さっそく芸北神楽における、一般的な「葛城山」のストーリーを紹介する。
病にかかった源頼光は、侍女の胡蝶(こちょう)に典薬守(てんやくのかみ)から薬を持ち帰るように命じる。しかし胡蝶は館へ帰る途中、土蜘蛛の精魂に襲われ命を落とす。胡蝶に成り代わった土蜘蛛の精魂は、薬を毒薬に変えて頼光に差し出す。毒薬で苦しむ頼光に土蜘蛛が襲い掛かるが、頼光は名刀「膝丸(ひざまる)」で切りつける。傷を負った土蜘蛛は、住処の葛城山へと逃げ帰り、頼光は「膝丸」を「蜘蛛切丸(くもきりまる)」と改め四天王に与え、土蜘蛛征伐を命じる。四天王は残された血痕をたどり住処を突き止め、土蜘蛛を成敗する。
新舞の中でも、見せ場が多く人気演目の一つである。これを「土蜘蛛」というタイトルで舞っておられるところもあるが、これは神楽の出典が謡曲「土蜘蛛」となっているためと思われる。しかし、新舞の元の台本では「葛城山」となっているので、当コラムではこれで統一していきたい。
では次に、神楽の元になったストーリーを、謡曲ではなく「平家物語 剣の巻」から紹介する。
源頼光が病にかかり、頭痛はするし高熱は出るし、意識はもうろうとするような状態が30日間も続いた。
ある時、少し容体が落ち着いたので、看病していた四天王たちは別の部屋で休んでいた。夜が更けた頃、灯りのついた燭台(しょくだい)の影から、七尺(約210cm)ほどの法師が現れ、するすると寝ている頼光に歩み寄り、縄で縛ろうとした。頼光は驚いてがばっと起き上がり「このわしを縄でひっくくろうたぁ、どこの誰ならぁ~!わりぃやっちゃのぅ!」と言って枕元にあった膝丸をつかみ、「おんどりゃぁ~!」と切りつけた。四天王たちがこれを聞きつけてどやどやと走り寄り、「どがんしんさった!?」と言えば、頼光はかくかくしかじかと説明し、見れば血の痕が点々と残されていた。
四天王がそれぞれ火を持ってこれを追って行くと、北野天満宮の裏手に大きな塚があった。早速、塚に入って奥へ掘り進んで見ると、四尺(約120cm)ほどの山蜘蛛が現れた。四天王がこれを捕らえて頼光の元へ帰ると、頼光は「こんぐらいの事だったんか!こげなやつのせいで30何日も寝込んどったじゃことの、いなげなことよ。そこらへんにさらしとけ!」と言ったので、山蜘蛛を鉄の串に刺して河原に立ててさらした。この時から膝丸は蜘蛛切丸となった。
いかがだろうか。おなじみの神楽のストーリーとは違う点がいくつかあることに気づかれたと思う。もっとも大きな違いは、「胡蝶」の存在だろう。芸北神楽「葛城山」において胡蝶はなくてはならない、いや、主役と言っても過言ではないほどのキャラクターである。しかしこの物語にはその胡蝶が出てこない。胡蝶の出ない「葛城山」なんて、ルゥの入ってないカレーみたいなもんじゃないか。・・・ぐぇ、まずそう・・・。
まずいカレーの話は置いといて、謡曲「土蜘蛛」を調べてみると、こちらには胡蝶が出てくる。しかし、あくまでも侍女であって土蜘蛛の精魂のように扱われてはいない。仮にそうだとしても、セリフや展開などから胡蝶が土蜘蛛の精魂であるといったことは見当たらない。つまり、土蜘蛛の精魂としての「胡蝶」というキャラクターは、芸北神楽のみのオリジナルと言ってもいいと思われる。
次に、土蜘蛛の住処が葛城山ではなく、北野天満宮という点。北野天満宮と言えば、菅原道真が奉られている場所である。平安京からすぐの北の位置だから、奈良県にある葛城山とはかけ離れた場所ということになる。そりゃぁ、血が点々と残るほどの傷を負わされて、100kmくらい離れた住処に帰ろうとすりゃ、途中で失血死するわな。ではなぜこのような違いが生まれたのか。それを解き明かす確固たる証拠は残念ながら無いのだが、ひとつ仮説を紹介したい。
