3演目の上演の後はお楽しみの抽選会でした。今回上演された6つの神楽団からそれぞれ神楽グッズが、そして菅沢さんから神楽面のプレゼント。当選された方、おめでとうございます!画像は中川戸神楽団団長の能海さんがお祝いの言葉を述べられているところです。出番が近いので、メイクも出来上がった状態での登場だったのですが、「変な格好ですみません」という一言には思わず笑ってしまいました。ご存知のファンの方もおられると思いますが、菅沢さんはしばらくの間、中川戸神楽団に在籍されていました。そして当時の団員さんとともに、「板蓋宮」などの新作を発表されたのです。そして「スーパー神楽」として広島市内のホールで公演し、現在の神楽ブームをよんだのはみなさんご周知の通りです。「今の中川戸の神楽、そして今の自分があるのは菅沢さんのおかげです」という能海さんの言葉が、菅沢さんがいかに広島の神楽において影響を与えてきたかがわかると思います。
休憩の後は松原神楽社中「頼政」。この演目において初めて見たことをまずご紹介します。まず源頼政が一人で出てきた点。普通は猪早太という家来を連れていると思っていたので、ちょっと意外でした。それと、時の帝である堀河天皇が登場し、鵺に悩まされるという場面がありました。この「頼政」という演目は石見神楽の中でもいまだ成長途上の演目とされていますから、各団体においていろいろな演出があったほうが面白いのかもしれません。そしてファンのみなさんお待ちかね、たくさんのお猿さんの登場。可愛い子猿さんたちが相撲をしていると、どこかで見たようなヒヒ面をつけて、私服の方が飛び入り参加!さらにスーツ姿の菅沢さんまで登場し、お猿さんの真似をして相撲をとるので、場内爆笑、拍手喝采でした(笑)。そんな猿たちも頼政に退治されてしまうのですが、小さいお猿さんが必死で命乞いをして助けてもらう場面もあって、とても可愛かったですね!
続いて中川戸神楽団「紅葉狩」。スーパー神楽の原点とも言える「板蓋宮」を見てきた、若い団員さんの手による演目です。ただ単に見栄えのする派手な神楽ではなく、戸隠山の鬼女、呉葉(くれは)にスポットを当てた演出が随所に光ります。後は北向観音(きたむきかんのん)より降魔の剣(ごうまのつるぎ)を授かる場面、これも中川戸さんらしい演出で、客席からは驚きの声が。今年、新たに「大江山」を発表されましたが、これからもスーパー神楽の本家本元として、面白い神楽を見せていただきたいですね!
最後は都治神楽社中「大蛇」。自分は一番後ろで見ていたのですが、前の席にいらした方、大丈夫でしたでしょうか(笑)。八匹の大蛇が火を吹きながらの大暴れで、前で見られている方がやけどしたり、尻尾に当たったりしないか、と心配するほどでした。もちろん実際にはそんなことはないのですが、とんでもない怪物たちの暴れっぷり、これもまさに大熱演でした。最後に残った大蛇と須佐之男尊の一騎打ちも見応えアリ。奇稲田姫と一緒に見ているこちらも応援したくなりますね!記念イベントの最後をしっかりと飾っていただきました。
熱演に次ぐ熱演、みなさん気合入りまくりで、見に来られた方も大満足だったのではないでしょうか。また、千代田のショッピングセンターサンクスの2階では、菅沢さんの記念展が開催されています。たくさんの神楽面が展示してあり、「あ、これは紅葉狩の鬼面だな」など、面を見て演目を当てたりするのも面白いと思いますよ!時間は10時から18時まで、入場は無料ですので、ファンのみなさん、ぜひ行ってみてください。
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休憩の後は松原神楽社中「頼政」。この演目において初めて見たことをまずご紹介します。まず源頼政が一人で出てきた点。普通は猪早太という家来を連れていると思っていたので、ちょっと意外でした。それと、時の帝である堀河天皇が登場し、鵺に悩まされるという場面がありました。この「頼政」という演目は石見神楽の中でもいまだ成長途上の演目とされていますから、各団体においていろいろな演出があったほうが面白いのかもしれません。そしてファンのみなさんお待ちかね、たくさんのお猿さんの登場。可愛い子猿さんたちが相撲をしていると、どこかで見たようなヒヒ面をつけて、私服の方が飛び入り参加!さらにスーツ姿の菅沢さんまで登場し、お猿さんの真似をして相撲をとるので、場内爆笑、拍手喝采でした(笑)。そんな猿たちも頼政に退治されてしまうのですが、小さいお猿さんが必死で命乞いをして助けてもらう場面もあって、とても可愛かったですね!
