2月22日に、広島市の厚生年金会館で行われた「RCC早春神楽共演大会」。今回は神楽の感想ではなく、その舞台裏などをご紹介していこうと思います。
まずはステージ上に飾られた天蓋(てんがい)から。昨年もご紹介したのですが、比べてみると今年は全く違うものになってるのがすぐにおわかりになると思います。神楽の基本を構成する重要な要素に、陰陽五行思想がありますが、これを表しているのがこの天蓋というものです。一つ一つの色、模様、位置。これが正しく飾られていないといけません。神楽という言葉の語源は「神座(かむくら)」という説が最も有力だそうです。神座、つまり神様のおられる場所という意味ですが、昔の人々はこの陰陽五行思想に基づいて、神座を作り出し、そして神聖な舞殿として扱ってきました。ですから現在の私たちも、当然その部分を大事にしなければなりません。ステージでやるとは言え、神楽は神楽。逆に言えば、こういった会場でたくさんの人に見てもらうからこそ、こういった基本をより大事にしないといけないのではないでしょうか。それがおろそかになっていると、「ただ神楽で金儲けするんか」「いい加減なイベントだ」などと言われても仕方ないところもあるでしょう。この地域の神楽を応援したい、発展に貢献したい。そんな主催者の方の思いが、この天蓋に込められているように感じました。
続いての画像は、本番直前にスタッフのみなさんが最終の打ち合わせをしているところ。主催者の方をはじめ、舞台、音響、照明、ドライアイス、撮影。それぞれプロのスタッフの方が真剣に取り組まれています。そしてみなさん、いつも神楽の大会で顔なじみですので、スタッフ間の連帯感もバッチリ。しかし気を緩めることはありません。この大会がどういった意味合いのものか、よく理解されており、最後まで気を引き締めてそれぞれの持ち場で仕事をされていたと思います。
そして最後に、今回の大会が終わった後、ある団員さんから「また来年も出て舞いたい」という話をお聞きしました。また、この日に間に合うように、新しい衣装を作られたところもあるそうです。他にもこの大会のために考えられた演出や仕掛け、あるいはいろいろな思いがあったことでしょう。神楽団の方が、この大会のために神楽をやられているわけではありませんが、一つの重要な発表の場として考えておられることは間違いないと思います。最高の舞台を用意してくださる主催者、スタッフの方。そこで自分たちの伝統、芸を精一杯披露される神楽団の方。そしてそれを応援する神楽ファンのみなさん。この三者が一体となることで、それぞれが思っていた以上の、「神楽」でしか味わえない何かが得られるのではないでしょうか。正直、前回の10周年記念大会は派手な演出の連続で、圧倒されっぱなしだったのですが、それに比べると今回は全体的にやや控えめな印象でした。しかし、見た目が派手なだけがいい神楽ではありません。前述の天蓋の件もそうですが、神楽を大事にされ、しっかり楽しめる素晴らしい大会だと思います。まだ行かれたことのない方、ぜひとも来年は足をお運びください!
まずはステージ上に飾られた天蓋(てんがい)から。昨年もご紹介したのですが、比べてみると今年は全く違うものになってるのがすぐにおわかりになると思います。神楽の基本を構成する重要な要素に、陰陽五行思想がありますが、これを表しているのがこの天蓋というものです。一つ一つの色、模様、位置。これが正しく飾られていないといけません。神楽という言葉の語源は「神座(かむくら)」という説が最も有力だそうです。神座、つまり神様のおられる場所という意味ですが、昔の人々はこの陰陽五行思想に基づいて、神座を作り出し、そして神聖な舞殿として扱ってきました。ですから現在の私たちも、当然その部分を大事にしなければなりません。ステージでやるとは言え、神楽は神楽。逆に言えば、こういった会場でたくさんの人に見てもらうからこそ、こういった基本をより大事にしないといけないのではないでしょうか。それがおろそかになっていると、「ただ神楽で金儲けするんか」「いい加減なイベントだ」などと言われても仕方ないところもあるでしょう。この地域の神楽を応援したい、発展に貢献したい。そんな主催者の方の思いが、この天蓋に込められているように感じました。
続いての画像は、本番直前にスタッフのみなさんが最終の打ち合わせをしているところ。主催者の方をはじめ、舞台、音響、照明、ドライアイス、撮影。それぞれプロのスタッフの方が真剣に取り組まれています。そしてみなさん、いつも神楽の大会で顔なじみですので、スタッフ間の連帯感もバッチリ。しかし気を緩めることはありません。この大会がどういった意味合いのものか、よく理解されており、最後まで気を引き締めてそれぞれの持ち場で仕事をされていたと思います。
そして最後に、今回の大会が終わった後、ある団員さんから「また来年も出て舞いたい」という話をお聞きしました。また、この日に間に合うように、新しい衣装を作られたところもあるそうです。他にもこの大会のために考えられた演出や仕掛け、あるいはいろいろな思いがあったことでしょう。神楽団の方が、この大会のために神楽をやられているわけではありませんが、一つの重要な発表の場として考えておられることは間違いないと思います。最高の舞台を用意してくださる主催者、スタッフの方。そこで自分たちの伝統、芸を精一杯披露される神楽団の方。そしてそれを応援する神楽ファンのみなさん。この三者が一体となることで、それぞれが思っていた以上の、「神楽」でしか味わえない何かが得られるのではないでしょうか。正直、前回の10周年記念大会は派手な演出の連続で、圧倒されっぱなしだったのですが、それに比べると今回は全体的にやや控えめな印象でした。しかし、見た目が派手なだけがいい神楽ではありません。前述の天蓋の件もそうですが、神楽を大事にされ、しっかり楽しめる素晴らしい大会だと思います。まだ行かれたことのない方、ぜひとも来年は足をお運びください!
2009,02,27 Fri 23:59
コメント
きりんさん、ありがとうございます。
遠くからお越しいただいて、本当に嬉しいです。
しっかり楽しんでいただき、さらにDVDの予約までされたということで、きっと主催の方も神楽団の方も喜ばれていることと思います。
ぜひ来年もお越しください!!
遠くからお越しいただいて、本当に嬉しいです。
しっかり楽しんでいただき、さらにDVDの予約までされたということで、きっと主催の方も神楽団の方も喜ばれていることと思います。
ぜひ来年もお越しください!!
| 特派員Y | EMAIL | URL | 09/03/02 22:07 | qi6UEqak |
12/6(カープOB戦当日)にゲットした良席チケットを片手に、関東より駆け付けました。特派員Yさんのおっしゃる通り、携わった全ての方の思いがこもったいいイベントだったと思います。チケットのお値段も航空券代も気にならないぐらいのものを魅せていただきました。市内在住の年老いた父も、昔を知る人間ながら大変満足していたようです。
感激の余り、予\算外のDVD予\約をつい・・・(笑)
派手な演出だけでなく、舞方の表\現力でアピールしていただける今年のような演目は終盤まで深く楽しめました。
帰りの便の都合上、最後の1演目を諦めざるを得なかったのが、唯一の心残りでした。また来年を楽しみにしています。
感激の余り、予\算外のDVD予\約をつい・・・(笑)
派手な演出だけでなく、舞方の表\現力でアピールしていただける今年のような演目は終盤まで深く楽しめました。
帰りの便の都合上、最後の1演目を諦めざるを得なかったのが、唯一の心残りでした。また来年を楽しみにしています。
| きりん | EMAIL | URL | 09/03/01 19:58 | iV95cbPg |
コメントする
この記事のトラックバックURL
http://www.npo-hiroshima.jp/blogn/tb.php/251
トラックバック