2月24日は広島市の厚生年金会館で「RCC早春神楽共演大会」が行われました。毎年この季節に行われてきたこの大会も、今年で10周年を迎えました。このイベントは年度の締めくくりとして一つのゴールでありながら、来年度への期待を抱かせるスタートとしての意味合いもあったりで、まさにこの地域の神楽の最前線として定着してきたように思います。それでは一つずつご紹介していきましょう!
第一部 原点を見つめる
亀山社中「八衢」。繊細かつやわらかい鈿女命の舞と荒々しく力強い猿田彦の舞。それぞれ対照的な舞を見た後、この両神が出会った時はどんな雰囲気なんだろうとワクワクしましたね。鈿女命が授けた広矛(ひろほこ)によって猿田彦が悪魔払いをし、邇邇芸(ににぎ)命を高千穂へ導くという、天孫降臨の物語です。儀式舞ではありませんが、邪神を祓い、神様のご降臨を賜るといった意味合いの演目ですから、イベントの最初に相応しい上演だったと思います。
第二部 伝統を受け継ぐ
三谷神楽団「矢旗」。熟練の舞手さんによる神の舞に、奏楽の方の神楽歌も合わさって実に優雅な印象。若い方には出せない、なんとも言えない味わいのある神舞だったと思います。そして鬼の二人舞。旧舞では珍しいのではないでしょうか。「塵倫」や「大江山」とは違った感じを受けました。そして立ち合いも速いテンポでも乱れない舞、さらに盛り上げる奏楽さんとの一体感を感じ、伝統を受け継ぐことの素晴らしさを再確認しました。
都治神楽社中「大江山」。スキがなく勇ましい頼光たちの舞を見ると、「これはどんな鬼人も敵わない」と思わずにはいられませんね。しかし主役はやはり大江山の鬼たちです。七匹もの鬼たちがゾロゾロと登場すると客席からは大きなどよめきと拍手が。ステージを埋め尽くして動き回る童子たちに思わず釘付けに。圧巻だったのは酒呑童子の妖術によって降りてくるクモ。画像をご覧いただければおわかりかと思いますが、予想外の高さから一気に降りてきた時はすごい歓声でしたね。ホール神楽ならではのスケールの大きな演出でした。
筏津神楽団「塵倫」。この大会のテレビコマーシャルでも流れたので、この演目を期待して来られた方も多かったのではないでしょうか。昨年のこの大会以来、競演などでこの演目を拝見しましたが、やはり昨年の上演を見た人にとっては、どこか物足りない印象もあったかと思います。そんなもどかしさを一気に晴らしてくれたかのような上演でした。ステージ一杯のドライアイス、稲妻のような照明。舞手さんの演技による表現を、最大限生かす舞台演出の効果はやはり絶大ですね。
松原神楽社中「八岐大蛇」。豊作の田畑を飲み込む大洪水に例えられる怪物、八岐大蛇。黒雲がたなびき雷鳴がとどろく中、八つの大蛇がいよいよ登場…と見ていると!なんと雷の音が鳴り響いたではありませんか!ご覧になったみなさん、気付かれましたか?「神楽に効果音なんて…」と思われた方もいらっしゃるでしょうが、自分としては「やりすぎ」感はなく、より神楽の世界に引き込まれたような感じでよかったと思います。それと最後に残った大蛇と須佐之男尊の一騎討ち、迫力ありましたね。その大蛇さんにヒゲ?が付いていたのも面白い工夫だったと思います。
以上、五演目までを紹介しました。そして今年もパンフレットを買って挑戦できる抽選、やってきましたよ!今年こそは何かスゴイものを…と気合を入れてチャレンジすると、見事に高級醤油をゲット!…これで三年連続です(笑)。みなさんは何が当たりましたか??後半はまた明日公開しますのでお楽しみに!
