7月27日日曜日は千代田開発センターで月一の舞が行われました。
まず都治神楽社中の「天の岩戸」
始まってすぐ、天の兒屋根の命と天の太玉の命が鈴を鳴らし舞う場面。舞がピッタリと揃っており、鈴の奏でる音がとても心地よく感じました。
また、岩戸を開こうと神々が賑やかに御神楽を舞うところも非常によかったです。しっとりと滑らかに舞う天の宇津女の命にハキハキとした力強い命天の手力男の命の舞が加わりより一層華やかなで激しい舞になっていました。
そしてようやく天照大神が岩戸から出てこられ、神々が喜びの舞を舞うのですが、途中掛け声と同時に神々が飛び跳ねながら舞うところもあり全身で喜びを表しているようで、すごく印象的でした。
次に石見神代神楽上府社中「鹿島」
天照の子孫、經津主命(ふつぬしのみこと)は国を譲ってくれるよう大国主の第一の御子、事代主命(ことしろぬしのみこと)と大国主の第二の御子、建御名方命(たけみなかたのみこと)にお願いします、しかし事代主命は承諾してくれますが建御名方命は承諾せず、ついに經津主命は建御名方命と国をめぐって力くらべとなります。
がっしりとつかみ合い力と力のぶつかり合い!お互い一歩も引かない力くらべはとても見ごたえがあり、こちらまでグッと力が入ってしまいます。また、力くらべに負けた建御名方命は經津主命に降参するかと思いきや、舞台から飛び降り、観客席へと逃げ込んでこられました。途中客席に座っていた子供を抱き上げるなど、観客から笑いをとっておられました(笑)
続いて石見神楽亀山社中「八衢」
この演目は、天照大神の孫邇邇芸命(ににぎのみこと)が降臨の際に、猿田彦の命が道案内をしようと待っていました。しかし天の宇津女の命はこの者を怪しく思うのです。しかし訳を説明し誤解は解け、宇津女の命は猿田彦に天の広矛を授けます。猿田彦はその広矛で悪魔払いをしながら一行を先導し無事お連れするという物語。天孫降臨とも言います。
決して派手な演目ではありませんがその分、宇津女の命、猿田彦それぞれの舞い、また天の宇津女の命と猿田彦の命の会話をじっくりと見聞きすることができたのではないでしょうか。また最後、猿田彦の衣装が一枚めくれとても輝かしい衣装などもとてもきれいでしたね。
そして最後は石見神代神楽上府社中「八岐大蛇」
お囃子と掛け声と同時に舞台袖、正面からぞろぞろと大蛇登場。八頭すべてそろうとものすごい迫力になりますね!!また次から次へと繰り広げられる技はどれもすばらしく、観客からはたくさんの拍手が湧き上がっていました。また、技の途中お囃子のリズムに合わせて大蛇たちが首を振る姿がありました。恐ろしい顔ではありますが、どこか可愛さを感じましたね。
そしていよいよ立ち合い!大蛇たちがいっせいに目を覚まし、須佐之男命に襲い掛かかってきます。途中大蛇に締め付けられるなどして危機迫る場面もありましたが須佐之男命も負けじと戦い、思わず頑張れ!と応援したくなりました。
今回石見神楽シリーズで“石見神楽が語る「日本誕生」の物語”となっており、神楽の原点を始め、そこから広がってゆく日本誕生の神話を味わうことができたように思います。そしてさまざまな神様も見ることができました。しかしこれにとどまらず、もっとたくさんの神話、神様を知っていきたいですね♪
また、広島の方ではなかなか石見神楽を中心に見る機会が少いので、今回じっくりと石見神楽を堪能できたのではないでしょうか。
さて来月は、山王神楽団さんと東山神楽団さんと中川戸神楽団さんによる“スーパー神楽 神々の詩 回想公演”です。そして、めったにお目にかかれない三団体合同演目もあり、見ごたえたっぷりです!ぜひお越しください☆
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まず都治神楽社中の「天の岩戸」
始まってすぐ、天の兒屋根の命と天の太玉の命が鈴を鳴らし舞う場面。舞がピッタリと揃っており、鈴の奏でる音がとても心地よく感じました。
また、岩戸を開こうと神々が賑やかに御神楽を舞うところも非常によかったです。しっとりと滑らかに舞う天の宇津女の命にハキハキとした力強い命天の手力男の命の舞が加わりより一層華やかなで激しい舞になっていました。
そしてようやく天照大神が岩戸から出てこられ、神々が喜びの舞を舞うのですが、途中掛け声と同時に神々が飛び跳ねながら舞うところもあり全身で喜びを表しているようで、すごく印象的でした。
次に石見神代神楽上府社中「鹿島」
天照の子孫、經津主命(ふつぬしのみこと)は国を譲ってくれるよう大国主の第一の御子、事代主命(ことしろぬしのみこと)と大国主の第二の御子、建御名方命(たけみなかたのみこと)にお願いします、しかし事代主命は承諾してくれますが建御名方命は承諾せず、ついに經津主命は建御名方命と国をめぐって力くらべとなります。
がっしりとつかみ合い力と力のぶつかり合い!お互い一歩も引かない力くらべはとても見ごたえがあり、こちらまでグッと力が入ってしまいます。また、力くらべに負けた建御名方命は經津主命に降参するかと思いきや、舞台から飛び降り、観客席へと逃げ込んでこられました。途中客席に座っていた子供を抱き上げるなど、観客から笑いをとっておられました(笑)
続いて石見神楽亀山社中「八衢」
この演目は、天照大神の孫邇邇芸命(ににぎのみこと)が降臨の際に、猿田彦の命が道案内をしようと待っていました。しかし天の宇津女の命はこの者を怪しく思うのです。しかし訳を説明し誤解は解け、宇津女の命は猿田彦に天の広矛を授けます。猿田彦はその広矛で悪魔払いをしながら一行を先導し無事お連れするという物語。天孫降臨とも言います。
決して派手な演目ではありませんがその分、宇津女の命、猿田彦それぞれの舞い、また天の宇津女の命と猿田彦の命の会話をじっくりと見聞きすることができたのではないでしょうか。また最後、猿田彦の衣装が一枚めくれとても輝かしい衣装などもとてもきれいでしたね。
そして最後は石見神代神楽上府社中「八岐大蛇」
お囃子と掛け声と同時に舞台袖、正面からぞろぞろと大蛇登場。八頭すべてそろうとものすごい迫力になりますね!!また次から次へと繰り広げられる技はどれもすばらしく、観客からはたくさんの拍手が湧き上がっていました。また、技の途中お囃子のリズムに合わせて大蛇たちが首を振る姿がありました。恐ろしい顔ではありますが、どこか可愛さを感じましたね。
そしていよいよ立ち合い!大蛇たちがいっせいに目を覚まし、須佐之男命に襲い掛かかってきます。途中大蛇に締め付けられるなどして危機迫る場面もありましたが須佐之男命も負けじと戦い、思わず頑張れ!と応援したくなりました。
今回石見神楽シリーズで“石見神楽が語る「日本誕生」の物語”となっており、神楽の原点を始め、そこから広がってゆく日本誕生の神話を味わうことができたように思います。そしてさまざまな神様も見ることができました。しかしこれにとどまらず、もっとたくさんの神話、神様を知っていきたいですね♪
また、広島の方ではなかなか石見神楽を中心に見る機会が少いので、今回じっくりと石見神楽を堪能できたのではないでしょうか。
さて来月は、山王神楽団さんと東山神楽団さんと中川戸神楽団さんによる“スーパー神楽 神々の詩 回想公演”です。そして、めったにお目にかかれない三団体合同演目もあり、見ごたえたっぷりです!ぜひお越しください☆
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2008,07,30 Wed 20:24
新着コメント
神楽好きさんコメントありがとうございます。
私自身もじっくり島根の神楽が見れて大変満足でした。(^-^)
しかし、こちらの方ではちょっぴりマニアックなのかもしれませね。こういった演目も面白いと思うのですが・・・。
私自身もじっくり島根の神楽が見れて大変満足でした。(^-^)
しかし、こちらの方ではちょっぴりマニアックなのかもしれませね。こういった演目も面白いと思うのですが・・・。
| 新人特派員 | EMAIL | URL | 08/08/02 22:04 | c5VuDOlA |
広島で島根の神楽が見れると急いで行ったのですが、余裕で席に座れました。
大勢のお客様??少しマニアテックなのかな?
