大変お待たせいたしました。先週の日曜日はつかいち文化ホールさくらぴあにおいて「第9回さくらぴあ神楽共演大会」が開催されました。大ホールでは、廿日市と湯来町の各神楽団の方達が激しい舞いを披露してくださいました。そして、小ホールの方では神楽展も開かており、どちらも多くのお客様で賑わっていました。それでは特派員報告を始めたいと思います。今回、写真を載せての報告ではありませんが、皆様にそのときの雰囲気などお届けできればと思います。それではどうぞ!
最初は吉和神楽団「四方祓い」
ゆったりとした六調子のお囃子が会場内に響き渡り、幕が大きく揺らされます。一句、神楽歌を聞いてから舞手さんが登場。五方を拝み、そして四方を祓い清める舞が淡々と続きました。見た目は地味かもしれませんが、神楽舞の面白さや魅力を存分に楽しむことができました。
水内神楽団「塵倫」
神二人と鬼一人、内容もシンプルな、いかにも旧舞!といった感じの演目ですね。まずは神の舞が始まります。よくそろった動きの中に、役柄の個性や地域の伝統などが垣間見れて、見ていて飽きません。そして塵倫のほうは、派手な動きで迫力を、というよりは、細かい動きで怖さを表現しておられるように感じました。動き自体は小さくても、その動かし方や前後の動作などでとても印象深い舞が出来上がるものなんでしょうね。江戸時代の天保年間から約200年の伝統を持つ水内神楽団さん。一つ一つの芸の積み重ねを大事にしておられるような、そんな印象を受ける上演でした。
次に大森神楽団による「大江山」です。
始め、お囃子と神楽歌が会場いっぱいに響き渡ると、中央の幕がゆっくり開き始めます。するとそこから現れたのは、源頼光率いる名の知れた面々が。源頼光・藤原保昌・渡辺綱・碓井貞光・卜部季武・坂田金時。会場は一気にどよめいていました。源頼光一派が全員揃っての登場は、なかなかお目にかかることはありません。とても驚きましたね。しかし、それだけでは驚いてはいけません。場面は酒呑童子たちとの立ち合いのところ。普段の大江山では茨木童子たちの後に酒呑童子の戦いが始まりますが、こちらでは酒呑童子の戦いから立ち合いは始まります。こちらも初めて見た方は驚かれるのではないでしょうか?また、立ち合いでも手の込んだ演出・熱演にしばし釘付けとなってしまいます。まだ、見られていない方は、ぜひ注目してご覧になられてはいいかがでしょうか。
吉和神楽団による「羅生門」です。
夜な夜な庶民を悩まし悪さを繰り返す茨木童子は、今宵も悪さをしようと怪しげに舞台へと登場してきます。そしてすぐさま姫にと化け、通り掛かった官女に傘と蜘蛛で襲い掛かります。するとそこへ勅命をうけた渡辺綱と出会い立ち合いが始まります。途中、頼光も参戦し、激しく戦います。両者一歩も譲らないバトルを繰り広げますが、最後は茨木童子の腕を切り落とします。腕を切り落とされた茨木童子は暴れ狂い再び襲いかかろうとします。しかし、綱たちに敵わず、斬りかかられてしまうその時!後の幕から酒呑童子が登場してきました。そして、茨木童子を庇うように前に立ちはだかり、茨木童子を連れゆっくりとその場を後ずさりながら姿を消していきました。いつも見る水化の妖術を使って勢いよく逃げていくのとはまた違った演出でとても新感覚でした。
そしてお次は玖島神楽団による「滝夜叉姫」です。
