9月5日土曜日、おおあさ鳴滝露天温泉において「第20回おおあさ鳴滝露天温泉神楽共演大会」が行われました。今年度はよい天候にみまわれ、また、去年ほど冷え込むこともなく楽しい神楽の時間を過ごすことができました。それでは特派員報告を始めたいと思います。
まず初めに舞われたのは大塚神楽団で「潮払い」です。
神楽を始めるためには、まず欠かすことのできない演目の一つですね。お囃子が会場いっぱいに響き始めると、一人の神が現れ厳かに始まっていきます。それぞれの方角を拝むなどし、ゆっくりと舞い進んでいきます。儀式舞いは他の演目のような派手さはなく、幣と扇子を持ってのシンプルな舞いですが、神楽の基本である舞法が取り入れられているので、じっくりよ~く見てみると神楽の深みが伝わってくると思います。
そして次に舞われたのは横田神楽団で「葛城山」です。
国を我が物にせんがため、土蜘蛛は侍女胡蝶と成り変り、床に伏している源頼光のもとへと秘かに詰め寄っていきます。そして、頼光に薬を手渡すと次第に怪しげな雲が舞台を埋め尽くし、胡蝶の声色もだんだんと深みのあるものへと変わってきます。このときの場面は、怪しげな雰囲気といつ鬼に変わるのかという気持ちでワクワクしてしまいますよね。そして、ついにその瞬間。毒でさらに弱った頼光を確かめると一瞬にして鬼の姿へと変身。会場からはその早業に一気にどよめきと拍手が沸き起こっていました。鬼となった土蜘蛛はさらに大暴れし手傷を負ってしまうも大奮闘されていらっしゃいました。
そして次に舞われたのは津浪神楽団による「大楠公」です。
この物語は、楠木正成が湊川で足利軍勢を迎え撃つという物語。こちらの演目、足利軍勢との合戦も見所ですが、桜井の役で我が子、正行との別れ惜しむ場面もまた見所の一つです。正成と正行が別れを惜しむ姿と片隅でそれを見守り、悲しむ正季の姿はいつ見てもこちらまで胸が苦しくなってしまいます。そして、別れた後は足利軍勢等との立ち合い。刀と刀がぶつかり合い火花を散らしての激しい立ち合いが始まります。また途中では、楠木正成達は足をすくわれ足利軍勢が有利な体勢となる場面もあるなど、ハラハラ、ドキドキなところもありました。しかし、無事足利軍勢を成敗することができ、客席からは拍手が沸き起こりました。
さぁ、そしてお次は大塚神楽団による「日本武尊」です。
この物語は日本武尊が熊襲の一族を討ち取った後の話となり、東国鎮圧へと向かうところ、駿河の国の賊と出くわし焼き討ちされそうになります。しかし、神剣の威徳により難を逃れ、賊を成敗する物語となっています。ところが、日本武尊達を倒そうとする賊の方達、ちょっとお茶目。兄ぎし弟ぎしが笑わせてくれます。そして、最後は敵となる日本武尊達も巻き込んでしまうありさま。もう笑い、笑いの連続でしたね。さぁそして、気を取り直しての立ち合い。舞台は火の海と化し、巻き上がる炎のように熱いバトルが繰り広げられていきました。そして、兄ぎし弟ぎしが成敗され、いよいよ賊首が登場し立ち合い…となるはずだったのですが、なぜか登場してすぐにバサリと日本武尊に切られ数十秒で最後を遂げられてしましました。まさか、最後の最後まで笑わせてくれるとは思いませんでした(笑)
以上、まずは前半の4演目をお送りいたしました。また、この続きはおおあさ鳴滝露天温泉神楽共演大会その2でお送りしたいと思います。その2もお楽しみに☆
まず初めに舞われたのは大塚神楽団で「潮払い」です。
神楽を始めるためには、まず欠かすことのできない演目の一つですね。お囃子が会場いっぱいに響き始めると、一人の神が現れ厳かに始まっていきます。それぞれの方角を拝むなどし、ゆっくりと舞い進んでいきます。儀式舞いは他の演目のような派手さはなく、幣と扇子を持ってのシンプルな舞いですが、神楽の基本である舞法が取り入れられているので、じっくりよ~く見てみると神楽の深みが伝わってくると思います。
そして次に舞われたのは横田神楽団で「葛城山」です。
国を我が物にせんがため、土蜘蛛は侍女胡蝶と成り変り、床に伏している源頼光のもとへと秘かに詰め寄っていきます。そして、頼光に薬を手渡すと次第に怪しげな雲が舞台を埋め尽くし、胡蝶の声色もだんだんと深みのあるものへと変わってきます。このときの場面は、怪しげな雰囲気といつ鬼に変わるのかという気持ちでワクワクしてしまいますよね。そして、ついにその瞬間。毒でさらに弱った頼光を確かめると一瞬にして鬼の姿へと変身。会場からはその早業に一気にどよめきと拍手が沸き起こっていました。鬼となった土蜘蛛はさらに大暴れし手傷を負ってしまうも大奮闘されていらっしゃいました。
そして次に舞われたのは津浪神楽団による「大楠公」です。
この物語は、楠木正成が湊川で足利軍勢を迎え撃つという物語。こちらの演目、足利軍勢との合戦も見所ですが、桜井の役で我が子、正行との別れ惜しむ場面もまた見所の一つです。正成と正行が別れを惜しむ姿と片隅でそれを見守り、悲しむ正季の姿はいつ見てもこちらまで胸が苦しくなってしまいます。そして、別れた後は足利軍勢等との立ち合い。刀と刀がぶつかり合い火花を散らしての激しい立ち合いが始まります。また途中では、楠木正成達は足をすくわれ足利軍勢が有利な体勢となる場面もあるなど、ハラハラ、ドキドキなところもありました。しかし、無事足利軍勢を成敗することができ、客席からは拍手が沸き起こりました。
さぁ、そしてお次は大塚神楽団による「日本武尊」です。
この物語は日本武尊が熊襲の一族を討ち取った後の話となり、東国鎮圧へと向かうところ、駿河の国の賊と出くわし焼き討ちされそうになります。しかし、神剣の威徳により難を逃れ、賊を成敗する物語となっています。ところが、日本武尊達を倒そうとする賊の方達、ちょっとお茶目。兄ぎし弟ぎしが笑わせてくれます。そして、最後は敵となる日本武尊達も巻き込んでしまうありさま。もう笑い、笑いの連続でしたね。さぁそして、気を取り直しての立ち合い。舞台は火の海と化し、巻き上がる炎のように熱いバトルが繰り広げられていきました。そして、兄ぎし弟ぎしが成敗され、いよいよ賊首が登場し立ち合い…となるはずだったのですが、なぜか登場してすぐにバサリと日本武尊に切られ数十秒で最後を遂げられてしましました。まさか、最後の最後まで笑わせてくれるとは思いませんでした(笑)
以上、まずは前半の4演目をお送りいたしました。また、この続きはおおあさ鳴滝露天温泉神楽共演大会その2でお送りしたいと思います。その2もお楽しみに☆
2009,09,08 Tue 19:22
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