私的には大満足の一日だったのですが・・・・
んー・・・・・・
大勢のお客様??少しマニアテックなのかな?
私的には大満足の一日だったのですが・・・・
んー・・・・・・
| 神楽好き | EMAIL | URL | 08/08/02 10:45 | tTBCbx1A |
7月19日、北広島町の芸北運動公園で「第19回芸北神楽競演大会」が行われました。旧舞ばかりの競演大会という珍しいスタイルで、今年も楽しませていただきました。それではいくつかご紹介したいと思います。
まずは加計高校芸北分校神楽部のみなさんによる「序の舞」。初めて見た演目なんですが、四人の舞手さんが御幣と扇子を持って登場。「神迎え」などと同じような感じで、落ち着いた舞が繰り広げられました。縦、横、斜めへと交差する舞が多かったように思います。みなさんのピタリとあった舞と丁寧な所作がとても心地よく感じられました。後半は御幣を鈴に持ち替えて、四人が入り乱れての激しい舞。右へ左へ、ピョンピョン飛びながらの舞の連続、会場からは自然と大きな拍手が起こりました。また、プログラム中盤では再び芸北分校のみなさんが登場し、来月に群馬県で行われる、第32回全国高等学校総合文化祭の郷土芸能部門で上演する15分バージョンの「八岐大蛇」を披露されました。八匹の大蛇がステージ一杯に暴れまわり、さすが高校生の元気溢れる舞だなと感じました。
細見神楽団「鍾馗」。写真をご覧いただければわかりやすいのですが、立ち合いの前、鍾馗大神が太鼓の上に上がって大疫神を待ち構えるという場面がありました。「鍾馗」でこういう場面を見るのは初めてだったので、とても興味深く感じました。また大疫神の方のセリフがとてもよかったですね!そのセリフにかぶさるように笛の音が入ったのも珍しく思いました。
雄鹿原下組神楽団「頼政」。島根県の「頼政」だとかわいいお猿さんがたくさん出てきますが、こちらは鵺退治のみの内容です。最初は猿の面をつけた鵺が登場し、これを頼政が弓矢で射ると、鬼になって現れるという展開。次に鬼の舞があるというもので、これも珍しいものを見せていただいたと思います。画像は鬼となって現れた後半の鵺ですが、腕の部分が毛になっている衣装も特徴的ですね。
準優勝された長尾組神楽団「天神」。まずはとてもよく整っていた奏楽が印象に残りました。息ぴったりの楽はやはり聴いていて心地よいですね。そして立ち合いが特に素晴らしかったですね!確かに八調子に比べれば、テンポは遅いかもしれませんが、息つく間もない激しい舞、それもいつまでも続くかのような感じ。いかにも泥臭い、昔ながらの神楽という印象を強く受けました。
高井神楽団「鍾馗」。広島市内の神楽団さんで、こちらの「鍾馗」は八調子。まずは鍾馗を舞われた方がいい舞だったと思います。基本的な舞、所作に鍾馗らしさを加えた感じ、見ててしっかり伝わってきましたね。ちょっとしたタイミング、間の取り方、こういう基本的な舞がじっくり見れるのが旧舞の良いところですね!それと大太鼓の方の歌が実に良かったと思います。すごくのびのびとしたような最初の歌、神代の物語をしっかり演出しておられたように思います。
飯室神楽団「大楠公」。主役の楠木正成を舞われた方が個人賞を受賞されました。感動的な親子別れの場面はこの日一番拍手が多かったように思います。その後の足利軍との壮絶な戦い。文字通り火花が散る激しい舞で、「負けるな!」と声援を送りたくなります。最後の喜びの舞では、ボロボロに折れ曲がった刀が、その激しさを物語ります。画像でその曲がった刀がお分かりいただけますでしょうか?
