6月5日に千代田開発センターで月一の舞が行われました。今回は壬生の花田植と無形文化財合同まつりの協賛公演として開催され、県外のお客様もいつもより多くおられたようです。それでは上演された4演目のご紹介です。
まず最初は雄鹿原上組神楽団「羽白熊鷲」(はじろくまわし)。ちょっと聞き慣れない演目でしょうか。身に翼を持ち自由自在に飛び交う羽白熊鷲という悪鬼を、澳長足姫(おきながたらしひめ)命が退治するという物語。この澳長足姫は、塵倫を退治した仲哀天皇の后なんだそうです。ということで、全体的に塵倫によく似た雰囲気がありました。中でも印象に残ったのはやはり鬼の舞。楽に合わせて頭や手をリズムよく動かす様は、見ているこちらもついマネしたくなりそうな感じ。そうやって機敏な動きを見せながら、舞台を大きく使ってグルグル回ってみたりと、自在な舞を見せていただきました。
続いて西宗神楽団「桃太郎伝説」。西宗神楽団創作のオリジナル演目です。昔話の桃太郎では悪役はただ単に悪い鬼でしたが、この神楽の中では吉備冠者(きびのかじゃ)として登場します。五十狭芹彦(いさせりひこ)による吉備国平定が、わかりやすく昔話として知られているんですね。恐ろしい面の吉備冠者、その手下は素早く人の姿に変化ます。このお二方の息の合った舞が印象的でした。重たい衣装を着ていても本当にキレのある舞で、とても勢いを感じました。
大塚神楽団「滝夜叉姫」は、始まるとすぐに平将門の最期の場面となります。先月の月一の舞では将門記がテーマでしたが、まさにそのハイライトといった感じ。そしてその父の無念を晴らすため、全身を赤い衣装で包んだ五月姫の登場。そして貴船の神より妖術を授かり…という序盤、お馴染みですが見ていてテンションの上がる瞬間ですね。しかしその滝夜叉姫も最後には奮闘空しく討ち取られてしまいます。鬼の面がいつの間にかなくなって素顔に戻る早業は見事でした!
最後は有田神楽団「八岐大蛇」。事前に準備がありましたが、まさかあそこから大蛇が!?と驚かれた方もおられたことでしょう。ドライアイスの演出とともに、二階から大蛇がするすると綱を伝って降りてきました!ひっかかったような動きもなく、実になめらかで、まさにヘビそのものといったところ。しかし最後の戦いでは、火を噴きながら須佐之男命に襲い掛かります。ヤケドするんじゃないかと見ていて心配するほどの激しい立ち合いで、その迫力をじっくりと堪能させていただきました。
さて来月の月一の舞は7月24日で、あの源義経がテーマとなっています。ぜひみなさんお越しください!
まず最初は雄鹿原上組神楽団「羽白熊鷲」(はじろくまわし)。ちょっと聞き慣れない演目でしょうか。身に翼を持ち自由自在に飛び交う羽白熊鷲という悪鬼を、澳長足姫(おきながたらしひめ)命が退治するという物語。この澳長足姫は、塵倫を退治した仲哀天皇の后なんだそうです。ということで、全体的に塵倫によく似た雰囲気がありました。中でも印象に残ったのはやはり鬼の舞。楽に合わせて頭や手をリズムよく動かす様は、見ているこちらもついマネしたくなりそうな感じ。そうやって機敏な動きを見せながら、舞台を大きく使ってグルグル回ってみたりと、自在な舞を見せていただきました。
続いて西宗神楽団「桃太郎伝説」。西宗神楽団創作のオリジナル演目です。昔話の桃太郎では悪役はただ単に悪い鬼でしたが、この神楽の中では吉備冠者(きびのかじゃ)として登場します。五十狭芹彦(いさせりひこ)による吉備国平定が、わかりやすく昔話として知られているんですね。恐ろしい面の吉備冠者、その手下は素早く人の姿に変化ます。このお二方の息の合った舞が印象的でした。重たい衣装を着ていても本当にキレのある舞で、とても勢いを感じました。
大塚神楽団「滝夜叉姫」は、始まるとすぐに平将門の最期の場面となります。先月の月一の舞では将門記がテーマでしたが、まさにそのハイライトといった感じ。そしてその父の無念を晴らすため、全身を赤い衣装で包んだ五月姫の登場。そして貴船の神より妖術を授かり…という序盤、お馴染みですが見ていてテンションの上がる瞬間ですね。しかしその滝夜叉姫も最後には奮闘空しく討ち取られてしまいます。鬼の面がいつの間にかなくなって素顔に戻る早業は見事でした!
最後は有田神楽団「八岐大蛇」。事前に準備がありましたが、まさかあそこから大蛇が!?と驚かれた方もおられたことでしょう。ドライアイスの演出とともに、二階から大蛇がするすると綱を伝って降りてきました!ひっかかったような動きもなく、実になめらかで、まさにヘビそのものといったところ。しかし最後の戦いでは、火を噴きながら須佐之男命に襲い掛かります。ヤケドするんじゃないかと見ていて心配するほどの激しい立ち合いで、その迫力をじっくりと堪能させていただきました。
さて来月の月一の舞は7月24日で、あの源義経がテーマとなっています。ぜひみなさんお越しください!
2011,06,08 Wed 22:46
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