州の熊襲を討ち、それで「日本武尊」と名乗るようになった、というものではないでしょうか。ですがこちらの「日本武尊」は、分かりやすく言うなら美土里町の上河内神楽団の「草薙の剣」と同じようなものでした。ちょっと頼りない悪者の兄弟が出てきたのも面白かったですね!
横田神楽社中「黒塚」。これは珍しかった!という点が多くありました。まず剛力さんが2人出てきた点。それから女に化けたキツネが、その2人をたぶらかす場面は、神楽というよりは民謡のような舞と楽で、かなり新鮮な印象を受けました。また、退治するはずの三浦介たちが、なんと妖術にかかって逆に食べられそうになったんです!さぁどうなるんだ?と見ていたら、いったん逃げた法印さんが出てきてその危機を救い、そしてついにキツネが退治される、という展開でした。そうそう、それとキツネさんがまだら模様だったのも珍しかったですね!
美川西神楽保存会「頼政」。小中大と、お猿さんがたくさん出てきたのにビックリしました。特に小さいお猿さんがじゃれあうのがすごく可愛かったですね。おばあさんにちょっかいを出したり、いろんな仕草もリアルで、見ていて飽きないくらいでした。あとは鵺が実にしぶとかった!何度も切られて、ついに終わりか!と思ったらこちらも逆に妖術を使って反撃したり、最後まで見応えがありました。
大尾谷社中「塵輪」。石見神楽の鬼の構え方、広島とは違いますよね。新舞だとしゃがみこんで鬼棒をついて、片手は耳元に構える、といった感じですが、こちらはしゃがむようなところがありません。立ったまま、片足をあげて鬼棒をつくという感じなんですが、あの重たい衣装を着たまま、すっと片足で立つんですからスゴイですよね。白鬼と赤鬼の息の合った舞もよかったと思います。
写真がないので、イマイチわかりにくいところもあるかもしれません。本当に写真がないのは残念です。次回は残りの演目をご紹介します。
この記事が面白い・勉強になったと思われたら迷わずクリック
まずは西村社中「天神」。これはなんと言っても立ち合いがすごかったですね!広島の場合は、だんだんと激しさを増していく、という感じだと思いますが、石見神楽はその立ち合いの途中でピタリと止まるのが特徴的ではないでしょうか。しかもこの演目の場合、刀を振り回しての激しい立ち合いで、構えて止まった時に顔の数センチ先には相手の刀があるんですよね。見事に息の合った立ち合いでした。
石見神楽長浜社中「日本武尊」。さてみなさん、「日本武尊」のあらすじはどんなものか、ちょっと思い出してください。多くの方が思い浮かべるのは、小碓(おうす)命が九州の熊襲を討ち、それで「日本武尊」と名乗るようになった、というものではないでしょうか。ですがこちらの「日本武尊」は、分かりやすく言うなら美土里町の上河内神楽団の「草薙の剣」と同じようなものでした。ちょっと頼りない悪者の兄弟が出てきたのも面白かったですね!
横田神楽社中「黒塚」。これは珍しかった!という点が多くありました。まず剛力さんが2人出てきた点。それから女に化けたキツネが、その2人をたぶらかす場面は、神楽というよりは民謡のような舞と楽で、かなり新鮮な印象を受けました。また、退治するはずの三浦介たちが、なんと妖術にかかって逆に食べられそうになったんです!さぁどうなるんだ?と見ていたら、いったん逃げた法印さんが出てきてその危機を救い、そしてついにキツネが退治される、という展開でした。そうそう、それとキツネさんがまだら模様だったのも珍しかったですね!
美川西神楽保存会「頼政」。小中大と、お猿さんがたくさん出てきたのにビックリしました。特に小さいお猿さんがじゃれあうのがすごく可愛かったですね。おばあさんにちょっかいを出したり、いろんな仕草もリアルで、見ていて飽きないくらいでした。あとは鵺が実にしぶとかった!何度も切られて、ついに終わりか!と思ったらこちらも逆に妖術を使って反撃したり、最後まで見応えがありました。
大尾谷社中「塵輪」。石見神楽の鬼の構え方、広島とは違いますよね。新舞だとしゃがみこんで鬼棒をついて、片手は耳元に構える、といった感じですが、こちらはしゃがむようなところがありません。立ったまま、片足をあげて鬼棒をつくという感じなんですが、あの重たい衣装を着たまま、すっと片足で立つんですからスゴイですよね。白鬼と赤鬼の息の合った舞もよかったと思います。
写真がないので、イマイチわかりにくいところもあるかもしれません。本当に写真がないのは残念です。次回は残りの演目をご紹介します。
この記事が面白い・勉強になったと思われたら迷わずクリック
2007,04,02 Mon 20:20
コメント
A・Iさん、コメントありがとうございます。
写真ないとなんか寂しいですよねぇ~^^;
ちゃんと伝わりました??
よかったです☆
ぜひぜひ、本場の神楽を堪能してみてください!
きっとより神楽を好きになれますよ♪
またコメントお願いします。
写真ないとなんか寂しいですよねぇ~^^;
ちゃんと伝わりました??
よかったです☆
ぜひぜひ、本場の神楽を堪能してみてください!
きっとより神楽を好きになれますよ♪
またコメントお願いします。
| 特派員 | EMAIL | URL | 07/04/03 18:26 | BFfnvy1Y |
KAOさん、コメントありがとうございます。
文章のみなので、ちゃんと伝わるかどうか、内心不安でした^^;
ので、KAOさんのコメントを読んでほっとしました☆
会場でお会いできるかな~と思っていたんですが、ちょっと機会がなかったみたいですね。
またコメントお願いします!
文章のみなので、ちゃんと伝わるかどうか、内心不安でした^^;
ので、KAOさんのコメントを読んでほっとしました☆
会場でお会いできるかな~と思っていたんですが、ちょっと機会がなかったみたいですね。
またコメントお願いします!
| 特派員 | EMAIL | URL | 07/04/03 18:24 | BFfnvy1Y |
よっ!!まってました\(^ ^)/
ホント写真がないのが残念!!
でもさすが特派員様!!!
よく伝わってきてますよ☆★
島根の神楽はあまり見ることがないので今度どこかに出没してみようかな・・・O(≧∇≦)O
その2も待ってま~す(v^ー°)
ホント写真がないのが残念!!
でもさすが特派員様!!!
よく伝わってきてますよ☆★
島根の神楽はあまり見ることがないので今度どこかに出没してみようかな・・・O(≧∇≦)O
その2も待ってま~す(v^ー°)
| A・I | EMAIL | URL | 07/04/03 09:15 | 0dchuV.g |
特派員さん、今回はさすがにブログでの掲載はされないのかな? と思ってましたが、さすが!! 文章のみでも想像力が湧いて逆に新鮮です。(最初の3演目しか見ていないので)その2も楽しみにしています。
| KAO | EMAIL | URL | 07/04/03 00:35 | mqlrLpO6 |
コメントする
この記事のトラックバックURL
http://www.npo-hiroshima.jp/blogn/tb.php/103
トラックバック