五月姫は父の無念を晴らすため滝夜叉姫となり、天下に災いをもたらしていました。そこで滝夜叉姫征伐の勅命をうけた大宅中将光圀が相馬城へと向かいます。すると、それを待ち構えていた滝夜叉姫は、蜘蛛の妖術を使い光圀を苦しめていきます。しかし、光圀は、陰陽の術でそれを撃ち破り、難を逃れついに戦いが始まっていきます。激しくも勢いよく手下を成敗すると滝夜叉姫は怒り、目にも留まらぬ速さで鬼に変わっていきました。そして、すぐさま滝夜叉姫との立ち合いへと進んでいきます。スピード感あふれる立ち合いでお囃子も加速していき、こちらの気持ちも徐々に高ぶっていきます。そして途中、滝夜叉姫もさらに大きな恐ろしい鬼となり、戦いもさらに激しい戦いへと進んでいきます。照明もオレンジへと変わり、さらなるスピードと熱を上げ会場を大いに沸かしてくださいました。
鹿之道神楽団「頼政」。
源頼政による鵺退治の物語です。鳴り響くのは六調子のお囃子、中でもどこか懐かしい感じの笛のメロディが印象的でした。そして頼政と家来の猪早太の二人による神舞が始まります。足先から手先まで一杯に伸ばしてしなやかに反らすような舞があったかと思えば、ぐっと腰を落として片足を伸ばし、できるだけ低い体勢になろうという舞もあり。山県舞の魅力をしっかりと見せていただきました。そして立ち合いでは、先ほどまで一匹だった鵺が二匹になって登場。これは珍しいなと思いました。衣装も着ぐるみといった感じで、石見神楽の「頼政」でたくさん登場するお猿さんを思わせるようでしたよ!しかし、残念ながら鹿之道神楽団さんは今年12月を持って活動休止されるそうです。いつの日か、またその伝統が復活されることを心よりお祈りしたいと思います。
原亥の子舞子連中「しめ口」と「弓」。
安芸十二神祇の神楽です。どちらも小さいお子さんが舞われました。まず「しめ口」ですが、長い竹ざおのような「恵比寿旗」と扇子を持った三人の舞手が登場し、四季の「言い立て」を朗詠しながら舞う演目です。とっても難しい言葉や言い回しもあったと思いますが、間違えることなく、実になめらかに歌われていました。「弓」は「五竜王(五神)」に登場する、末っ子の王子が登場し、兄たちに挑む武芸修行の演目だそうです。一人舞ですが、テンポのよい奏楽にのり、淡々と舞を繰り返していきます。どちらの演目も小さな舞手さんの登場に、会場からは暖かい声援が送られていました。立派に舞い終えた姿はとても頼もしかったですよ!
そしてお次は栗栖神楽団による「大江山」です。
源頼光たちは酒呑童子征伐のため山伏と変装し、大江山へと向かいます。そして、酒呑童子と出会うと早々本当の山伏かと疑われ、問答が始まっていきました。問答の最中は緊迫した雰囲気に包まれ、こちらは息が詰まってしまいそうでした。そして、物語は進み、問答が終わると宴会が始まります。酒呑童子は豪快に酒を飲み交わすと奥の間へと消えていきました。そして、それを合図に頼光たちは数珠を投げつけ切りかかっていきます。不意をつかれた酒呑童子は、怒り狂い勢いよく頼光に襲い掛かります。大暴れする酒呑童子に頼光も一歩も引くことなく立ち向かいます。メリハリのある立ち回りと躍動感ある舞いでどんどん立ち合いも激しくなり、会場の熱も増していきました。すると、お囃子も激しくなり、大太鼓の人も立ち上がり勢いが増していきました。会場はさらに熱気に包まれ、拍手も起こっていました。
そしてお次は浅原神楽団による「山姥」です。
源頼光率いる四天王の一人、坂田金時の物語ですね。まだ坂田金時という名前ではなく、怪童丸としてのお話。始め、お囃子が会場に響き初めると徐々に怪しげな雲が現れ、地面を覆い隠していきます。そして、そこから登場したのは怪童丸と山姥。不気味な雰囲気を持ちながら、ゆっくりと前へ進んでいきます。また、怪童丸の髪の色ですが、いつも見慣れている茶色の髪とは違い白い髪の色をしていました。舞いながら揺れる白い髪は、とても印象的で目を引きます。また、この演目で、他に目を引いてしまうのは、母山姥と子怪童丸との別れの場面です。これまでの生い立ちを語りつつ、立派に旅立っていく怪童丸を見据える山姥の姿はなにかこみ上げてくるものがありました。そして、名残惜しそうに怪童丸の名を呼び、別れを交わすところも、儚くて心に響くものがありましたね。