そもそも、「土蜘蛛」というものは何なのか。神楽で言えば「蜘蛛型の妖怪」であるのはみなさまご存知のとおりだが、もともとの意味はそうではない。実は、古く大和朝廷の時代から、反政府勢力は「鬼」に見立てられていた。そういった勢力は中心部から追い出されたわけだから、当然、山にこもることになる。その人々は「熊襲」とか「土蜘蛛」などと軽蔑の意味を込めてそう呼ばれ、忌み嫌われていたのだ。
ではそれを踏まえて、「土蜘蛛」のベースになった事件を考えてみる。
ある晩、都の位の高い人物の屋敷に盗人が侵入するが、見張りに切りつけられて逃げ去る。追っ手が残された血痕をたどると、北野天満宮の裏手で動けなくなった犯人を見つける。犯人はすぐに処刑され、調べると葛城山周辺の者とわかる。朝廷は、この事が明るみに出ては、都の警備体制の不備が露呈され、いたるところから盗人が来るかもしれないと恐れた。そしてこの事件をごまかすため「武名高き源頼光の活躍と剣の威徳で、妖怪を退治した」という話をでっちあげた。
というのが私の仮説である。もちろん、このような事件が本当にあったかどうかは知るよしもないのだが。スペースの都合上、やや説明不足な点もあるかと思うが、そう見当違いなものでもないはず。そしてこの仮説は、このシリーズのまとめにおいても重要な伏線となるので覚えておいていただきたい。
それにしても頼光の超人的な能力はハンパではない。頭痛、高熱で何日も苦しんだ上、胡蝶に毒薬を飲まされるのだ。それでも死なず、逆に襲ってきた土蜘蛛に傷を負わせている。頼光にとって一番の薬は「妖怪」の存在だったのかもしれない。始めは「ここまでやっても頼光に勝てないなんて、土蜘蛛はなんて弱いヤツだ!」と思っていたが、調べてみるとそうではなく、相手が悪すぎたようだ。これを読んだ妖怪・鬼の皆さん、何があっても頼光さん相手に油断しないように!
(写真提供:ユッキー様)
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病にかかった源頼光は、侍女の胡蝶(こちょう)に典薬守(てんやくのかみ)から薬を持ち帰るように命じる。しかし胡蝶は館へ帰る途中、土蜘蛛の精魂に襲われ命を落とす。胡蝶に成り代わった土蜘蛛の精魂は、薬を毒薬に変えて頼光に差し出す。毒薬で苦しむ頼光に土蜘蛛が襲い掛かるが、頼光は名刀「膝丸(ひざまる)」で切りつける。傷を負った土蜘蛛は、住処の葛城山へと逃げ帰り、頼光は「膝丸」を「蜘蛛切丸(くもきりまる)」と改め四天王に与え、土蜘蛛征伐を命じる。四天王は残された血痕をたどり住処を突き止め、土蜘蛛を成敗する。
新舞の中でも、見せ場が多く人気演目の一つである。これを「土蜘蛛」というタイトルで舞っておられるところもあるが、これは神楽の出典が謡曲「土蜘蛛」となっているためと思われる。しかし、新舞の元の台本では「葛城山」となっているので、当コラムではこれで統一していきたい。
では次に、神楽の元になったストーリーを、謡曲ではなく「平家物語 剣の巻」から紹介する。
源頼光が病にかかり、頭痛はするし高熱は出るし、意識はもうろうとするような状態が30日間も続いた。
ある時、少し容体が落ち着いたので、看病していた四天王たちは別の部屋で休んでいた。夜が更けた頃、灯りのついた燭台(しょくだい)の影から、七尺(約210cm)ほどの法師が現れ、するすると寝ている頼光に歩み寄り、縄で縛ろうとした。頼光は驚いてがばっと起き上がり「このわしを縄でひっくくろうたぁ、どこの誰ならぁ~!わりぃやっちゃのぅ!」と言って枕元にあった膝丸をつかみ、「おんどりゃぁ~!」と切りつけた。四天王たちがこれを聞きつけてどやどやと走り寄り、「どがんしんさった!?」と言えば、頼光はかくかくしかじかと説明し、見れば血の痕が点々と残されていた。
