4月17日は千代田開発センターで月一の舞が行われました。今月から新年度のスタートということで、プログラムの4演目の前に、宮乃木神楽団さんのご厚意によって「神降し」が上演されました。今月の「人気演目より」というテーマからは少し離れているかもしれませんが、神楽団にとって大事な儀式舞です。舞殿を祓い清め、祈り、そして神様のご降臨を願う。この言葉をそのまま形にしたような神聖な舞が行われました。上演が終わった時には、舞台が神社などではなくステージであることを忘れるほどの、おごそかな雰囲気を感じさせていただきました。
続いての上演は東山神楽団「土蜘蛛」。見どころは源頼光に襲い掛かる土蜘蛛の精魂です。先ほどまでおしとやかな侍女から、恐ろしい鬼へと変化する場面は、幾度となく見たはずですが、やはり引き込まれてしまいますね。力強い声で「いかに頼光~!」と叫ぶあたり、「待ってました!」とゾクゾクするところです。そして一番盛り上がったのは合戦のクライマックス。何度も復活する土蜘蛛、これを期待した方もおられたことでしょう!もう出てこないだろうと思っても、客席からの「もう一回!」の声に、再び幕が大きく揺れ始め、そして勢いよく飛び出して来た鬼の姿に、会場は拍手喝采。とても元気をいただいた上演だったように思います。
そして月一の舞に初登場、高井神楽団「滝夜叉姫」。広島市佐伯区の神楽団さんで、もともとは十二神祇系の神楽を伝承されていましたが、高宮町の原田神楽団さんに高田舞いを習われたそうです。今回の「滝夜叉姫」を見て、原田さんによく似ているなと思われた方も多かったことでしょう。そしてこの上演で、神の供を舞った方は中学一年生とお聞きしました。今は4月ですので、ついこないだまでは小学生だったことになりますが、大人と同じ衣装で、大勢のお客さんの前でも堂々とした舞姿を披露してくださいました。これからも高井神楽団の舞手として、そして伝統芸能の担い手として頑張っていただきたいですね。
続いて宮乃木神楽団「紅葉狩」。いわずと知れた人気演目で、まさに広島を代表する演目の一つ。この演目も「変化(へんげ)」が見どころになっています。前半では紅葉が風で舞い散るような美しい舞を見せてくれた美女たち。しかし後半は平維茂たちを取り食らおうと容赦なく襲い掛かります。一瞬のうちに面を変え、そしてまさに骨を噛み砕くような勢いを見せる鬼女の姿に、「鬼=怖いもの」という思いを改めて感じました。そして最後の合戦の激しさが印象的でした。それぞれの舞手の動きがピタリとそろい、なおかつ衰えることなく最後までキレのある舞。最初の「神降し」の雰囲気とはガラリと変わった興奮を与えてくださいました。
そして最後は島根県江津市の大都神楽団による「大江山酒呑童子」。広島の神楽ファンの方にとっては、島根の「大江山」はなかなか見る機会がなく、珍しいのではないかと思います。広島のものでは味わえない面白さをしっかり見ていただけましたか?なんと言っても岩屋の酒宴の場面の楽しさ。頼光と童子たちの歌合戦、客席からは自然と手拍子が。また、本物のお酒を注ぎあって飲んでいるのも印象に残りましたね!しかしいざ立ち合いとなると、口から火を吹いて恐ろしい姿を現した酒呑童子。先ほどまで仲良くお酒を飲んでいた姿を完全に忘れるほどのインパクト。ステージをいっぱいに使った、迫力ある合戦をじっくり堪能することができました。
そして今回の月一は、上演後の撮影会はありませんでしたが、代わりに上演の合間にプチイベントが。面の早変わり、そして「土蜘蛛」でよく見られる、片足で歩く動作の体験コーナーが設けられました。それぞれお客さんを舞台の上に招いて、神楽団の方の指導を受けながら実際に体験するというものでした。舞台に上がられた方にとってはさぞかし貴重な体験だったことと思います。さて次回の月一は5月15日です。たくさんの方のご来場をお待ちしております!