そしてお次は河津原神楽団による「鍾馗」です。
こちらの演目は広島の神楽というよりも石見神楽に近い感じを受けました。いわゆる浜田八調子のお囃子が鳴り響き、鍾馗が登場。堂々たる風貌を見せ、力強く舞っていきます。そして、物語も進み、ついに疫神も登場し立ち合いが始まります。鍾馗の持つ茅の輪を振りかざし、少しずつ疫神を追い詰めていきます。そして、疫神を茅の輪にかけ、えいっと剣を用いて疫神を退治していきました。しかし退治したと思ったのもつかの間、疫神は手をフルフルと動かし始め、再び息を吹き返し復活したではありませんか!?地を這い蹲りながらもしぶとく鍾馗に立ち向かい、再びバトルが始まります。しかし、鍾馗の用いる茅の輪に再び捕まり、今度は復活しないように疫神の首をバサリと切り落としました。鍾馗で首を切り落とす場面は初めて見たのでとても新鮮でした。
最後に下五原神楽団「滝夜叉」。
舞台は平将門の最期の場面から幕を開けます。平貞盛の放った矢が将門の額に命中。舞手さんと裏方さんの息の合った演出が光りました。そして五月姫の登場。はじめはまだ頼りなさげな感じですが、妖術を授かってからは一変。この辺りがこの演目のみならず、新舞の面白さの一つと言えますね。そしてこの後、一般的な「滝夜叉姫」とは少し変わった展開に。勅命を受けて自分を成敗しにやってきた大宅太郎光圀の前に現れ、里の娘と偽りたぶらかそうとする滝夜叉姫。まるで「紅葉狩」のような展開に、さてここからどうなるのか!?と目が離せませんでした。もちろん最後には平貞盛も加わり、壮絶な合戦が繰り広げられるのですが、この珍しい展開、まだご覧になったことのない方、機会がありましたらぜひ!
以上11演目の報告でした。
さて、ついに神楽シーズンも到来し、いたるところで神楽の上演が行われていますね。皆さまはもう楽しまれていますか^_^?まだ神楽シーズンも始まったばかり、どこに行こうか迷われてる方も多いですかね。まだまだ神楽シーズンは長いです!たくさん神楽を見て、楽しみましょう♪
最初は吉和神楽団「四方祓い」
ゆったりとした六調子のお囃子が会場内に響き渡り、幕が大きく揺らされます。一句、神楽歌を聞いてから舞手さんが登場。五方を拝み、そして四方を祓い清める舞が淡々と続きました。見た目は地味かもしれませんが、神楽舞の面白さや魅力を存分に楽しむことができました。
水内神楽団「塵倫」
神二人と鬼一人、内容もシンプルな、いかにも旧舞!といった感じの演目ですね。まずは神の舞が始まります。よくそろった動きの中に、役柄の個性や地域の伝統などが垣間見れて、見ていて飽きません。そして塵倫のほうは、派手な動きで迫力を、というよりは、細かい動きで怖さを表現しておられるように感じました。動き自体は小さくても、その動かし方や前後の動作などでとても印象深い舞が出来上がるものなんでしょうね。江戸時代の天保年間から約200年の伝統を持つ水内神楽団さん。一つ一つの芸の積み重ねを大事にしておられるような、そんな印象を受ける上演でした。
次に大森神楽団による「大江山」です。
始め、お囃子と神楽歌が会場いっぱいに響き渡ると、中央の幕がゆっくり開き始めます。するとそこから現れたのは、源頼光率いる名の知れた面々が。源頼光・藤原保昌・渡辺綱・碓井貞光・卜部季武・坂田金時。会場は一気にどよめいていました。源頼光一派が全員揃っての登場は、なかなかお目にかかることはありません。とても驚きましたね。しかし、それだけでは驚いてはいけません。場面は酒呑童子たちとの立ち合いのところ。普段の大江山では茨木童子たちの後に酒呑童子の戦いが始まりますが、こちらでは酒呑童子の戦いから立ち合いは始まります。こちらも初めて見た方は驚かれるのではないでしょうか?また、立ち合いでも手の込んだ演出・熱演にしばし釘付けとなってしまいます。まだ、見られていない方は、ぜひ注目してご覧になられてはいいかがでしょうか。
