先週の土曜日、大朝中学校体育館において『第46回大朝神楽競演大会』が開催されました。大会は夜遅くまで開催されましたが最後までたくさんのお客さんで賑わい、大変盛り上がっていました。また、競演途中の休憩ではお楽しみ抽選会も行われ、各神楽団から鬼棒・弓矢など神楽ファンにとってはたまらないプレゼントもいただけるなどしました。それでは少しばかりですが報告したいと思います。
朝間神楽団による「日本武尊」
叔母より天叢雲剣を授かった日本武尊が、賊征伐のため東国に向かうという物語。大朝地区に古くから伝わる山根流と呼ばれる舞い方、その伝統を大事に守っておられるという朝間神楽団さん。今回の上演も派手さはないかもしれませんが、古い舞を大事にしているという思いが伝わるようなものだったと思います。前半の日本武尊、弟橘比売、倭比売命の三人の舞は、同じ舞い方の中でそれぞれ個性が見てとれ、次の悪二人の舞も独特のものを感じました。合戦では二人の悪役を相手に、二刀流で立ち向かう日本武尊。そんな戦いの中でも一つ一つの所作を丁寧に舞われているようでした。
旧舞の部で優勝された筏津神楽団による「塵倫」
筏津さんの塵倫といえば、やはりあの飛ぶ姿が浮かんできますよね。ぶわっと飛び立つ瞬間は今回でも会場から拍手喝采!そしてその後は、雲を翔るように右往左往に動き、本当に宙を舞っているような姿。いつ見ても優雅に飛ぶ塵倫の姿はうっとりとしてしまいます。また、上空から舞台の隅へと飛び降り、ジッと体は動かさず顔だけをじわりじわりと向きを変える演出も会場からはたくさんの喜びと拍手が沸き起こっていました。静と動をうまく組み合わせた演出は、とても見応えがありました。そして!!なんと今回の大会で筏津さんは申告された時間ピッタリに舞い納めるという神業までも見せてくださいました。本当にお見事でした!!
宮之庄神楽団による「熊襲」
先ほどご紹介した朝間神楽団「日本武尊」の前編となる物語です。第十二代景行天皇の第二皇子、倭男具那命が九州の熊襲征伐に向かいます。熊襲の頭、川上武は館の新築祝いのため酒宴を催していました。そこで命は美しい姫に身を変え、油断した武らを討ち取ります。新舞の代表演目「紅葉狩」「土蜘蛛」などは鬼が姫へと化けますが、神役が姫へと変装するのがこの演目の特徴。日本武尊役の舞手さんも見事にその二役を舞い分けられていました。神の時には凛として自信に満ち溢れ、姫の時は“か弱さ”を表現。特に口上にその辺りが上手く出ていたと思います。
旧舞の部で三位を受賞された郷之崎神楽団による「天の岩戸」
天照大神が岩戸へとお隠れになり、たくさんの神様が大掛かりで天照大神を導きだす物語。まず、天津児屋根命と天太玉命が舞っていくのですがそのときの舞いが足を高く上げ、そして地を噛み締めるような独特の舞い方で、自然と目を惹かれる舞いでした。そして次に天宇津女命も登場。こちらはサイドに流すようなしとやかな舞いで優雅に舞っていきました。また途中からは天手力男命も加わり、力強さと風を切り裂くような俊敏な舞いを披露。天宇津女命と天手力男命の対なる舞いは、お囃子とも一対しておりとても華麗でした。各々の神様がそれぞれ、特徴ある舞いを見せ、最後まで楽しめました。
新舞の部で優勝されました大塚神楽団による「羅生門」