そして優勝された川北神楽団「神武」。この演目はとにかく前半というか、立ち合いまでの神の舞がとても長い!お子さんだと「鬼も出んしつまらん…」という演目かもしれませんね。しかし息の合ったお二方の神舞は見ていて飽きません。メリハリの利いた舞、ピっと鋭く頭を切る所作など、いわゆる山県舞の良さを感じます。そしてこちらも刀を使った激しい立ち合いが見どころ。舞手さんの険しい表情も、見ていてこちらも白熱しますね。また大太鼓の方が奏楽の個人賞を受賞されました。
という具合に、とても珍しいものが多く見れ、また昔ながらの神楽の良さがじっくり味わえた大会でした。芸北オークガーデンのあの外での雰囲気はありませんが、会場の外には出店やバザーが並び、どれもこれも美味しいものだらけでした!また来年もぜひ行ってみたいですね。
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まずは加計高校芸北分校神楽部のみなさんによる「序の舞」。初めて見た演目なんですが、四人の舞手さんが御幣と扇子を持って登場。「神迎え」などと同じような感じで、落ち着いた舞が繰り広げられました。縦、横、斜めへと交差する舞が多かったように思います。みなさんのピタリとあった舞と丁寧な所作がとても心地よく感じられました。後半は御幣を鈴に持ち替えて、四人が入り乱れての激しい舞。右へ左へ、ピョンピョン飛びながらの舞の連続、会場からは自然と大きな拍手が起こりました。また、プログラム中盤では再び芸北分校のみなさんが登場し、来月に群馬県で行われる、第32回全国高等学校総合文化祭の郷土芸能部門で上演する15分バージョンの「八岐大蛇」を披露されました。八匹の大蛇がステージ一杯に暴れまわり、さすが高校生の元気溢れる舞だなと感じました。
細見神楽団「鍾馗」。写真をご覧いただければわかりやすいのですが、立ち合いの前、鍾馗大神が太鼓の上に上がって大疫神を待ち構えるという場面がありました。「鍾馗」でこういう場面を見るのは初めてだったので、とても興味深く感じました。また大疫神の方のセリフがとてもよかったですね!そのセリフにかぶさるように笛の音が入ったのも珍しく思いました。
雄鹿原下組神楽団「頼政」。島根県の「頼政」だとかわいいお猿さんがたくさん出てきますが、こちらは鵺退治のみの内容です。最初は猿の面をつけた鵺が登場し、これを頼政が弓矢で射ると、鬼になって現れるという展開。次に鬼の舞があるというもので、これも珍しいものを見せていただいたと思います。画像は鬼となって現れた後半の鵺ですが、腕の部分が毛になっている衣装も特徴的ですね。
準優勝された長尾組神楽団「天神」。まずはとてもよく整っていた奏楽が印象に残りました。息ぴったりの楽はやはり聴いていて心地よいですね。そして立ち合いが特に素晴らしかったですね!確かに八調子に比べれば、テンポは遅いかもしれませんが、息つく間もない激しい舞、それもいつまでも続くかのような感じ。いかにも泥臭い、昔ながらの神楽という印象を強く受けました。
高井神楽団「鍾馗」。広島市内の神楽団さんで、こちらの「鍾馗」は八調子。まずは鍾馗を舞われた方がいい舞だったと思います。基本的な舞、所作に鍾馗らしさを加えた感じ、見ててしっかり伝わってきましたね。ちょっとしたタイミング、間の取り方、こういう基本的な舞がじっくり見れるのが旧舞の良いところですね!それと大太鼓の方の歌が実に良かったと思います。すごくのびのびとしたような最初の歌、神代の物語をしっかり演出しておられたように思います。
飯室神楽団「大楠公」。主役の楠木正成を舞われた方が個人賞を受賞されました。感動的な親子別れの場面はこの日一番拍手が多かったように思います。その後の足利軍との壮絶な戦い。文字通り火花が散る激しい舞で、「負けるな!」と声援を送りたくなります。最後の喜びの舞では、ボロボロに折れ曲がった刀が、その激しさを物語ります。画像でその曲がった刀がお分かりいただけますでしょうか?
そして優勝された川北神楽団「神武」。この演目はとにかく前半というか、立ち合いまでの神の舞がとても長い!お子さんだと「鬼も出んしつまらん…」という演目かもしれませんね。しかし息の合ったお二方の神舞は見ていて飽きません。メリハリの利いた舞、ピっと鋭く頭を切る所作など、いわゆる山県舞の良さを感じます。そしてこちらも刀を使った激しい立ち合いが見どころ。舞手さんの険しい表情も、見ていてこちらも白熱しますね。また大太鼓の方が奏楽の個人賞を受賞されました。
という具合に、とても珍しいものが多く見れ、また昔ながらの神楽の良さがじっくり味わえた大会でした。芸北オークガーデンのあの外での雰囲気はありませんが、会場の外には出店やバザーが並び、どれもこれも美味しいものだらけでした!また来年もぜひ行ってみたいですね。
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2008,07,21 Mon 21:25
新着コメント
いいでね!さん、コメントありがとうございます。
本当に毎日暑いですね!
四季があることの素晴らしさを忘れてはいけないとは思いますが、そうは言ってもやはり暑いのは大変ですね…。
今週の月一の報告では、新人さんがガンバってくれると思いますので、どうぞお楽しみに☆
本当に毎日暑いですね!
四季があることの素晴らしさを忘れてはいけないとは思いますが、そうは言ってもやはり暑いのは大変ですね…。
今週の月一の報告では、新人さんがガンバってくれると思いますので、どうぞお楽しみに☆
| 特派員 | EMAIL | URL | 08/07/23 21:29 | gCzMJ10w |
私も行ってましたが、普段あまりみれない素朴な舞に感動しました。
特派員さんも暑さにまけず、頑張ってくださいね!
新人特派員さんの新しい報告に期待しています。
特派員さんも暑さにまけず、頑張ってくださいね!
新人特派員さんの新しい報告に期待しています。
| いいでね! | EMAIL | URL | 08/07/23 21:20 | bRN13JE2 |
神楽のぶろぐをご覧のみなさん、お待たせ?しました。新人特派員さんの初めての特派員報告です!記事はもちろん、写真もバッチリ撮って、早くもコツをつかんだようです(笑) これからもどうぞよろしくお願いします。
筏津神楽団「潮祓」
この演目は神様をお招きする前に神楽の場を清めるとても大切な舞ですね。儀式舞はよく神降ろしや四方舞いを見ていましたが、潮祓いは久しぶりに見ることができました。
そしていつも見ている神楽とは違ってゆっくりと落ち着いた舞で大変趣きがありました。
また、こういった儀式舞を見ると「さぁ、神楽が始まるぞ!!」といった気持ちになりますね。
都冶神楽社中「日本武尊」
始めのほうは、兄ぎしと弟ぎしが賊首の前にわざとかぶさってみたり、セリフの間に方言を入れるなどして観客から笑いを取っていらっしゃいました。
次に、尊を焼き殺そうと八方より火を放つ場面では、たくさんの煙が立ち込め本当に炎の中にいるようでした。そしてその火が舞手の方を熱くさせたのか、どんどん舞が加速してゆき、とても迫力のある立ち合いでした。
また退治し終えた時に観客席から「しもちゃ-ん」という声、するとさっき退治されたばかりの兄ぎしと弟ぎしが再び登場!!そして先ほどの立ち合いでの疲れはないような激しい立ち合い、会場は大いに盛り上がりました。
次に筏津神楽団「恵美須」
お祭りのときによく舞われる演目ですね。そしてこの演目最大の楽しみがお菓子の投げ入れ、子供たちの中には両手いっぱいにお菓子を持っている子や帽子にてんこ盛りに入っている子を見かけました。たくさんのお菓子が投げ入れられていましたが、みなさんはたくさんゲットできたでしょうか?