続いての上演は東山神楽団「土蜘蛛」。見どころは源頼光に襲い掛かる土蜘蛛の精魂です。先ほどまでおしとやかな侍女から、恐ろしい鬼へと変化する場面は、幾度となく見たはずですが、やはり引き込まれてしまいますね。力強い声で「いかに頼光~!」と叫ぶあたり、「待ってました!」とゾクゾクするところです。そして一番盛り上がったのは合戦のクライマックス。何度も復活する土蜘蛛、これを期待した方もおられたことでしょう!もう出てこないだろうと思っても、客席からの「もう一回!」の声に、再び幕が大きく揺れ始め、そして勢いよく飛び出して来た鬼の姿に、会場は拍手喝采。とても元気をいただいた上演だったように思います。
そして月一の舞に初登場、高井神楽団「滝夜叉姫」。広島市佐伯区の神楽団さんで、もともとは十二神祇系の神楽を伝承されていましたが、高宮町の原田神楽団さんに高田舞いを習われたそうです。今回の「滝夜叉姫」を見て、原田さんによく似ているなと思われた方も多かったことでしょう。そしてこの上演で、神の供を舞った方は中学一年生とお聞きしました。今は4月ですので、ついこないだまでは小学生だったことになりますが、大人と同じ衣装で、大勢のお客さんの前でも堂々とした舞姿を披露してくださいました。これからも高井神楽団の舞手として、そして伝統芸能の担い手として頑張っていただきたいですね。
続いて宮乃木神楽団「紅葉狩」。いわずと知れた人気演目で、まさに広島を代表する演目の一つ。この演目も「変化(へんげ)」が見どころになっています。前半では紅葉が風で舞い散るような美しい舞を見せてくれた美女たち。しかし後半は平維茂たちを取り食らおうと容赦なく襲い掛かります。一瞬のうちに面を変え、そしてまさに骨を噛み砕くような勢いを見せる鬼女の姿に、「鬼=怖いもの」という思いを改めて感じました。そして最後の合戦の激しさが印象的でした。それぞれの舞手の動きがピタリとそろい、なおかつ衰えることなく最後までキレのある舞。最初の「神降し」の雰囲気とはガラリと変わった興奮を与えてくださいました。
そして最後は島根県江津市の大都神楽団による「大江山酒呑童子」。広島の神楽ファンの方にとっては、島根の「大江山」はなかなか見る機会がなく、珍しいのではないかと思います。広島のものでは味わえない面白さをしっかり見ていただけましたか?なんと言っても岩屋の酒宴の場面の楽しさ。頼光と童子たちの歌合戦、客席からは自然と手拍子が。また、本物のお酒を注ぎあって飲んでいるのも印象に残りましたね!しかしいざ立ち合いとなると、口から火を吹いて恐ろしい姿を現した酒呑童子。先ほどまで仲良くお酒を飲んでいた姿を完全に忘れるほどのインパクト。ステージをいっぱいに使った、迫力ある合戦をじっくり堪能することができました。
そして今回の月一は、上演後の撮影会はありませんでしたが、代わりに上演の合間にプチイベントが。面の早変わり、そして「土蜘蛛」でよく見られる、片足で歩く動作の体験コーナーが設けられました。それぞれお客さんを舞台の上に招いて、神楽団の方の指導を受けながら実際に体験するというものでした。舞台に上がられた方にとってはさぞかし貴重な体験だったことと思います。さて次回の月一は5月15日です。たくさんの方のご来場をお待ちしております!
2011,04,19 Tue 23:05
コメント
さつき姫さん、コメントありがとうございます。
さすが人気演目でしたね。
どの上演も本当に盛り上がったと思います。
ぜひまた月一にお越しください!
さすが人気演目でしたね。
どの上演も本当に盛り上がったと思います。
ぜひまた月一にお越しください!
| 特派員Y | EMAIL | URL | 11/04/25 22:31 | 7v1aOqDo |
人気演目だけあって、見ごたえがありました。
4月だけは、何があっても行きたかったので、本当に行けてよかったです。
大都神楽団さんの、酒が、本物で、びっくりしました。
4月だけは、何があっても行きたかったので、本当に行けてよかったです。
大都神楽団さんの、酒が、本物で、びっくりしました。
| さつき姫 | EMAIL | URL | 11/04/24 19:49 | MJdNft9Q |
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