先週の土曜日、豊平ウィングで「北広島町神楽共演大会」が行われました。子どもの神楽から大人の神楽までじっくりと楽しむことができました。それでは報告です。
まず初めは加計高校芸北分校神楽部「序の舞」。
この演目は神楽の儀式舞を加計高校芸北分校神楽部さん流に新しく作られたもので、オリジナルの創作神楽だそうです。まず始めは扇子と弊を持った4人の舞い手さんが登場。巧みに手物を操りながら縦、横、斜めと移動し、ゆっくりと落ち着いた舞いを披露していきます。そして、次は弊を鈴に持ち替え先ほどとは違った軽やかなテンポで大きな舞いへと変わっていきます。最後は右へ左へと大きなジャンプを見せ、会場から拍手を沸き起こしていました。
次に上石子供神楽会「曽我兄弟」。
この物語は、日本三大仇討ちの赤穂浪士の仇討ちと伊賀越えの仇討ちに並ぶ、曽我兄弟仇討ちを神楽化したもので、富士の巻狩りの際に、曽我兄弟十郎・五郎が父、河津三郎(かわづさぶろう)の仇である工藤祐経(くどうすけつね)を討つお話です。この仇討ちは夜に行ったものなので一時、会場が暗くなり本物の松明(たいまつ)を使うなど本格的な演出をされていました。また、立ち合いでは、酒に酔って寝入ったところを討つ場面が見受けられ、物語を忠実に再現されていると思いました。
そして次は山王子ども神楽クラブ「土蜘蛛」。
典薬の御薬を持ち帰ろうとする胡蝶を襲い、土蜘蛛の精魂が侍女胡蝶に成り変る様子はとても見事でした。また、頼光に毒薬を渡し、徐々に土蜘蛛の本性を現す姿は大人顔負けの迫力と演技力。振る舞いや怪しげな目つき、そして口上でも胡蝶化身になりきった言い回しっぷりに圧倒されっぱなしでした。また、立ち合いの場面では土蜘蛛が前へと出てきたとき横から赤と白の蜘蛛が飛び散り、演技だけではなく演出でも見せてくださいました。
そして次は最初でも上演されました加計高校芸北分校神楽部による「八岐大蛇」。
序盤は、七番目の姫が捕られる場面から始まります。姫の背後から一匹の大蛇が登場し、気づかぬようじわりじわりと迫っていきます。そして取り喰らう時はさらに両サイドから二匹の大蛇が登場し、勢いよく襲い掛かっていきました。この場面は加計高校芸北分校神楽部さんが一生懸命工夫した中の一つだそうです。そして、終盤は大蛇との対決。なんといっても大蛇の動きがとても元気!須佐之男命との立ち合いでも激しくぶつかり合い、最後の一匹になっても須佐之男命を苦しめ続ける大蛇にはあっぱれでした。
そして次に大塚子ども神楽団「紅葉狩」。
まず、どん帳が上がったとたん目の前に広がってきたのは、両サイドにずらっと並ぶ楽の子ども達。この大会では23人の団員さんが誰も欠けることなく全員集まることができたそうです。たくさんの楽人さんに初めは驚いてしまいましたが、やはり合計14人いますと楽の奏でも力強さがありますね。もちろん、舞い手も負けてはいません。鬼女たちが奥の幕からドライアイスの煙とともに登場する様子は迫力満点!そして、立ち合いでも維茂等と鬼女達の戦いは強く迫るものがありました。
さぁそして次は大人の神楽団へとバトンタッチです。まず、トップバッターは長尾組神楽団「天神」。
始まってすぐの神の舞い。菅原道真と共の随身はどちらも独特な舞で興味深く見ることができました。菅原道真は腰を高く構え、一事大きくのけぞる舞い方。一方、共である随身は体勢を低くした低い舞いでお互い特徴ある舞いでした。そして、最後は藤原時平との立ち合い。初めは鬼棒と長刀の武器での戦いでしたが、最後は火花が散る刀に持ち替えての戦い。くるりくるりと舞いながらお互いの刀を打ち合わせ火花を散らす様子は、戦いの激しさを物語っているようでした。
そして次に上演されましたのは大塚神楽団「土蜘蛛」。
やはり中盤の胡蝶に化けた土蜘蛛が姿を現し始めたところが特に盛り上がっていましたね。胡蝶の姿から一旦扇子で顔を隠し、そこから再び覗かせると鬼の顔!そして、葛城山に飛び去る場面では、片足立ちでの移動に会場の熱気は徐々に上げていきます。また、最後は、舞台を一周するほどの長い片足立ちに楽のリズミカルなお囃子でさらに気持ちは高められ、どんどん血が騒いでくるようでした。会場からは、自然と拍手も沸き起こっていましたね。
以上プログラムの前半、7演目をお送りいたしました。あと後半の6演目はその2でお送りいたします。どうぞ後半もお楽しみに★