休憩の後は琴庄神楽団「滝夜叉姫」
父の仇を討つために貴船の御社の力を授かりますが惜しくも大宅中将光圀等に征伐されてしまう物語。
最初はしとやかでどこか品のある五月姫が妖術を授かった瞬間恐ろしげな表情へと変わり、仇を討たんとする様は背筋が凍るような感覚に襲われたことでしょう。
また夜叉となり渾身の力で戦う姿は、手に汗握る迫力でした。そして滝夜叉姫から五月姫へと戻り、あえなく最後を遂げてしまう瞬間ははかなくてなんとも言えない気持ちになりましたね。
最後の大トリは筏津神楽団の「塵倫」
この演目は多くの方に大人気の演目ですね。
始めに出てくる子鬼たちは鬼なのにどこか可愛さを感じさせますね。
そして塵倫の飛ぶ姿。とても神秘的で思わずほーと感心してしまいます。この業はその方にしかできない業ですね。また、その場でゆっくりと顔を動かす動作はドライアイスと照明の効果でさらに不気味さが出ていました。さらに宙を舞って静かに討たれていく所は他の塵倫とは一味違った舞方なのでまたこの神楽団の魅力のひとつですね。
今回会場の筏津コミュニティセンターの外ではたくさんの屋台が出ていました。
その中にはみずみずしい筏津豆腐や合鴨の焼肉などの販売があり、合鴨の焼肉はとてもおいしく片手にはビールがほしくなってしまいます。
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筏津神楽団「潮祓」
この演目は神様をお招きする前に神楽の場を清めるとても大切な舞ですね。儀式舞はよく神降ろしや四方舞いを見ていましたが、潮祓いは久しぶりに見ることができました。
そしていつも見ている神楽とは違ってゆっくりと落ち着いた舞で大変趣きがありました。
また、こういった儀式舞を見ると「さぁ、神楽が始まるぞ!!」といった気持ちになりますね。
都冶神楽社中「日本武尊」
始めのほうは、兄ぎしと弟ぎしが賊首の前にわざとかぶさってみたり、セリフの間に方言を入れるなどして観客から笑いを取っていらっしゃいました。
次に、尊を焼き殺そうと八方より火を放つ場面では、たくさんの煙が立ち込め本当に炎の中にいるようでした。そしてその火が舞手の方を熱くさせたのか、どんどん舞が加速してゆき、とても迫力のある立ち合いでした。
また退治し終えた時に観客席から「しもちゃ-ん」という声、するとさっき退治されたばかりの兄ぎしと弟ぎしが再び登場!!そして先ほどの立ち合いでの疲れはないような激しい立ち合い、会場は大いに盛り上がりました。
次に筏津神楽団「恵美須」
お祭りのときによく舞われる演目ですね。そしてこの演目最大の楽しみがお菓子の投げ入れ、子供たちの中には両手いっぱいにお菓子を持っている子や帽子にてんこ盛りに入っている子を見かけました。たくさんのお菓子が投げ入れられていましたが、みなさんはたくさんゲットできたでしょうか?
休憩の後は琴庄神楽団「滝夜叉姫」
父の仇を討つために貴船の御社の力を授かりますが惜しくも大宅中将光圀等に征伐されてしまう物語。
最初はしとやかでどこか品のある五月姫が妖術を授かった瞬間恐ろしげな表情へと変わり、仇を討たんとする様は背筋が凍るような感覚に襲われたことでしょう。
また夜叉となり渾身の力で戦う姿は、手に汗握る迫力でした。そして滝夜叉姫から五月姫へと戻り、あえなく最後を遂げてしまう瞬間ははかなくてなんとも言えない気持ちになりましたね。
最後の大トリは筏津神楽団の「塵倫」
この演目は多くの方に大人気の演目ですね。
始めに出てくる子鬼たちは鬼なのにどこか可愛さを感じさせますね。
そして塵倫の飛ぶ姿。とても神秘的で思わずほーと感心してしまいます。この業はその方にしかできない業ですね。また、その場でゆっくりと顔を動かす動作はドライアイスと照明の効果でさらに不気味さが出ていました。さらに宙を舞って静かに討たれていく所は他の塵倫とは一味違った舞方なのでまたこの神楽団の魅力のひとつですね。
今回会場の筏津コミュニティセンターの外ではたくさんの屋台が出ていました。
その中にはみずみずしい筏津豆腐や合鴨の焼肉などの販売があり、合鴨の焼肉はとてもおいしく片手にはビールがほしくなってしまいます。
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2008,06,30 Mon 22:11
新着コメント
神楽好きさん、コメントありがとうございます。
今回の雨で行かれなかったようで残念です(>_<)
神楽を楽しめる裏では、多くの方々が支えて下さっていることを忘れないようにしないといけませんね!
次の報告、楽しんでいただけるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします☆彡
今回の雨で行かれなかったようで残念です(>_<)
神楽を楽しめる裏では、多くの方々が支えて下さっていることを忘れないようにしないといけませんね!
次の報告、楽しんでいただけるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします☆彡
| 新人特派員 | EMAIL | URL | 08/07/02 22:46 | iV95cbPg |
行きたかったですね!
雨が降っていたので、今年は断念しました。
昨年は、少し遅かったので、路肩に駐車したのですが、某 神楽団の団長さんが誘導をされていました。
大勢の方々の協力で成り立っているのに感動したのを思い出します。
新人特派員さん 頑張ってくださいね!
次はどの大会を取材されるのか楽しみです。
雨が降っていたので、今年は断念しました。
昨年は、少し遅かったので、路肩に駐車したのですが、某 神楽団の団長さんが誘導をされていました。
大勢の方々の協力で成り立っているのに感動したのを思い出します。
新人特派員さん 頑張ってくださいね!