四天王がそれぞれ火を持ってこれを追って行くと、北野天満宮の裏手に大きな塚があった。早速、塚に入って奥へ掘り進んで見ると、四尺(約120cm)ほどの山蜘蛛が現れた。四天王がこれを捕らえて頼光の元へ帰ると、頼光は「こんぐらいの事だったんか!こげなやつのせいで30何日も寝込んどったじゃことの、いなげなことよ。そこらへんにさらしとけ!」と言ったので、山蜘蛛を鉄の串に刺して河原に立ててさらした。この時から膝丸は蜘蛛切丸となった。
いかがだろうか。おなじみの神楽のストーリーとは違う点がいくつかあることに気づかれたと思う。もっとも大きな違いは、「胡蝶」の存在だろう。芸北神楽「葛城山」において胡蝶はなくてはならない、いや、主役と言っても過言ではないほどのキャラクターである。しかしこの物語にはその胡蝶が出てこない。胡蝶の出ない「葛城山」なんて、ルゥの入ってないカレーみたいなもんじゃないか。・・・ぐぇ、まずそう・・・。
まずいカレーの話は置いといて、謡曲「土蜘蛛」を調べてみると、こちらには胡蝶が出てくる。しかし、あくまでも侍女であって土蜘蛛の精魂のように扱われてはいない。仮にそうだとしても、セリフや展開などから胡蝶が土蜘蛛の精魂であるといったことは見当たらない。つまり、土蜘蛛の精魂としての「胡蝶」というキャラクターは、芸北神楽のみのオリジナルと言ってもいいと思われる。
次に、土蜘蛛の住処が葛城山ではなく、北野天満宮という点。北野天満宮と言えば、菅原道真が奉られている場所である。平安京からすぐの北の位置だから、奈良県にある葛城山とはかけ離れた場所ということになる。そりゃぁ、血が点々と残るほどの傷を負わされて、100kmくらい離れた住処に帰ろうとすりゃ、途中で失血死するわな。ではなぜこのような違いが生まれたのか。それを解き明かす確固たる証拠は残念ながら無いのだが、ひとつ仮説を紹介したい。
そもそも、「土蜘蛛」というものは何なのか。神楽で言えば「蜘蛛型の妖怪」であるのはみなさまご存知のとおりだが、もともとの意味はそうではない。実は、古く大和朝廷の時代から、反政府勢力は「鬼」に見立てられていた。そういった勢力は中心部から追い出されたわけだから、当然、山にこもることになる。その人々は「熊襲」とか「土蜘蛛」などと軽蔑の意味を込めてそう呼ばれ、忌み嫌われていたのだ。
ではそれを踏まえて、「土蜘蛛」のベースになった事件を考えてみる。
ある晩、都の位の高い人物の屋敷に盗人が侵入するが、見張りに切りつけられて逃げ去る。追っ手が残された血痕をたどると、北野天満宮の裏手で動けなくなった犯人を見つける。犯人はすぐに処刑され、調べると葛城山周辺の者とわかる。朝廷は、この事が明るみに出ては、都の警備体制の不備が露呈され、いたるところから盗人が来るかもしれないと恐れた。そしてこの事件をごまかすため「武名高き源頼光の活躍と剣の威徳で、妖怪を退治した」という話をでっちあげた。
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2006,08,10 Thu 00:00
コメント
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| Meredith Mayhew | EMAIL | URL | 18/04/19 09:53 | k8ZW5AA. |
早速ありがとうございます!
そうだったんですか!
佐々木先生を中心として新舞が創作された、ということしか知りませんでした。
神楽団員様のコメントを見ると、どうやらそれぞれの地域で、別々の新舞の台本が書かれた、ということのようですが、そういう解釈でよろしいんでしょうか?
そうだったんですか!
佐々木先生を中心として新舞が創作された、ということしか知りませんでした。
神楽団員様のコメントを見ると、どうやらそれぞれの地域で、別々の新舞の台本が書かれた、ということのようですが、そういう解釈でよろしいんでしょうか?
