7月21日に広島市の上野学園ホールで「RCC神楽スペシャル」が行われました。夏のホール神楽のイベントとして定着し、今年10年という節目を迎えました。会場はほぼ満席で、神楽ファンのみなさんの期待の高さが伺えましたよ!それでは報告です。
まずは原田神楽団「胴の口」。神楽を舞う時に、最初に演じる儀式舞の一つです。静かな囃子から始まり、段々と激しくなってくる様子がみなさんにもおわかりになったことと思います。派手な上演が多いホール神楽と言えど、やはり始まりは静かな囃子のほうが心が落ち着きますね。そしてこの演目の魅力の一つである「神楽歌」。パンフレットにも一部掲載されていたので、ご覧になりながら楽しまれた方もおられたことでしょう。また、全部はわからなくても、「神楽の声を」「御座へ参ろう」「太鼓の音は」といったフレーズが聞こえるだけでも、ちょっとだけ神聖な気分になれますね。
次は琴庄神楽団「滝夜叉姫」。先ほどの「胴の口」は奏楽メインの演目ですが、この琴庄さんの「滝夜叉姫」も、奏楽に注目。場面ごとだけでなく、舞手さんと一体化して微妙な変化をつけたりと、実に細かな表現が伝わってきました。新舞というジャンルでは、こういった表現が実に重要になってきますが、「厳島」という最新の神楽に挑戦されている琴庄さん、そのあたりの演出はさすがといったところ。そしてクライマックスの盛り上がりも見所の一つ。滝夜叉姫が面を変え、衣装を変えるごとに会場からは大きな拍手が。興奮の連続だった合戦が終わると、そこには元の五月姫の姿が。印象に残る場面ですね。
続いては吉田高校神楽部による「日本武尊」。未来の広島神楽を背負って立つ、若いみなさんの元気溢れる上演でした。広いステージの舞心地は果たしてどうだったでしょうか。きっと相当な練習を詰まれてこの日を迎えられたことと思います。舞手さんも奏楽さんも、その一生懸命ぶりがしっかり伝わってきましたよ!その中でもやはり最後の合戦がよかったですね。一つの演目の中で最も盛り上がる重要な部分ですが、舞も囃子も速くなるため、みんなの呼吸を合わせることが大事です。しかし乱れることなく、それでいてしっかり盛り上げる。簡単そうに見えて難しい部分、日ごろの練習の成果をしっかり見せていただきました。
そして原田神楽団「紅葉狩」。三人の鬼女たちによる美しい舞にまず魅せられます。ゆったりとしている舞の中に、ひらひらと舞い散る紅葉の様子が浮かんでくるようです。しかし鬼女たちが抱いてる怨念は相当なもので、その怒りを隠さず表現する言葉のくだりは、背筋がゾクゾクしますね!平維茂たちが酔い伏し、ついに恨みを晴らさんとする場面の盛り上がりは最高潮で、思わず鬼女側を応援してしまいそうになるほど。そして最初の上演「胴の口」で、神様をお呼びした原田さんですが、勢いで?チャンチキの神様も降臨されました(笑)。客席の後ろにいても、舞殿のすぐそばにいるような、神楽ならではの独特の一体感を味わうことができました。
以上四演目のご紹介でした。後半もお楽しみに!
まずは原田神楽団「胴の口」。神楽を舞う時に、最初に演じる儀式舞の一つです。静かな囃子から始まり、段々と激しくなってくる様子がみなさんにもおわかりになったことと思います。派手な上演が多いホール神楽と言えど、やはり始まりは静かな囃子のほうが心が落ち着きますね。そしてこの演目の魅力の一つである「神楽歌」。パンフレットにも一部掲載されていたので、ご覧になりながら楽しまれた方もおられたことでしょう。また、全部はわからなくても、「神楽の声を」「御座へ参ろう」「太鼓の音は」といったフレーズが聞こえるだけでも、ちょっとだけ神聖な気分になれますね。
次は琴庄神楽団「滝夜叉姫」。先ほどの「胴の口」は奏楽メインの演目ですが、この琴庄さんの「滝夜叉姫」も、奏楽に注目。場面ごとだけでなく、舞手さんと一体化して微妙な変化をつけたりと、実に細かな表現が伝わってきました。新舞というジャンルでは、こういった表現が実に重要になってきますが、「厳島」という最新の神楽に挑戦されている琴庄さん、そのあたりの演出はさすがといったところ。そしてクライマックスの盛り上がりも見所の一つ。滝夜叉姫が面を変え、衣装を変えるごとに会場からは大きな拍手が。興奮の連続だった合戦が終わると、そこには元の五月姫の姿が。印象に残る場面ですね。
続いては吉田高校神楽部による「日本武尊」。未来の広島神楽を背負って立つ、若いみなさんの元気溢れる上演でした。広いステージの舞心地は果たしてどうだったでしょうか。きっと相当な練習を詰まれてこの日を迎えられたことと思います。舞手さんも奏楽さんも、その一生懸命ぶりがしっかり伝わってきましたよ!その中でもやはり最後の合戦がよかったですね。一つの演目の中で最も盛り上がる重要な部分ですが、舞も囃子も速くなるため、みんなの呼吸を合わせることが大事です。しかし乱れることなく、それでいてしっかり盛り上げる。簡単そうに見えて難しい部分、日ごろの練習の成果をしっかり見せていただきました。
そして原田神楽団「紅葉狩」。三人の鬼女たちによる美しい舞にまず魅せられます。ゆったりとしている舞の中に、ひらひらと舞い散る紅葉の様子が浮かんでくるようです。しかし鬼女たちが抱いてる怨念は相当なもので、その怒りを隠さず表現する言葉のくだりは、背筋がゾクゾクしますね!平維茂たちが酔い伏し、ついに恨みを晴らさんとする場面の盛り上がりは最高潮で、思わず鬼女側を応援してしまいそうになるほど。そして最初の上演「胴の口」で、神様をお呼びした原田さんですが、勢いで?チャンチキの神様も降臨されました(笑)。客席の後ろにいても、舞殿のすぐそばにいるような、神楽ならではの独特の一体感を味わうことができました。
以上四演目のご紹介でした。後半もお楽しみに!
2013,07,25 Thu 00:58
コメント
コメントする
この記事のトラックバックURL
http://www.npo-hiroshima.jp/blogn/tb.php/348
トラックバック