「パノラマ神楽の祭典」。福屋広島駅前店エールエールA館屋上において、大塚神楽団、中川戸神楽団による神楽の上演で、素晴らしいイベントになる…はずだったのが、なんと当日はまさかの雨!屋上ですから屋根はなく、お客さんにはカッパが無料で配られていました。舞うほうにとっても見るほうにとっても、最悪なコンディションでしたが、それでもエールエール開店直後には、熱心なファンの方が早くも並んでおられ、改めて神楽人気の高さを感じました。
まずは大塚神楽団「羅生門」。この演目は、神楽団ごとによってけっこう違いがあるのが特徴だと思うんですが、大塚さんの場合、前とは違うパターンを舞われたりするんですよね。ファンのみなさんにとっては、前と変わった演出を見ることができるのも、一つの楽しみではないでしょうか。それと大塚さん独自の演出が、くっつけたはずの片腕を、再び引っこ抜いてしまう場面ですね!いつもは怖いはずの酒呑童子、茨木童子の二人が、お茶目な演技で笑わせてくれました。
続いて中川戸神楽団「土蜘蛛」。中川戸さんも、同じ演目でもいろいろ変えたりされているのは、みなさんもよくご存知だと思います。この「土蜘蛛」も、昨年の夏ごろから新しいパターンに取り組まれ、時間的なことを含めてそろそろ完成の域に達したかなという印象でした。また、典薬守の面や、最初に出てくる土蜘蛛の面が変わっていたんですが、ファンのみなさんなら気付かれたことと思います。今週末の「吉和神楽競演大会」に出演されますので、今回見に行けなかった方はぜひどうぞ!
そして大塚神楽団「道成寺」。初めて見させていただいたので、やはり強く印象に残りました。簡単なあらすじは、自分との結婚をしつこく迫る清姫(きよひめ)をだまして逃げ出した安珍(あんちん)は、道成寺の釣鐘の中に隠れます。しかし清姫は大蛇へと変貌して後を追い、ついに火を吐いて釣鐘ごと安珍を焼き殺してしまう、という物語です。恐ろしい演目…なんですが、中盤で川を渡る場面があり、そこに登場する船頭さんが、まるで悪狐伝の珍斉さんのノリで笑わせてくれました。たくさんネタはあったのですが、一番はネタではなく、船頭さんがセリフを間違えたところではなかったでしょうか。本来なら「山伏どの!」と声をかけるはずが、「いかに船頭さん。……間違えた。」と言ってしまったので、安珍さんはじめお客さんも大爆笑でした。もちろん、主役の清姫さんもすごかったですよ!特に大蛇に変わる場面は見事な演出、演技で、だんだんとヘビに変わっていく様子を表現されていました。
最後は中川戸神楽団「伊吹山」。12月に郵便貯金ホールで上演された時とは、事情によりメンバーが変わっておられたのですが、そんなことを感じさせない、息のそろった上演だったように思います。そしてこの上演中、雨が少し強くなってきたんです。おまけに風も強く、いくら舞台には屋根があると言っても、冷たい雨が吹き込んでくる状態。しかし、そんな状況でも決してひるむことなく、最後までしっかりと上演されていました。最後、乙丸さんが一人で舞われたのですが、出番の終わった方が、励ますかのように大声でかけ声を掛けられていたのにはすごく感動しました。
本当にあいにくの雨で、行こうと予定されていたのに中止された方もいらっしゃると思います。それでも会場にはたくさんのお客さんが来られて、それぞれの熱演に声援を送っておられました。舞うほうも本当に大変な状況で、中でも足袋がびしょ濡れで、滑りやすい舞台だったのにはご苦労されたことと思います。また、この雨の中、必死にお仕事をされていたスタッフのみなさんも、本当にお疲れ様でした。
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まずは大塚神楽団「羅生門」。この演目は、神楽団ごとによってけっこう違いがあるのが特徴だと思うんですが、大塚さんの場合、前とは違うパターンを舞われたりするんですよね。ファンのみなさんにとっては、前と変わった演出を見ることができるのも、一つの楽しみではないでしょうか。それと大塚さん独自の演出が、くっつけたはずの片腕を、再び引っこ抜いてしまう場面ですね!いつもは怖いはずの酒呑童子、茨木童子の二人が、お茶目な演技で笑わせてくれました。
続いて中川戸神楽団「土蜘蛛」。中川戸さんも、同じ演目でもいろいろ変えたりされているのは、みなさんもよくご存知だと思います。この「土蜘蛛」も、昨年の夏ごろから新しいパターンに取り組まれ、時間的なことを含めてそろそろ完成の域に達したかなという印象でした。また、典薬守の面や、最初に出てくる土蜘蛛の面が変わっていたんですが、ファンのみなさんなら気付かれたことと思います。今週末の「吉和神楽競演大会」に出演されますので、今回見に行けなかった方はぜひどうぞ!