吉和神楽団による「羅生門」です。
夜な夜な庶民を悩まし悪さを繰り返す茨木童子は、今宵も悪さをしようと怪しげに舞台へと登場してきます。そしてすぐさま姫にと化け、通り掛かった官女に傘と蜘蛛で襲い掛かります。するとそこへ勅命をうけた渡辺綱と出会い立ち合いが始まります。途中、頼光も参戦し、激しく戦います。両者一歩も譲らないバトルを繰り広げますが、最後は茨木童子の腕を切り落とします。腕を切り落とされた茨木童子は暴れ狂い再び襲いかかろうとします。しかし、綱たちに敵わず、斬りかかられてしまうその時!後の幕から酒呑童子が登場してきました。そして、茨木童子を庇うように前に立ちはだかり、茨木童子を連れゆっくりとその場を後ずさりながら姿を消していきました。いつも見る水化の妖術を使って勢いよく逃げていくのとはまた違った演出でとても新感覚でした。
そしてお次は玖島神楽団による「滝夜叉姫」です。
五月姫は父の無念を晴らすため滝夜叉姫となり、天下に災いをもたらしていました。そこで滝夜叉姫征伐の勅命をうけた大宅中将光圀が相馬城へと向かいます。すると、それを待ち構えていた滝夜叉姫は、蜘蛛の妖術を使い光圀を苦しめていきます。しかし、光圀は、陰陽の術でそれを撃ち破り、難を逃れついに戦いが始まっていきます。激しくも勢いよく手下を成敗すると滝夜叉姫は怒り、目にも留まらぬ速さで鬼に変わっていきました。そして、すぐさま滝夜叉姫との立ち合いへと進んでいきます。スピード感あふれる立ち合いでお囃子も加速していき、こちらの気持ちも徐々に高ぶっていきます。そして途中、滝夜叉姫もさらに大きな恐ろしい鬼となり、戦いもさらに激しい戦いへと進んでいきます。照明もオレンジへと変わり、さらなるスピードと熱を上げ会場を大いに沸かしてくださいました。
鹿之道神楽団「頼政」。
源頼政による鵺退治の物語です。鳴り響くのは六調子のお囃子、中でもどこか懐かしい感じの笛のメロディが印象的でした。そして頼政と家来の猪早太の二人による神舞が始まります。足先から手先まで一杯に伸ばしてしなやかに反らすような舞があったかと思えば、ぐっと腰を落として片足を伸ばし、できるだけ低い体勢になろうという舞もあり。山県舞の魅力をしっかりと見せていただきました。そして立ち合いでは、先ほどまで一匹だった鵺が二匹になって登場。これは珍しいなと思いました。衣装も着ぐるみといった感じで、石見神楽の「頼政」でたくさん登場するお猿さんを思わせるようでしたよ!しかし、残念ながら鹿之道神楽団さんは今年12月を持って活動休止されるそうです。いつの日か、またその伝統が復活されることを心よりお祈りしたいと思います。
原亥の子舞子連中「しめ口」と「弓」。
安芸十二神祇の神楽です。どちらも小さいお子さんが舞われました。まず「しめ口」ですが、長い竹ざおのような「恵比寿旗」と扇子を持った三人の舞手が登場し、四季の「言い立て」を朗詠しながら舞う演目です。とっても難しい言葉や言い回しもあったと思いますが、間違えることなく、実になめらかに歌われていました。「弓」は「五竜王(五神)」に登場する、末っ子の王子が登場し、兄たちに挑む武芸修行の演目だそうです。一人舞ですが、テンポのよい奏楽にのり、淡々と舞を繰り返していきます。どちらの演目も小さな舞手さんの登場に、会場からは暖かい声援が送られていました。立派に舞い終えた姿はとても頼もしかったですよ!