まず初めは加計高校芸北分校神楽部「序の舞」。
この演目は神楽の儀式舞を加計高校芸北分校神楽部さん流に新しく作られたもので、オリジナルの創作神楽だそうです。まず始めは扇子と弊を持った4人の舞い手さんが登場。巧みに手物を操りながら縦、横、斜めと移動し、ゆっくりと落ち着いた舞いを披露していきます。そして、次は弊を鈴に持ち替え先ほどとは違った軽やかなテンポで大きな舞いへと変わっていきます。最後は右へ左へと大きなジャンプを見せ、会場から拍手を沸き起こしていました。
次に上石子供神楽会「曽我兄弟」。
この物語は、日本三大仇討ちの赤穂浪士の仇討ちと伊賀越えの仇討ちに並ぶ、曽我兄弟仇討ちを神楽化したもので、富士の巻狩りの際に、曽我兄弟十郎・五郎が父、河津三郎(かわづさぶろう)の仇である工藤祐経(くどうすけつね)を討つお話です。この仇討ちは夜に行ったものなので一時、会場が暗くなり本物の松明(たいまつ)を使うなど本格的な演出をされていました。また、立ち合いでは、酒に酔って寝入ったところを討つ場面が見受けられ、物語を忠実に再現されていると思いました。
そして次は山王子ども神楽クラブ「土蜘蛛」。
典薬の御薬を持ち帰ろうとする胡蝶を襲い、土蜘蛛の精魂が侍女胡蝶に成り変る様子はとても見事でした。また、頼光に毒薬を渡し、徐々に土蜘蛛の本性を現す姿は大人顔負けの迫力と演技力。振る舞いや怪しげな目つき、そして口上でも胡蝶化身になりきった言い回しっぷりに圧倒されっぱなしでした。また、立ち合いの場面では土蜘蛛が前へと出てきたとき横から赤と白の蜘蛛が飛び散り、演技だけではなく演出でも見せてくださいました。
そして次は最初でも上演されました加計高校芸北分校神楽部による「八岐大蛇」。
序盤は、七番目の姫が捕られる場面から始まります。姫の背後から一匹の大蛇が登場し、気づかぬようじわりじわりと迫っていきます。そして取り喰らう時はさらに両サイドから二匹の大蛇が登場し、勢いよく襲い掛かっていきました。この場面は加計高校芸北分校神楽部さんが一生懸命工夫した中の一つだそうです。そして、終盤は大蛇との対決。なんといっても大蛇の動きがとても元気!須佐之男命との立ち合いでも激しくぶつかり合い、最後の一匹になっても須佐之男命を苦しめ続ける大蛇にはあっぱれでした。
そして次に大塚子ども神楽団「紅葉狩」。
まず、どん帳が上がったとたん目の前に広がってきたのは、両サイドにずらっと並ぶ楽の子ども達。この大会では23人の団員さんが誰も欠けることなく全員集まることができたそうです。たくさんの楽人さんに初めは驚いてしまいましたが、やはり合計14人いますと楽の奏でも力強さがありますね。もちろん、舞い手も負けてはいません。鬼女たちが奥の幕からドライアイスの煙とともに登場する様子は迫力満点!そして、立ち合いでも維茂等と鬼女達の戦いは強く迫るものがありました。
さぁそして次は大人の神楽団へとバトンタッチです。まず、トップバッターは長尾組神楽団「天神」。
始まってすぐの神の舞い。菅原道真と共の随身はどちらも独特な舞で興味深く見ることができました。菅原道真は腰を高く構え、一事大きくのけぞる舞い方。一方、共である随身は体勢を低くした低い舞いでお互い特徴ある舞いでした。そして、最後は藤原時平との立ち合い。初めは鬼棒と長刀の武器での戦いでしたが、最後は火花が散る刀に持ち替えての戦い。くるりくるりと舞いながらお互いの刀を打ち合わせ火花を散らす様子は、戦いの激しさを物語っているようでした。
そして次に上演されましたのは大塚神楽団「土蜘蛛」。
やはり中盤の胡蝶に化けた土蜘蛛が姿を現し始めたところが特に盛り上がっていましたね。胡蝶の姿から一旦扇子で顔を隠し、そこから再び覗かせると鬼の顔!そして、葛城山に飛び去る場面では、片足立ちでの移動に会場の熱気は徐々に上げていきます。また、最後は、舞台を一周するほどの長い片足立ちに楽のリズミカルなお囃子でさらに気持ちは高められ、どんどん血が騒いでくるようでした。会場からは、自然と拍手も沸き起こっていましたね。
以上プログラムの前半、7演目をお送りいたしました。あと後半の6演目はその2でお送りいたします。どうぞ後半もお楽しみに★
2009,05,25 Mon 23:01
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