続いて中川戸神楽団「紅葉狩」。スーパー神楽の原点とも言える「板蓋宮」を見てきた、若い団員さんの手による演目です。ただ単に見栄えのする派手な神楽ではなく、戸隠山の鬼女、呉葉(くれは)にスポットを当てた演出が随所に光ります。後は北向観音(きたむきかんのん)より降魔の剣(ごうまのつるぎ)を授かる場面、これも中川戸さんらしい演出で、客席からは驚きの声が。今年、新たに「大江山」を発表されましたが、これからもスーパー神楽の本家本元として、面白い神楽を見せていただきたいですね!
最後は都治神楽社中「大蛇」。自分は一番後ろで見ていたのですが、前の席にいらした方、大丈夫でしたでしょうか(笑)。八匹の大蛇が火を吹きながらの大暴れで、前で見られている方がやけどしたり、尻尾に当たったりしないか、と心配するほどでした。もちろん実際にはそんなことはないのですが、とんでもない怪物たちの暴れっぷり、これもまさに大熱演でした。最後に残った大蛇と須佐之男尊の一騎打ちも見応えアリ。奇稲田姫と一緒に見ているこちらも応援したくなりますね!記念イベントの最後をしっかりと飾っていただきました。
熱演に次ぐ熱演、みなさん気合入りまくりで、見に来られた方も大満足だったのではないでしょうか。また、千代田のショッピングセンターサンクスの2階では、菅沢さんの記念展が開催されています。たくさんの神楽面が展示してあり、「あ、これは紅葉狩の鬼面だな」など、面を見て演目を当てたりするのも面白いと思いますよ!時間は10時から18時まで、入場は無料ですので、ファンのみなさん、ぜひ行ってみてください。
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2007,12,11 Tue 20:21
コメント
頼政さん、コメントありがとうございます。
神楽を舞っているみなさん全員が「伝統を守る」と言っているとは限りませんよね。
中川戸さんは「創造的伝承」を合言葉に活動されているようです。
確かに本来の神楽からいえば、まったく違う方向かもしれませんが、これが広島の神楽として、一つの文化として根付いていることを、どうかご理解ください。
もちろん、伝統的な神楽を大事にされている地域もありますから、それは本当に素晴らしいことと思います。
こういった大会やイベントでは、見栄えがして洗練された神楽が中心になってしまいますが、個人的には伝統的な神楽をもっとアピールしてもいいのでは、という気持ちです。
またコメントお願いします。
神楽を舞っているみなさん全員が「伝統を守る」と言っているとは限りませんよね。
中川戸さんは「創造的伝承」を合言葉に活動されているようです。
確かに本来の神楽からいえば、まったく違う方向かもしれませんが、これが広島の神楽として、一つの文化として根付いていることを、どうかご理解ください。
もちろん、伝統的な神楽を大事にされている地域もありますから、それは本当に素晴らしいことと思います。
こういった大会やイベントでは、見栄えがして洗練された神楽が中心になってしまいますが、個人的には伝統的な神楽をもっとアピールしてもいいのでは、という気持ちです。
またコメントお願いします。
| 特派員 | EMAIL | URL | 07/12/22 11:15 | BFfnvy1Y |
めでたいことですが
スーパー神楽と言うだけであって今神楽をしている人たちはどう考えているのでしょうか はっきりいってみんな伝統を守るとかいいながらただ色々な小道具を使って派手な演出をしたりまたは大会用に時間を減らすために大事な場面をはぶいたりしています
これが本当に伝統を守っていると言えるのでしょうか もっと原点を見直してほしいです
スーパー神楽と言うだけであって今神楽をしている人たちはどう考えているのでしょうか はっきりいってみんな伝統を守るとかいいながらただ色々な小道具を使って派手な演出をしたりまたは大会用に時間を減らすために大事な場面をはぶいたりしています
これが本当に伝統を守っていると言えるのでしょうか もっと原点を見直してほしいです
| 頼政 | EMAIL | URL | 07/12/22 10:58 | xCcGjHf6 |
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