出だし早々激しいお囃子に導かれ酒呑童子たちが白妙を奇襲するところから始まっていきます。そして酒呑童子が化けた白妙が渡辺綱の館へと向かい、そこで徐々に鬼へと豹変していく様子はひとつも目が離せない場面です。また、そんな迫真の演出もされる大塚さんですが、笑いも忘れない!!茨木童子の腕を一旦は付けたものの、再び引き抜いてしまうという演出でミニコントを披露。今回も観客を笑わせてくれました。さぁそしてお話に戻り、ついに渡辺綱達との立ち合い。舞手の方々若い方達ばかりなので立ち合いのスピードもどんどん加速していき、迫力ある立ち合いが繰り広げられていきました。また、お囃子もどんどんのっていき、観ているこちらまで熱が上がっていくようでした。
最後は特別出演されました松原神楽社中による「八岐大蛇」
始まってすぐ二人の姫が大蛇から逃げるように登場してきます。そして、その姫の一人が大蛇に捕まり飲み込まれてしまう展開で出し早々観客の目を釘付けにしてくれる演出となっていました。また、八匹の大蛇が舞台いっぱいに登場し、こちらも釘付け。また、大蛇が幾重にも重なり、次から次へと素早く形を変えていく所はお見事でした。そして話は進み、ついに須佐之男と大蛇の戦い。寝静まったところを須佐之男が一気に切りかかり、それに驚いた大蛇たちもすぐさま火を噴き襲い掛かっていきます。その場面はまさに火の海のよう。しかし須佐之男はそれに動じることなくバサバサ大蛇を倒していき、最後は大蛇の頭を豪快に切り飛ばす技も見せ、会場は大いに盛り上がりました。
さて、11月にも入り神楽の上演も少しずつではありますが落ち着いてきましたね。各神楽団の方達もホッとできる時間ができてきた頃でしょうか。しかし、まだまだ忙しいところもあると思います。今月は大きな大会もまだ控えていますね。神楽団の方も神楽ファンの方もまだまだ盛り上がっていきましょう!そして、楽しんでまいりましょうね♪
朝間神楽団による「日本武尊」
叔母より天叢雲剣を授かった日本武尊が、賊征伐のため東国に向かうという物語。大朝地区に古くから伝わる山根流と呼ばれる舞い方、その伝統を大事に守っておられるという朝間神楽団さん。今回の上演も派手さはないかもしれませんが、古い舞を大事にしているという思いが伝わるようなものだったと思います。前半の日本武尊、弟橘比売、倭比売命の三人の舞は、同じ舞い方の中でそれぞれ個性が見てとれ、次の悪二人の舞も独特のものを感じました。合戦では二人の悪役を相手に、二刀流で立ち向かう日本武尊。そんな戦いの中でも一つ一つの所作を丁寧に舞われているようでした。
旧舞の部で優勝された筏津神楽団による「塵倫」
筏津さんの塵倫といえば、やはりあの飛ぶ姿が浮かんできますよね。ぶわっと飛び立つ瞬間は今回でも会場から拍手喝采!そしてその後は、雲を翔るように右往左往に動き、本当に宙を舞っているような姿。いつ見ても優雅に飛ぶ塵倫の姿はうっとりとしてしまいます。また、上空から舞台の隅へと飛び降り、ジッと体は動かさず顔だけをじわりじわりと向きを変える演出も会場からはたくさんの喜びと拍手が沸き起こっていました。静と動をうまく組み合わせた演出は、とても見応えがありました。そして!!なんと今回の大会で筏津さんは申告された時間ピッタリに舞い納めるという神業までも見せてくださいました。本当にお見事でした!!