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第一部 原点を見つめる
亀山社中「八衢」。繊細かつやわらかい鈿女命の舞と荒々しく力強い猿田彦の舞。それぞれ対照的な舞を見た後、この両神が出会った時はどんな雰囲気なんだろうとワクワクしましたね。鈿女命が授けた広矛(ひろほこ)によって猿田彦が悪魔払いをし、邇邇芸(ににぎ)命を高千穂へ導くという、天孫降臨の物語です。儀式舞ではありませんが、邪神を祓い、神様のご降臨を賜るといった意味合いの演目ですから、イベントの最初に相応しい上演だったと思います。
第二部 伝統を受け継ぐ
三谷神楽団「矢旗」。熟練の舞手さんによる神の舞に、奏楽の方の神楽歌も合わさって実に優雅な印象。若い方には出せない、なんとも言えない味わいのある神舞だったと思います。そして鬼の二人舞。旧舞では珍しいのではないでしょうか。「塵倫」や「大江山」とは違った感じを受けました。そして立ち合いも速いテンポでも乱れない舞、さらに盛り上げる奏楽さんとの一体感を感じ、伝統を受け継ぐことの素晴らしさを再確認しました。
都治神楽社中「大江山」。スキがなく勇ましい頼光たちの舞を見ると、「これはどんな鬼人も敵わない」と思わずにはいられませんね。しかし主役はやはり大江山の鬼たちです。七匹もの鬼たちがゾロゾロと登場すると客席からは大きなどよめきと拍手が。ステージを埋め尽くして動き回る童子たちに思わず釘付けに。圧巻だったのは酒呑童子の妖術によって降りてくるクモ。画像をご覧いただければおわかりかと思いますが、予想外の高さから一気に降りてきた時はすごい歓声でしたね。ホール神楽ならではのスケールの大きな演出でした。
筏津神楽団「塵倫」。この大会のテレビコマーシャルでも流れたので、この演目を期待して来られた方も多かったのではないでしょうか。昨年のこの大会以来、競演などでこの演目を拝見しましたが、やはり昨年の上演を見た人にとっては、どこか物足りない印象もあったかと思います。そんなもどかしさを一気に晴らしてくれたかのような上演でした。ステージ一杯のドライアイス、稲妻のような照明。舞手さんの演技による表現を、最大限生かす舞台演出の効果はやはり絶大ですね。
松原神楽社中「八岐大蛇」。豊作の田畑を飲み込む大洪水に例えられる怪物、八岐大蛇。黒雲がたなびき雷鳴がとどろく中、八つの大蛇がいよいよ登場…と見ていると!なんと雷の音が鳴り響いたではありませんか!ご覧になったみなさん、気付かれましたか?「神楽に効果音なんて…」と思われた方もいらっしゃるでしょうが、自分としては「やりすぎ」感はなく、より神楽の世界に引き込まれたような感じでよかったと思います。それと最後に残った大蛇と須佐之男尊の一騎討ち、迫力ありましたね。その大蛇さんにヒゲ?が付いていたのも面白い工夫だったと思います。
以上、五演目までを紹介しました。そして今年もパンフレットを買って挑戦できる抽選、やってきましたよ!今年こそは何かスゴイものを…と気合を入れてチャレンジすると、見事に高級醤油をゲット!…これで三年連続です(笑)。みなさんは何が当たりましたか??後半はまた明日公開しますのでお楽しみに!
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2008,02,25 Mon 21:13
コメント
平貞盛さん、コメントありがとうございます。
二階席までしっかり興奮が伝わったんですね!
しっかり楽しまれたようで、とても嬉しいです。
お米が当たったんです!?
それはまた、スゴイですね~~。
高橋さん、コメントありがとうございます。
みなさん、大江山はインパクト大だったようですね!
会場の雰囲気もよく伝わりましたよ。
チーズも景品にあったんですね?
自分も来年こそは…。
二階席までしっかり興奮が伝わったんですね!
しっかり楽しまれたようで、とても嬉しいです。
お米が当たったんです!?
それはまた、スゴイですね~~。
高橋さん、コメントありがとうございます。
みなさん、大江山はインパクト大だったようですね!
会場の雰囲気もよく伝わりましたよ。
チーズも景品にあったんですね?
自分も来年こそは…。
| 特派員 | EMAIL | URL | 08/02/26 22:25 | BFfnvy1Y |
私はチーズですたww
結構美味しかったですよ♪大江山はすごかったですねぇ・・・鬼が出たとき鬼の数をかぞえてしまいますた!
結構美味しかったですよ♪大江山はすごかったですねぇ・・・鬼が出たとき鬼の数をかぞえてしまいますた!
| 高橋 | EMAIL | URL | 08/02/26 21:44 | 8LLVsb7I |
僕も見に行ったんですよ!!もう興奮の連続で二階席だったんですが叫びたくなる事も………都治さんの大江山すごいかったですよね。どれを取っても大大大大大満足でした↑↑
続き報告も期待してます。
ちなみに僕は抽選でお米が当たりました!!
続き報告も期待してます。
ちなみに僕は抽選でお米が当たりました!!
| 平貞盛 | EMAIL | URL | 08/02/26 20:25 | MZc4TY.E |
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