1月18日に千代田開発センターで今年初めての月一の舞が催されました。今月の月一は「神楽の伝統を守る 山県の舞い」ということで今回すべてが旧舞。戦前からある古い神楽、その古風な舞いを存分に満喫できる催しとなっておりました。それでは報告です。
まず始めは三谷神楽団「鍾馗」
この演目は三谷さんの気持ちで無病息災ということで舞われました。鍾馗大神のどっしりしとした構え、そして茅の輪からギラリと輝く眼差し。舞いでは、深く屈伸をし、そのまま大きく立ち上がり高らかに茅の輪を上げたりする大きい動作で迫力がありました。そして、大疫神の場合は、ゆっくりでありながら俊敏な舞い。後ろ向きからスゥっときてバッと勢いよくこちらに振り返る瞬間は、ドキッとしてしまいます(汗)また、それとは対照的に立ち合いの場面では、鍾馗大神が茅の輪をかぶせようとすると頭を押さえ嫌々っと拒む可愛らしい仕草も伺えました。
次に有田神楽団「八岐大蛇」
有田さんの「八岐大蛇」は大蛇は2匹だけ登場します。八岐大蛇といえばたくさんの大蛇が出てくるというイメージがあるかもれません。しかし、2匹だからといって侮ってはいけません!まず登場する場面では、上からモクモクと雲が立ち込み始め2階の高さから大蛇が登場。そして、そこからスルリ、スルリと地上へ降りていきます。まさに天から降りてくるようでびっくり仰天ですね。次に立ち合いでは、火を吹き上げスサノオを押しに押しまくり四苦八苦させる場面もあり、迫力満点でイキがいい大蛇でした。
次に砂庭神楽団「神武」
こちらの神武は、一味違った独特な舞いが見られました。まず、神武天皇達の舞いは弓と矢を持ち左右に振る舞いで、とても綺麗にそろっており息ピッタリでした。次に、長髄彦等の登場では、二人大きな面で顔を大きく振り、髪を散らしながらの登場。そして戦いのときは、神武天皇の家臣と背中合わせになり、じりじりと足首だけを動かすユニークな舞いを披露。そして終盤は、神武天皇の手元に鳳凰が乗った金の弓が登場し、火花がシュッとでるとじわじわと長髄彦等は退散。最初から最後までなかなか味わい深い独特な舞いでした。
そして、最後を飾るのは三谷神楽団「大江山」
三谷さんの大江山と言えば、あの独特の味のある声を持つ人気者!酒呑童子さんですね。会場にいらっしゃった方は、早速今年もその声を聞くことができましたね♪問答の時の一部セリフ「顔も色づくが 赤きは酒の咎なるぞ 鬼と思うな 鬼と思うな!」この言葉を聞くと妖異な雰囲気と一緒に、鬼?人?と惑わされそうになってしまいます。また、そのほかにも親しみやすいセリフ、熱のこもったセリフもあり、これがまた人気の一つなのでしょうね。今回も、最後の最後まで熱演で観客を楽しませてくださいました。
さぁ、そして上演後には恒例の写真撮影会。今回は最後に舞われました三谷神楽団さんとの撮影でした。鬼や神、姫の方と一緒に小さいお子さんから大人まで、たくさんの方が写真を撮られていらっしゃいました。
さて、今回すべて旧舞ということで伝統ある舞をじっくりと見ることができました。新舞のきらびやかで派手な神楽もいいですが、こうした昔ながらに伝わってきた神楽を味わうのもいいですね。旧舞の良さ、新舞の良さをそれぞれ大切にしていき、これからの広島神楽をもっといいものにしていきたいですね。
そして今回から、新人特派員を改めて特派員Nということになりました! 最初の特派員さんはYということで、それぞれ活動していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。もちろん特派員をやってみたい方は今も募集中ですので、興味がある方は神楽研究所までご連絡ください。
まず始めは三谷神楽団「鍾馗」
この演目は三谷さんの気持ちで無病息災ということで舞われました。鍾馗大神のどっしりしとした構え、そして茅の輪からギラリと輝く眼差し。舞いでは、深く屈伸をし、そのまま大きく立ち上がり高らかに茅の輪を上げたりする大きい動作で迫力がありました。そして、大疫神の場合は、ゆっくりでありながら俊敏な舞い。後ろ向きからスゥっときてバッと勢いよくこちらに振り返る瞬間は、ドキッとしてしまいます(汗)また、それとは対照的に立ち合いの場面では、鍾馗大神が茅の輪をかぶせようとすると頭を押さえ嫌々っと拒む可愛らしい仕草も伺えました。
次に有田神楽団「八岐大蛇」
有田さんの「八岐大蛇」は大蛇は2匹だけ登場します。八岐大蛇といえばたくさんの大蛇が出てくるというイメージがあるかもれません。しかし、2匹だからといって侮ってはいけません!まず登場する場面では、上からモクモクと雲が立ち込み始め2階の高さから大蛇が登場。そして、そこからスルリ、スルリと地上へ降りていきます。まさに天から降りてくるようでびっくり仰天ですね。次に立ち合いでは、火を吹き上げスサノオを押しに押しまくり四苦八苦させる場面もあり、迫力満点でイキがいい大蛇でした。