そしてお次は栗栖神楽団による「大江山」です。
源頼光たちは酒呑童子征伐のため山伏と変装し、大江山へと向かいます。そして、酒呑童子と出会うと早々本当の山伏かと疑われ、問答が始まっていきました。問答の最中は緊迫した雰囲気に包まれ、こちらは息が詰まってしまいそうでした。そして、物語は進み、問答が終わると宴会が始まります。酒呑童子は豪快に酒を飲み交わすと奥の間へと消えていきました。そして、それを合図に頼光たちは数珠を投げつけ切りかかっていきます。不意をつかれた酒呑童子は、怒り狂い勢いよく頼光に襲い掛かります。大暴れする酒呑童子に頼光も一歩も引くことなく立ち向かいます。メリハリのある立ち回りと躍動感ある舞いでどんどん立ち合いも激しくなり、会場の熱も増していきました。すると、お囃子も激しくなり、大太鼓の人も立ち上がり勢いが増していきました。会場はさらに熱気に包まれ、拍手も起こっていました。
そしてお次は浅原神楽団による「山姥」です。
源頼光率いる四天王の一人、坂田金時の物語ですね。まだ坂田金時という名前ではなく、怪童丸としてのお話。始め、お囃子が会場に響き初めると徐々に怪しげな雲が現れ、地面を覆い隠していきます。そして、そこから登場したのは怪童丸と山姥。不気味な雰囲気を持ちながら、ゆっくりと前へ進んでいきます。また、怪童丸の髪の色ですが、いつも見慣れている茶色の髪とは違い白い髪の色をしていました。舞いながら揺れる白い髪は、とても印象的で目を引きます。また、この演目で、他に目を引いてしまうのは、母山姥と子怪童丸との別れの場面です。これまでの生い立ちを語りつつ、立派に旅立っていく怪童丸を見据える山姥の姿はなにかこみ上げてくるものがありました。そして、名残惜しそうに怪童丸の名を呼び、別れを交わすところも、儚くて心に響くものがありましたね。
そしてお次は河津原神楽団による「鍾馗」です。
こちらの演目は広島の神楽というよりも石見神楽に近い感じを受けました。いわゆる浜田八調子のお囃子が鳴り響き、鍾馗が登場。堂々たる風貌を見せ、力強く舞っていきます。そして、物語も進み、ついに疫神も登場し立ち合いが始まります。鍾馗の持つ茅の輪を振りかざし、少しずつ疫神を追い詰めていきます。そして、疫神を茅の輪にかけ、えいっと剣を用いて疫神を退治していきました。しかし退治したと思ったのもつかの間、疫神は手をフルフルと動かし始め、再び息を吹き返し復活したではありませんか!?地を這い蹲りながらもしぶとく鍾馗に立ち向かい、再びバトルが始まります。しかし、鍾馗の用いる茅の輪に再び捕まり、今度は復活しないように疫神の首をバサリと切り落としました。鍾馗で首を切り落とす場面は初めて見たのでとても新鮮でした。
最後に下五原神楽団「滝夜叉」。
舞台は平将門の最期の場面から幕を開けます。平貞盛の放った矢が将門の額に命中。舞手さんと裏方さんの息の合った演出が光りました。そして五月姫の登場。はじめはまだ頼りなさげな感じですが、妖術を授かってからは一変。この辺りがこの演目のみならず、新舞の面白さの一つと言えますね。そしてこの後、一般的な「滝夜叉姫」とは少し変わった展開に。勅命を受けて自分を成敗しにやってきた大宅太郎光圀の前に現れ、里の娘と偽りたぶらかそうとする滝夜叉姫。まるで「紅葉狩」のような展開に、さてここからどうなるのか!?と目が離せませんでした。もちろん最後には平貞盛も加わり、壮絶な合戦が繰り広げられるのですが、この珍しい展開、まだご覧になったことのない方、機会がありましたらぜひ!
以上11演目の報告でした。
さて、ついに神楽シーズンも到来し、いたるところで神楽の上演が行われていますね。皆さまはもう楽しまれていますか^_^?まだ神楽シーズンも始まったばかり、どこに行こうか迷われてる方も多いですかね。まだまだ神楽シーズンは長いです!たくさん神楽を見て、楽しみましょう♪
2009,10,01 Thu 00:55
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