宮之庄神楽団による「熊襲」
先ほどご紹介した朝間神楽団「日本武尊」の前編となる物語です。第十二代景行天皇の第二皇子、倭男具那命が九州の熊襲征伐に向かいます。熊襲の頭、川上武は館の新築祝いのため酒宴を催していました。そこで命は美しい姫に身を変え、油断した武らを討ち取ります。新舞の代表演目「紅葉狩」「土蜘蛛」などは鬼が姫へと化けますが、神役が姫へと変装するのがこの演目の特徴。日本武尊役の舞手さんも見事にその二役を舞い分けられていました。神の時には凛として自信に満ち溢れ、姫の時は“か弱さ”を表現。特に口上にその辺りが上手く出ていたと思います。
旧舞の部で三位を受賞された郷之崎神楽団による「天の岩戸」
天照大神が岩戸へとお隠れになり、たくさんの神様が大掛かりで天照大神を導きだす物語。まず、天津児屋根命と天太玉命が舞っていくのですがそのときの舞いが足を高く上げ、そして地を噛み締めるような独特の舞い方で、自然と目を惹かれる舞いでした。そして次に天宇津女命も登場。こちらはサイドに流すようなしとやかな舞いで優雅に舞っていきました。また途中からは天手力男命も加わり、力強さと風を切り裂くような俊敏な舞いを披露。天宇津女命と天手力男命の対なる舞いは、お囃子とも一対しておりとても華麗でした。各々の神様がそれぞれ、特徴ある舞いを見せ、最後まで楽しめました。
新舞の部で優勝されました大塚神楽団による「羅生門」
出だし早々激しいお囃子に導かれ酒呑童子たちが白妙を奇襲するところから始まっていきます。そして酒呑童子が化けた白妙が渡辺綱の館へと向かい、そこで徐々に鬼へと豹変していく様子はひとつも目が離せない場面です。また、そんな迫真の演出もされる大塚さんですが、笑いも忘れない!!茨木童子の腕を一旦は付けたものの、再び引き抜いてしまうという演出でミニコントを披露。今回も観客を笑わせてくれました。さぁそしてお話に戻り、ついに渡辺綱達との立ち合い。舞手の方々若い方達ばかりなので立ち合いのスピードもどんどん加速していき、迫力ある立ち合いが繰り広げられていきました。また、お囃子もどんどんのっていき、観ているこちらまで熱が上がっていくようでした。
最後は特別出演されました松原神楽社中による「八岐大蛇」
始まってすぐ二人の姫が大蛇から逃げるように登場してきます。そして、その姫の一人が大蛇に捕まり飲み込まれてしまう展開で出し早々観客の目を釘付けにしてくれる演出となっていました。また、八匹の大蛇が舞台いっぱいに登場し、こちらも釘付け。また、大蛇が幾重にも重なり、次から次へと素早く形を変えていく所はお見事でした。そして話は進み、ついに須佐之男と大蛇の戦い。寝静まったところを須佐之男が一気に切りかかり、それに驚いた大蛇たちもすぐさま火を噴き襲い掛かっていきます。その場面はまさに火の海のよう。しかし須佐之男はそれに動じることなくバサバサ大蛇を倒していき、最後は大蛇の頭を豪快に切り飛ばす技も見せ、会場は大いに盛り上がりました。
さて、11月にも入り神楽の上演も少しずつではありますが落ち着いてきましたね。各神楽団の方達もホッとできる時間ができてきた頃でしょうか。しかし、まだまだ忙しいところもあると思います。今月は大きな大会もまだ控えていますね。神楽団の方も神楽ファンの方もまだまだ盛り上がっていきましょう!そして、楽しんでまいりましょうね♪
2009,11,11 Wed 20:08
コメント
今更ですが、朝間を紹介してくださりありがとうございます。
| あさまっこ | EMAIL | URL | 13/10/19 13:29 | 8JnsR7G2 |
りおさんコメントありがとうございます。
写真を見てその時の雰囲気を感じていただけてうれしです♪
来年の大会はぜひ行かれてみてください。迫力や味わい深い舞いが堪能できると思います☆(^ ^)
写真を見てその時の雰囲気を感じていただけてうれしです♪
来年の大会はぜひ行かれてみてください。迫力や味わい深い舞いが堪能できると思います☆(^ ^)
| 特派員N | EMAIL | URL | 09/11/11 22:51 | rnKQm9Cw |
私ゎ見にいけれなかったのですが、写真を見ただけでもものすごく迫力などが伝わってきます。
次の大会は見に行きたくなりましたね(*^_^*)
次の大会は見に行きたくなりましたね(*^_^*)
| りお | EMAIL | URL | 09/11/11 21:32 | B3AZbhp2 |
コメントする
この記事のトラックバックURL
http://www.npo-hiroshima.jp/blogn/tb.php/281
トラックバック