次はどの大会を取材されるのか楽しみです。
| 神楽好き | EMAIL | URL | 08/07/02 20:55 | bRN13JE2 |
TOKOさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
どの舞も本当に素晴らしかったですね。
とても楽しまれたようで何よりです☆
会場もとても盛り上がり、雰囲気も最高でしたね。
まだまだ新米ですがこれからもどうぞよろしくお願いします。
osaさん、コメントありがとうございます。
豪雨で引き返してしまったんですね↓↓残念です。
報告で行った気分になってもらえてとてもうれしいです!ありがとうございます。
まだ特派員さんのようにはいきませんが、これからもよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
どの舞も本当に素晴らしかったですね。
とても楽しまれたようで何よりです☆
会場もとても盛り上がり、雰囲気も最高でしたね。
まだまだ新米ですがこれからもどうぞよろしくお願いします。
osaさん、コメントありがとうございます。
豪雨で引き返してしまったんですね↓↓残念です。
報告で行った気分になってもらえてとてもうれしいです!ありがとうございます。
まだ特派員さんのようにはいきませんが、これからもよろしくお願いします。
| 新人特派員 | EMAIL | URL | 08/07/01 23:26 | 0eDO/A.2 |
初めまして!いつも楽しみに拝見させて頂いています。
今回のホタルと神楽見ぃきん祭は、私も見に行こうと途中まで車を走らせました。
途中から雨が激しくなったので引き返してしまいましたが…。
なので報告を見て、行った気分になれました。ありがとうございます(^-^)
今回のホタルと神楽見ぃきん祭は、私も見に行こうと途中まで車を走らせました。
途中から雨が激しくなったので引き返してしまいましたが…。
なので報告を見て、行った気分になれました。ありがとうございます(^-^)
| osa | EMAIL | URL | 08/07/01 21:12 | uwzlfo5I |
新特派員さん、はじめまして…
初の特派員報告お疲れ様です。
「ホタルと神楽ァみィきん祭」へは私も行っておりました。
どの舞も迫力があって素晴らしい舞でした~☆
琴庄神楽団さんの「滝夜叉姫」は超久しぶりに観させて頂いたので演出が変わっていて驚きと興奮の連続でした。(^-^)/
筏津神楽団さんの「塵倫」は初めて観させて頂きましたが、こちらもよそとは違った舞方で(O_o)WAO!!!となんべん思ったことか…
雲に乗って移動するシーンは身体が全然ぶれずにスーと動かれるのでホントに雲に乗ってるようで凄かったですね。
それとドライアイスが舞台いっぱいに広がったとき、しばらくの間、舞台の端でジッとされてましたが…・
ピクリとも動かれないのでかえって恐怖を感じました。
初の特派員報告お疲れ様です。
「ホタルと神楽ァみィきん祭」へは私も行っておりました。
どの舞も迫力があって素晴らしい舞でした~☆
琴庄神楽団さんの「滝夜叉姫」は超久しぶりに観させて頂いたので演出が変わっていて驚きと興奮の連続でした。(^-^)/
筏津神楽団さんの「塵倫」は初めて観させて頂きましたが、こちらもよそとは違った舞方で(O_o)WAO!!!となんべん思ったことか…
雲に乗って移動するシーンは身体が全然ぶれずにスーと動かれるのでホントに雲に乗ってるようで凄かったですね。
それとドライアイスが舞台いっぱいに広がったとき、しばらくの間、舞台の端でジッとされてましたが…・
ピクリとも動かれないのでかえって恐怖を感じました。
| TOKO | EMAIL | URL | 08/07/01 00:10 | AuS/hnFI |
6月7日は安芸太田町の戸河内ふれあいセンターで第29回中国地方選抜神楽競演大会が行われました。暑過ぎず寒すぎず、わりと過ごしやすい一日だったと思います。開場の11時には、早くから来られた方が長蛇の列。競演大会でおなじみの光景でしたね!
新舞の部で優勝された横田神楽団「伊吹山」。横田神楽団と言えば「紅葉狩」「葛城山」「滝夜叉姫」などのいわゆる鬼女もの、というイメージを持たれている方も多くおられると思います。しかしこの演目は鬼女が出たりしませんし、面の早変わりなどもありません。一昨年、途絶えていたものを20数年ぶりに復活させたとお聞きしました。その演目でこういう結果を出されたことは、神楽団のみなさんにとって大変意義あることではないかと思います。一度途絶えたものを再び、というのは並大抵のことではありませんが、これに続く神楽団がドンドン出てきて欲しいですね!
新舞の部、準優勝は大塚神楽団「土蜘蛛」。胡蝶を舞われた方、笛を吹かれた方がそれぞれ個人賞と、完成度の高い上演だったように思います。しかし、どちらかと言うとベテランというよりは若手中心のメンバーだったように思います。もちろん若くしてベテラン、という方もおられるかもですが(笑) そして大塚神楽団の「土蜘蛛」の特徴の一つに、立ち合いの前のセリフが挙げられます。鬼が言う「汝ら両名、我が命までも取ろうとやぁ~!?」のセリフ。悪役として登場しますが、討ち取られる者のはかなさを感じる部分ではないかと思います。
旧舞の部の優勝は津浪神楽団「鍾馗」。スサノオと疫病神だけが登場しますが、それぞれの見事な舞が魅力です。例えばこの画像、疫病神の登場の場面。スサノオが茅の輪をかざして待ち構え、幕の下からじわじわと出てくる疫病神。普通の演目なら鬼のほうが迫力ありますが、この演目はどちらかと言うと逆。いかなる鬼でも退治せん、という気迫を感じるスサノオの舞は本当に迫力タップリです。対して鬼のほうは、全ての病気を司るというように、にじみ出るような怖さを舞で表現されていると思います。実に見応えのある大熱演でしたね。
そして旧舞の準優勝は龍南神楽団「大江山」。前回の特派員報告で、苅屋形さんの「塵輪」はキビキビした印象と書いたんですが、こちらの龍南さんはゆったりとした印象。特に神舞と姫舞は、一歩ずつ丁寧に歩まれ、ムダな動きが全く無いような感じです。しかし回るところでは素早くサッと回るなど、メリハリの利いた舞です。この緩急のリズムが非常に心地よいですね。立ち合いでもこれは同じです。ゆっくりするところ、速くするところ、止まるところ。こういった基本的なことを追求するだけでも、さらに技量が上達するように感じられました。
その他では、珍しい演目だった佐々部神楽団「玉藻前」。いわゆる悪狐伝三部作の前編の物語です。ファンのみなさんにおなじみなのは、ユーモラスな珍斉和尚さんが登場して、三浦介らが狐を退治する中編だと思いますが、これはその前の話になるわけですね!金毛白面九尾の狐が玉藻前となって宮中に入り込みますが、安部泰親に正体を見破られ、那須野ヶ原へと逃げ去るというあらすじ。ちょっと見栄えはしないかもしれませんが、セリフでのやり取りが実に見応えありです。特に中盤で泰親と玉藻前の問答が素晴らしいもの。「降りおろうぞ、泰親よ!」と清明が意外にも破れるところは実に興味深い場面です。
そして旧舞の部、舞の個人賞を受賞されたのが松原神楽社中「十羅刹女」。こちらも「鍾馗」と同じく、神一人鬼一人の演目です。そして個人賞を受賞されたのが、神である十羅刹女を舞われた方。この十羅刹女は、スサノオの末娘という役で、柔らかさの中に力強さがあるというような、難しい役柄ではないかと思います。非常にダイナミックな楽に合わせて、時にゆったり、時に激しく、そしてビシっと決めたり。こちらも見応え抜群でした。
そして最後に後野神楽社中「鏡山」。約一年ぶりに拝見しましたが、前半が少し変わっていたのはすぐに気付きました。諏訪(すわ)が草履(ぞうり)をすり替える場面から始まりました。以前はセリフで語るのみだったのですが、こちらのほうがよりわかりやすいですね!そして次に、尾上(おのえ)とお初の登場。以前は一人ずつ登場だったと思うのですが、二人舞での登場で、(誤解を恐れずに言えば)より神楽らしくなったのでは、という感じがしました。地元に伝わる物語の創作演目というだけに、より良い神楽にしようという思いが伝わってきました。
本当にたくさんの大熱演、ファンのみなさんにも満足な一日になったと思います。ついでに一つ付け加えを。新舞の舞の部で個人賞を取られたのが、大塚神楽団の井上隆太さんでした。以前神楽リレーにもご出演いただいたので、個人的にも非常に嬉しかったですね!で、表彰式で登場…と思ったのですが、どうやらお父様が代わりに出てこられた様子。にも関わらず、場内からはわざと「隆太!隆太!!」の掛け声が飛んでいたのには笑いました。というわけで、ちょっと番外な報告もありましたが、以上で今回の記事を終わります。
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新舞の部で優勝された横田神楽団「伊吹山」。横田神楽団と言えば「紅葉狩」「葛城山」「滝夜叉姫」などのいわゆる鬼女もの、というイメージを持たれている方も多くおられると思います。しかしこの演目は鬼女が出たりしませんし、面の早変わりなどもありません。一昨年、途絶えていたものを20数年ぶりに復活させたとお聞きしました。その演目でこういう結果を出されたことは、神楽団のみなさんにとって大変意義あることではないかと思います。一度途絶えたものを再び、というのは並大抵のことではありませんが、これに続く神楽団がドンドン出てきて欲しいですね!