| 特派員 | EMAIL | URL | 06/08/13 23:48 | BFfnvy1Y |
再度、失礼いたします。
早速のレス恐れ入ります。
現在、舞われている新舞(定義は、色々ありますが、ここでは、第2次大戦終了後、GHQ占領下で製作された演目としておきます。)は、一般に4月にご逝去されました現在の安芸高田市美土里町の佐々木先生の手によるものといわれておりますが、時を同じくして同市吉田町の小都先生・現在の北広島町の進藤先生等、数人の先人の手によるものだといわれております。
早速のレス恐れ入ります。
現在、舞われている新舞(定義は、色々ありますが、ここでは、第2次大戦終了後、GHQ占領下で製作された演目としておきます。)は、一般に4月にご逝去されました現在の安芸高田市美土里町の佐々木先生の手によるものといわれておりますが、時を同じくして同市吉田町の小都先生・現在の北広島町の進藤先生等、数人の先人の手によるものだといわれております。
| とおりすがりの神楽団員 | EMAIL | URL | 06/08/13 23:33 | mOkEVlK. |
「土蜘蛛」、「葛城山」の作者が違うという説があるのは 初耳でした。
まだまだ勉強不足ですので、これからもどうぞご意見よろしくお願いします!
(コメントが途中で途切れて申し訳ありません。)
まだまだ勉強不足ですので、これからもどうぞご意見よろしくお願いします!
(コメントが途中で途切れて申し訳ありません。)
| 特派員 | EMAIL | URL | 06/08/13 23:15 | BFfnvy1Y |
とおりすがりの神楽団員様、コメントありがとうございます!
たくさんのご指摘、非常に勉強になります。
2番目の「土蜘蛛」、「葛城山」の違いなんですが、すべての神楽団の「土蜘蛛」もしくは「葛城山」を調べて結論づけるのが一番よいとは思ったんですが、さすがにそこまでは時間的にも厳しいものがあり、またご指摘のように最近、混同されている傾向も踏まえて、あえて省略さあえていただいた次第です。
あと、正直な話、典薬「頭」も調べてはいたのですが、「神楽の社」の配信中神楽ビデオのあらすじで、自分より詳しい方が「守」とされいたので、一応統一したほうがいいのかな…と「守」にしてしまいました。
ご指摘を受けて、お恥ずかしい限りです。
「土蜘蛛」、「葛城山」の作者が違うという説があるのは
たくさんのご指摘、非常に勉強になります。
2番目の「土蜘蛛」、「葛城山」の違いなんですが、すべての神楽団の「土蜘蛛」もしくは「葛城山」を調べて結論づけるのが一番よいとは思ったんですが、さすがにそこまでは時間的にも厳しいものがあり、またご指摘のように最近、混同されている傾向も踏まえて、あえて省略さあえていただいた次第です。
あと、正直な話、典薬「頭」も調べてはいたのですが、「神楽の社」の配信中神楽ビデオのあらすじで、自分より詳しい方が「守」とされいたので、一応統一したほうがいいのかな…と「守」にしてしまいました。
ご指摘を受けて、お恥ずかしい限りです。
「土蜘蛛」、「葛城山」の作者が違うという説があるのは
| 特派員 | EMAIL | URL | 06/08/13 23:00 | BFfnvy1Y |
無作法ながら、2,3点失礼いたします。
神楽「葛城山」、「土蜘蛛」は、差異点がありますし、作者が異なるとの説もあります。
基本的に「土蜘蛛」としている神楽団は、胡蝶は、頼光の使いとして典薬頭の薬を「持ち帰る」形をとっていますし、「葛城山」としているところの多くは、胡蝶は、「典薬頭よりの使い侍女胡蝶」と名乗っています。
最近では、これが混同されている傾向があるようですが・・・・・
また、頼光は、摂津「守」ですが、典薬「頭」です。
頼光は、摂津国の「国守」ですが、典薬頭は、「典薬寮」という役所の長官(頭)という意味だからです・・・
無作法失礼いたしました。
神楽「葛城山」、「土蜘蛛」は、差異点がありますし、作者が異なるとの説もあります。
基本的に「土蜘蛛」としている神楽団は、胡蝶は、頼光の使いとして典薬頭の薬を「持ち帰る」形をとっていますし、「葛城山」としているところの多くは、胡蝶は、「典薬頭よりの使い侍女胡蝶」と名乗っています。
最近では、これが混同されている傾向があるようですが・・・・・
また、頼光は、摂津「守」ですが、典薬「頭」です。
頼光は、摂津国の「国守」ですが、典薬頭は、「典薬寮」という役所の長官(頭)という意味だからです・・・
無作法失礼いたしました。
| とおりすがりの神楽団員 | EMAIL | URL | 06/08/13 22:38 | mOkEVlK. |
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