そして大塚神楽団「道成寺」。初めて見させていただいたので、やはり強く印象に残りました。簡単なあらすじは、自分との結婚をしつこく迫る清姫(きよひめ)をだまして逃げ出した安珍(あんちん)は、道成寺の釣鐘の中に隠れます。しかし清姫は大蛇へと変貌して後を追い、ついに火を吐いて釣鐘ごと安珍を焼き殺してしまう、という物語です。恐ろしい演目…なんですが、中盤で川を渡る場面があり、そこに登場する船頭さんが、まるで悪狐伝の珍斉さんのノリで笑わせてくれました。たくさんネタはあったのですが、一番はネタではなく、船頭さんがセリフを間違えたところではなかったでしょうか。本来なら「山伏どの!」と声をかけるはずが、「いかに船頭さん。……間違えた。」と言ってしまったので、安珍さんはじめお客さんも大爆笑でした。もちろん、主役の清姫さんもすごかったですよ!特に大蛇に変わる場面は見事な演出、演技で、だんだんとヘビに変わっていく様子を表現されていました。
最後は中川戸神楽団「伊吹山」。12月に郵便貯金ホールで上演された時とは、事情によりメンバーが変わっておられたのですが、そんなことを感じさせない、息のそろった上演だったように思います。そしてこの上演中、雨が少し強くなってきたんです。おまけに風も強く、いくら舞台には屋根があると言っても、冷たい雨が吹き込んでくる状態。しかし、そんな状況でも決してひるむことなく、最後までしっかりと上演されていました。最後、乙丸さんが一人で舞われたのですが、出番の終わった方が、励ますかのように大声でかけ声を掛けられていたのにはすごく感動しました。
本当にあいにくの雨で、行こうと予定されていたのに中止された方もいらっしゃると思います。それでも会場にはたくさんのお客さんが来られて、それぞれの熱演に声援を送っておられました。舞うほうも本当に大変な状況で、中でも足袋がびしょ濡れで、滑りやすい舞台だったのにはご苦労されたことと思います。また、この雨の中、必死にお仕事をされていたスタッフのみなさんも、本当にお疲れ様でした。
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2007,04,23 Mon 21:57
コメント
A・Iさん、コメントありがとうございます。
せっかくのイベントなのに、雨でいろいろ大変だったことと思います。
しかし、神楽はしっかりと楽しまれたようで何よりですね。
清姫の写真、気に入っていただけましたか☆
今回はステージ真横からの撮影だったんで、今までとは少し違った写真が撮れたと思います。
またコメントお願いします!
せっかくのイベントなのに、雨でいろいろ大変だったことと思います。
しかし、神楽はしっかりと楽しまれたようで何よりですね。
清姫の写真、気に入っていただけましたか☆
今回はステージ真横からの撮影だったんで、今までとは少し違った写真が撮れたと思います。
またコメントお願いします!
| 特派員 | EMAIL | URL | 07/04/24 18:23 | BFfnvy1Y |
うちも行きましたよぉo(^-^)o
雨凄かったですねぇ(^^;)
でもすっごくよかったです♪
これをみながら「うん。うん。」とついにやついてしまいます。(笑)
大塚さんの道成寺の清姫の写真すっごくいいですね☆★
雨凄かったですねぇ(^^;)
でもすっごくよかったです♪
これをみながら「うん。うん。」とついにやついてしまいます。(笑)
大塚さんの道成寺の清姫の写真すっごくいいですね☆★
| A・I | EMAIL | URL | 07/04/24 09:37 | 0dchuV.g |
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