新舞の部、準優勝は大塚神楽団「土蜘蛛」。胡蝶を舞われた方、笛を吹かれた方がそれぞれ個人賞と、完成度の高い上演だったように思います。しかし、どちらかと言うとベテランというよりは若手中心のメンバーだったように思います。もちろん若くしてベテラン、という方もおられるかもですが(笑) そして大塚神楽団の「土蜘蛛」の特徴の一つに、立ち合いの前のセリフが挙げられます。鬼が言う「汝ら両名、我が命までも取ろうとやぁ~!?」のセリフ。悪役として登場しますが、討ち取られる者のはかなさを感じる部分ではないかと思います。
旧舞の部の優勝は津浪神楽団「鍾馗」。スサノオと疫病神だけが登場しますが、それぞれの見事な舞が魅力です。例えばこの画像、疫病神の登場の場面。スサノオが茅の輪をかざして待ち構え、幕の下からじわじわと出てくる疫病神。普通の演目なら鬼のほうが迫力ありますが、この演目はどちらかと言うと逆。いかなる鬼でも退治せん、という気迫を感じるスサノオの舞は本当に迫力タップリです。対して鬼のほうは、全ての病気を司るというように、にじみ出るような怖さを舞で表現されていると思います。実に見応えのある大熱演でしたね。
そして旧舞の準優勝は龍南神楽団「大江山」。前回の特派員報告で、苅屋形さんの「塵輪」はキビキビした印象と書いたんですが、こちらの龍南さんはゆったりとした印象。特に神舞と姫舞は、一歩ずつ丁寧に歩まれ、ムダな動きが全く無いような感じです。しかし回るところでは素早くサッと回るなど、メリハリの利いた舞です。この緩急のリズムが非常に心地よいですね。立ち合いでもこれは同じです。ゆっくりするところ、速くするところ、止まるところ。こういった基本的なことを追求するだけでも、さらに技量が上達するように感じられました。
その他では、珍しい演目だった佐々部神楽団「玉藻前」。いわゆる悪狐伝三部作の前編の物語です。ファンのみなさんにおなじみなのは、ユーモラスな珍斉和尚さんが登場して、三浦介らが狐を退治する中編だと思いますが、これはその前の話になるわけですね!金毛白面九尾の狐が玉藻前となって宮中に入り込みますが、安部泰親に正体を見破られ、那須野ヶ原へと逃げ去るというあらすじ。ちょっと見栄えはしないかもしれませんが、セリフでのやり取りが実に見応えありです。特に中盤で泰親と玉藻前の問答が素晴らしいもの。「降りおろうぞ、泰親よ!」と清明が意外にも破れるところは実に興味深い場面です。
そして旧舞の部、舞の個人賞を受賞されたのが松原神楽社中「十羅刹女」。こちらも「鍾馗」と同じく、神一人鬼一人の演目です。そして個人賞を受賞されたのが、神である十羅刹女を舞われた方。この十羅刹女は、スサノオの末娘という役で、柔らかさの中に力強さがあるというような、難しい役柄ではないかと思います。非常にダイナミックな楽に合わせて、時にゆったり、時に激しく、そしてビシっと決めたり。こちらも見応え抜群でした。
そして最後に後野神楽社中「鏡山」。約一年ぶりに拝見しましたが、前半が少し変わっていたのはすぐに気付きました。諏訪(すわ)が草履(ぞうり)をすり替える場面から始まりました。以前はセリフで語るのみだったのですが、こちらのほうがよりわかりやすいですね!そして次に、尾上(おのえ)とお初の登場。以前は一人ずつ登場だったと思うのですが、二人舞での登場で、(誤解を恐れずに言えば)より神楽らしくなったのでは、という感じがしました。地元に伝わる物語の創作演目というだけに、より良い神楽にしようという思いが伝わってきました。
本当にたくさんの大熱演、ファンのみなさんにも満足な一日になったと思います。ついでに一つ付け加えを。新舞の舞の部で個人賞を取られたのが、大塚神楽団の井上隆太さんでした。以前神楽リレーにもご出演いただいたので、個人的にも非常に嬉しかったですね!で、表彰式で登場…と思ったのですが、どうやらお父様が代わりに出てこられた様子。にも関わらず、場内からはわざと「隆太!隆太!!」の掛け声が飛んでいたのには笑いました。というわけで、ちょっと番外な報告もありましたが、以上で今回の記事を終わります。
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2008,06,09 Mon 19:49
新着コメント
特派員さん☆復帰うれしいです☆☆(≧▽≦)b
久しぶりに来てみたら報告が…すぐにコメントしたかったのですが遅れました(^_^;)
また、報告楽しみにしています☆
だけど無理をしないで下さい。
久しぶりに来てみたら報告が…すぐにコメントしたかったのですが遅れました(^_^;)
また、報告楽しみにしています☆
だけど無理をしないで下さい。
| 五月 | EMAIL | URL | 08/06/13 01:21 | zu9D2WXg |
にゃろめさん、コメントありがとうございます。
こちらも誤りがありまして、大変失礼しました。
ご指摘ありがとうございます。
ご遠慮なさらず、どんどん書き込みしてくださいね!
