毎年盛り上がり続ける神楽人気ですが、お正月早々にまた一つ、神楽のイベントが新しく登場しました。広島市のグリーンアリーナで行われたニューイヤーイベントで、「新春神楽」がありました。1日目は東山神楽団と三谷神楽団の上演で、今回は2日目に行ってきました。
まず宮乃木神楽団「紅葉狩」。ちょうど神楽研究コラムで特集しているので、いろいろと興味を持って見ることができたように思います。宮乃木神楽団の「紅葉狩」は、大会やイベントでよく見かけるものと少し違った内容になっています。戸隠山近辺に伝わる伝説により近いものなので、まだ見たことのない方、ぜひ見てみてください。
次は大塚神楽団「悪狐伝」。とにかく珍斉和尚さんの面白いこと!客席から現れたり、司会の人を呼び出したり、役をチェンジしたり、しまいにはみそをするすり鉢を壊す始末(笑)。しかも神と狐の立ち合いが始まろうかという時に、壊れたすり鉢を片付けに再び現れると、たまらずセリフの途中に神の方も吹き出してしまったり…。本当に笑わせていただきました!
休憩のあとは、宮乃木神楽団「八岐大蛇」。普段はあまり舞われないということで、滅多にお目にかかれない貴重な演目でした。石見神楽の大蛇をもとにして、「どろどろとした大蛇の舞」という紹介でしたが、確かに石見神楽の雰囲気がありましたね。また客席の後ろからも二頭の大蛇が現れ、お客さんを喜ばせていました。
最後は大塚神楽団「山姥」。前半の山姥と怪童丸が舞う場面では、2人の息の合った舞がとても印象に残りました。山姥の落ち着きがあって不気味さを感じさせる舞と、怪童丸の元気の良さ、力強さの舞。ピッタリと動きがそろう、という意味ではなく見ていて安定感がありました。また、親子の別れの場面は、ややマイクが不調だったにも関わらず、客席から大きな拍手が起こりました。
自分にとって2007年初神楽でした。みなさんはどんな初神楽を迎えられたでしょうか?本年もよろしくお願いします。
この記事が面白い・勉強になったと思われたら迷わずクリック
2007,01,04 Thu 14:07
コメント
コメントする
この記事のトラックバックURL
http://www.npo-hiroshima.jp/blogn/tb.php/80
トラックバック