来年は記念大会として、という話もありましたね。
ぜひ来年も会場にお越しください!!
こちらも誤りがありまして、大変失礼しました。
ご指摘ありがとうございます。
ご遠慮なさらず、どんどん書き込みしてくださいね!
来年は記念大会として、という話もありましたね。
ぜひ来年も会場にお越しください!!
| 特派員 | EMAIL | URL | 08/06/10 00:09 | JOhM8KQo |
佐々部神楽広報部?さん、コメントありがとうございます。
数々の誤字脱字、大変失礼いたしました。
台本など正確な資料があればよいのですが、見たり聞いたりの感想ですので、こういった間違いもあることもご理解いただいて、何とぞご容赦のほど、よろしくお願いします。
さっそく訂正させていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
数々の誤字脱字、大変失礼いたしました。
台本など正確な資料があればよいのですが、見たり聞いたりの感想ですので、こういった間違いもあることもご理解いただいて、何とぞご容赦のほど、よろしくお願いします。
さっそく訂正させていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
| 特派員 | EMAIL | URL | 08/06/10 00:07 | JOhM8KQo |
競演行きました!
とっても楽しかったです!!
来年は記念大会になるんでしょうか!?
それもまた楽しみです(^O^)
ところで十\羅さんはスサノオさんの娘さんと記憶していたんですが・・・・・
間違いだったらごめんなさい<m(__)m>
とっても楽しかったです!!
来年は記念大会になるんでしょうか!?
それもまた楽しみです(^O^)
ところで十\羅さんはスサノオさんの娘さんと記憶していたんですが・・・・・
間違いだったらごめんなさい<m(__)m>
| にゃろめ | EMAIL | URL | 08/06/09 21:16 | rVqS3ygI |
ちなみにですが、うちの神楽団では、安部清明でなくて、安倍泰親です。はい、パンフレットには、違う表記で出てたかも、、、ということです。
ちなみに、
「降りおろうぞ、泰親よ!」
ですわ。
ちなみに、
「降りおろうぞ、泰親よ!」
ですわ。
| 佐々部神楽広報部? | EMAIL | URL | 08/06/09 21:15 | U4EPaMDU |
6月1日は千代田開発センターで「月一の舞」が行われました。2ヶ月ぶりの月一、そして全国的に有名な壬生の花田植の協賛公演ということで、たくさんのお客さんが来られました。
まず琴庄神楽団「平氏追討」。源義経が平氏を滅ぼし、奥州へと逃れるという物語です。この演目は前半と後半、二つの立ち合いがあります。前半は始まってすぐ、義経の軍勢と平氏が壇ノ浦で戦う場面がありました。舞手の方の真剣な表情や演技で、まるで大河ドラマのようなリアルさと迫力。本当の合戦を見ているようでした。そして後半は平一族の恨みが霊魂となって義経一行に襲い掛かります。切られて苦しみながらも、再び立ち上がる霊魂の執念には不気味さも漂います。またこの場面の笛がとても効果的で、より神楽の中に入り込めたと思います。
続いて苅屋形神楽団「塵輪」。旧舞の中でも人気の演目ですね。やはり旧舞、六調子ということで、ゆったりした舞というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。個人的には、苅屋形さんの神の舞を見ていると、ゆったりというよりはキビキビしているような印象を受けます。その中に神楽の優雅さみたいなものが感じられ、見ていて飽きませんね。そして鬼の舞。テンポのよい楽と独特の舞に、思わず鬼と一緒に身体を動かしてしまいそうになります(笑)。見ている人をいつの間にか神楽の世界へと誘い込む。そんな感覚も神楽の魅力の一つではないかと思います。
大塚神楽団「大江山」。こちらは新旧、六調子八調子、広島島根を問わず、大人気の演目ですね。登場人物の多さ、見どころの多さ。本当に豪華な神楽で、そして迫力ある鬼たちを退治していく爽快感も魅力。しかしそんな中にも、神楽本来の面白さを見てとることができます。その一つが舞表現という事です。例えば、同じ鬼でも親分の酒呑童子と、手下の茨木童子は舞や所作が微妙に違うはずです。同じように、源頼光と渡辺綱も同じ神ですが微妙に違いがあります。マサカリかついだ金時さんはわかりやすいと思いますが、とにかくそんな役柄を、どういったことで表現されているか。ここに注目するだけで神楽の面白さが倍増しますよ!
最後は東山神楽団「天神記」。久しぶりに拝見しましたが、かなり変わっていて驚きました。まずパッと見で好印象だったのが、敵役である藤原時平の衣装。弟たちとは違う、位の高さを感じさせるもので、非常によかったと思います。他にも日吉大社の場面がなくなっていたり、時平らの酒盛りの場面が追加されていたり。過去に何回も見た演目ですが、今回は本当に新鮮な感じで見させていただきました。そして何と言っても最後が一番の驚き。一度はやられた時平が、恐ろしげな面をつけて再び登場。とにかくファンのみなさんに喜んでもらいたいという、神楽団さんの意気込みを随所に感じるものでした。そして上演終了後は、月一恒例の撮影会。若くて素敵な団員さんと記念撮影ですから、こちらも大盛況でしたよ!
というわけで、神楽ファンのみなさん、お久しぶりです。特派員です。2ヶ月のブランクを経て「神楽のぶろぐ」にようやく復帰することができました。この2ヶ月間、様々な場所で知り合いの団員さん、またファンの方から、「もう特派員やってんないんですか?」「いつ復帰されるんですか?」といった声をたくさんいただきました。その度に、早く復帰しなければという思いでしたね。事情により、今までのような活動はできないと思いますが、どうぞみなさんよろしくお願いします。
そして!なんと特派員をやってみたいという方が現れました(笑)。このイベントで初めてお会いして、さっそく撮影係を担当していただきました。神楽は大好きだけど、まだ勉強が足りないので…という本人の意向により、みなさんの前にデビューするのはもう少し先になりそうです。自分以上の特派員になれるよう、これからビシバシ鍛えようと思います(笑)ので、みなさんも応援よろしくお願いします!
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まず琴庄神楽団「平氏追討」。源義経が平氏を滅ぼし、奥州へと逃れるという物語です。この演目は前半と後半、二つの立ち合いがあります。前半は始まってすぐ、義経の軍勢と平氏が壇ノ浦で戦う場面がありました。舞手の方の真剣な表情や演技で、まるで大河ドラマのようなリアルさと迫力。本当の合戦を見ているようでした。そして後半は平一族の恨みが霊魂となって義経一行に襲い掛かります。切られて苦しみながらも、再び立ち上がる霊魂の執念には不気味さも漂います。またこの場面の笛がとても効果的で、より神楽の中に入り込めたと思います。
続いて苅屋形神楽団「塵輪」。旧舞の中でも人気の演目ですね。やはり旧舞、六調子ということで、ゆったりした舞というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。個人的には、苅屋形さんの神の舞を見ていると、ゆったりというよりはキビキビしているような印象を受けます。その中に神楽の優雅さみたいなものが感じられ、見ていて飽きませんね。そして鬼の舞。テンポのよい楽と独特の舞に、思わず鬼と一緒に身体を動かしてしまいそうになります(笑)。見ている人をいつの間にか神楽の世界へと誘い込む。そんな感覚も神楽の魅力の一つではないかと思います。
大塚神楽団「大江山」。こちらは新旧、六調子八調子、広島島根を問わず、大人気の演目ですね。登場人物の多さ、見どころの多さ。本当に豪華な神楽で、そして迫力ある鬼たちを退治していく爽快感も魅力。しかしそんな中にも、神楽本来の面白さを見てとることができます。その一つが舞表現という事です。例えば、同じ鬼でも親分の酒呑童子と、手下の茨木童子は舞や所作が微妙に違うはずです。同じように、源頼光と渡辺綱も同じ神ですが微妙に違いがあります。マサカリかついだ金時さんはわかりやすいと思いますが、とにかくそんな役柄を、どういったことで表現されているか。ここに注目するだけで神楽の面白さが倍増しますよ!
最後は東山神楽団「天神記」。久しぶりに拝見しましたが、かなり変わっていて驚きました。まずパッと見で好印象だったのが、敵役である藤原時平の衣装。弟たちとは違う、位の高さを感じさせるもので、非常によかったと思います。他にも日吉大社の場面がなくなっていたり、時平らの酒盛りの場面が追加されていたり。過去に何回も見た演目ですが、今回は本当に新鮮な感じで見させていただきました。そして何と言っても最後が一番の驚き。一度はやられた時平が、恐ろしげな面をつけて再び登場。とにかくファンのみなさんに喜んでもらいたいという、神楽団さんの意気込みを随所に感じるものでした。そして上演終了後は、月一恒例の撮影会。若くて素敵な団員さんと記念撮影ですから、こちらも大盛況でしたよ!
というわけで、神楽ファンのみなさん、お久しぶりです。特派員です。2ヶ月のブランクを経て「神楽のぶろぐ」にようやく復帰することができました。この2ヶ月間、様々な場所で知り合いの団員さん、またファンの方から、「もう特派員やってんないんですか?」「いつ復帰されるんですか?」といった声をたくさんいただきました。その度に、早く復帰しなければという思いでしたね。事情により、今までのような活動はできないと思いますが、どうぞみなさんよろしくお願いします。
そして!なんと特派員をやってみたいという方が現れました(笑)。このイベントで初めてお会いして、さっそく撮影係を担当していただきました。神楽は大好きだけど、まだ勉強が足りないので…という本人の意向により、みなさんの前にデビューするのはもう少し先になりそうです。自分以上の特派員になれるよう、これからビシバシ鍛えようと思います(笑)ので、みなさんも応援よろしくお願いします!
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2008,06,02 Mon 22:52
新着コメント
福山っ子さん、コメントありがとうございます。
お名前の通り、福山にお住まいの方でしょうか。
遠くから月一にお越しくださり、ありがとうございます。
そのぶんしっかり楽しまれたようで、何よりですね☆
今週も特派員報告書きますので、よろしくお願いします!
お名前の通り、福山にお住まいの方でしょうか。
遠くから月一にお越しくださり、ありがとうございます。
そのぶんしっかり楽しまれたようで、何よりですね☆
今週も特派員報告書きますので、よろしくお願いします!
| 特派員 | EMAIL | URL | 08/06/06 21:47 | JOhM8KQo |
復帰おめでとうござます。
大変でしょうがこれからも頑張ってください!
自分的には特に大塚神楽団さんっ☆
大江山最高!!
若い団員さんで元気いっぱいって感じで☆
とにかくファンです!
久々に遥遥見に行った感じは・・・元気いっぱいって感じで勇気をもらいました☆
私はなかなか見に行けないけどインターネット等で応援しています!
今週の競演大会も是非特派員さんお願いします・・・
大変でしょうがこれからも頑張ってください!
自分的には特に大塚神楽団さんっ☆
大江山最高!!
若い団員さんで元気いっぱいって感じで☆
とにかくファンです!
久々に遥遥見に行った感じは・・・元気いっぱいって感じで勇気をもらいました☆
私はなかなか見に行けないけどインターネット等で応援しています!
今週の競演大会も是非特派員さんお願いします・・・
| 福山っ子 | EMAIL | URL | 08/06/06 00:30 | pTZgzPsI |
ミス☆そまりさん、コメントありがとうございます。
ようやく復帰することができましたので、どうぞこれからもよろしくお願いします。
21日は、千代田競演ですかね!?
しっかり楽しんでくださいね☆
ちっち姫さん、コメントありがとうございます。
初めまして、ですね。
特派員報告を書いて今年で3年目になります。
神楽のために、ファンのみなさんのために頑張りますので、よろしくお願いします!
ようやく復帰することができましたので、どうぞこれからもよろしくお願いします。
21日は、千代田競演ですかね!?
しっかり楽しんでくださいね☆
ちっち姫さん、コメントありがとうございます。
初めまして、ですね。
特派員報告を書いて今年で3年目になります。
神楽のために、ファンのみなさんのために頑張りますので、よろしくお願いします!
| 特派員 | EMAIL | URL | 08/06/05 18:14 | JOhM8KQo |
神楽初心者です。東山神楽団に惚れて追っかけをしています。6.1の月一の舞を見に行けなくて淋しかったのでパソコンをつついていたらこのブログを見つけ感動しています。特派員がいて報告があるなんて本当に素敵な事です。大変なようですが、頑張って下さいね。毎日神楽のDVDで勉強中です。
| ちっち姫 | EMAIL | URL | 08/06/05 11:45 | a.CNM0i6 |
神楽超初心者の私は、特派員さんの報告をとても参考にしている一人です。月一の舞いも開発センターも初めてで、ワクワクドキドキでした。とっても良かった!神楽最高です!21日のチケットも早速ゲットしました。楽しみで〜す!
| ミス☆そまり | EMAIL | URL | 08/06/05 08:14 | GACak5hY |