次に砂庭神楽団「神武」
こちらの神武は、一味違った独特な舞いが見られました。まず、神武天皇達の舞いは弓と矢を持ち左右に振る舞いで、とても綺麗にそろっており息ピッタリでした。次に、長髄彦等の登場では、二人大きな面で顔を大きく振り、髪を散らしながらの登場。そして戦いのときは、神武天皇の家臣と背中合わせになり、じりじりと足首だけを動かすユニークな舞いを披露。そして終盤は、神武天皇の手元に鳳凰が乗った金の弓が登場し、火花がシュッとでるとじわじわと長髄彦等は退散。最初から最後までなかなか味わい深い独特な舞いでした。
そして、最後を飾るのは三谷神楽団「大江山」
三谷さんの大江山と言えば、あの独特の味のある声を持つ人気者!酒呑童子さんですね。会場にいらっしゃった方は、早速今年もその声を聞くことができましたね♪問答の時の一部セリフ「顔も色づくが 赤きは酒の咎なるぞ 鬼と思うな 鬼と思うな!」この言葉を聞くと妖異な雰囲気と一緒に、鬼?人?と惑わされそうになってしまいます。また、そのほかにも親しみやすいセリフ、熱のこもったセリフもあり、これがまた人気の一つなのでしょうね。今回も、最後の最後まで熱演で観客を楽しませてくださいました。
さぁ、そして上演後には恒例の写真撮影会。今回は最後に舞われました三谷神楽団さんとの撮影でした。鬼や神、姫の方と一緒に小さいお子さんから大人まで、たくさんの方が写真を撮られていらっしゃいました。
さて、今回すべて旧舞ということで伝統ある舞をじっくりと見ることができました。新舞のきらびやかで派手な神楽もいいですが、こうした昔ながらに伝わってきた神楽を味わうのもいいですね。旧舞の良さ、新舞の良さをそれぞれ大切にしていき、これからの広島神楽をもっといいものにしていきたいですね。
そして今回から、新人特派員を改めて特派員Nということになりました! 最初の特派員さんはYということで、それぞれ活動していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。もちろん特派員をやってみたい方は今も募集中ですので、興味がある方は神楽研究所までご連絡ください。
2009,01,19 Mon 21:32
新着コメント
神楽好きさんコメントありがとうございます。
今年も皆様に楽しんでいただけるよう頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。
今年も皆様に楽しんでいただけるよう頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。
| 特派員N | EMAIL | URL | 09/01/21 21:34 | pGU/3n9g |
今年も大会の報告楽しみにしています。
| 神楽好き | EMAIL | URL | 09/01/20 09:03 | iV95cbPg |
皆様、明けましておめでとうございます!!今年も報告を楽しんでいただけるよう頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。さぁ、広島市グリーンアリーナで行われた「新春神楽」二日目の幕開けです。二日目は今田神楽団、琴庄神楽団、大塚神楽団の上演でした。
始めは今田神楽団「神降ろし」
やはり、神楽が始まるにあたっては欠かせない演目です。弊を大きく振り上げたり、腰を落としての舞い。そして、滑らすように足を後ろに持って行きスッとお尻の辺りまで引き上げるという独特な進み方なども見られました。一人だけでシンプルな舞ですが、神楽の基本がぎっしりと詰まっている舞いですので一つに一つの舞いに注目していきたいですね。
次に琴庄神楽団「滝夜叉姫」
こちらは五月姫に注目ですね。か弱い様子を見せていた五月姫ですが、妖術を授かったとたん目の色を変え悪の顔つきに変わり、長刀をペロリと舐める姿はゾゾゾッと背筋が凍りつきます。同じ人物なのですが、全く別人のようです。また、立ち合いでも瞬時に変わる鬼の顔は、いつ変わったか全くわからない早業に客席からは拍手喝采!そして、極めつけは、やはりここの団の特徴でもある2段階にわたっての衣装チェンジ。最後のさつき姫がもとに戻る場面は、得に目が離せません。妖術が解け、艶やかな衣装へと変わる様子に観客からは「おぉぉ~」と一番のどよめきが起こっていました。
続いて大塚神楽団「橋弁慶」
見せ場は大きく分けて二つ。前半は大天狗との修行。棒を突いたり振り回したり、また、ぴょんぴょん飛び跳ねたりと激しい修行。始めは苦戦しますが、メキメキと力をつけていきます。そして、後半は弁慶との一騎打ち。こちらも大きな長刀をブンブンと振り回し遮那王(牛若)をじりじりと苦しめます。しかし、大天狗での修行の成果も出て徐々に逆転していき、最終的には弁慶の泣き所を打ち勝負あり!どちらも見どころたっぷりで最後まで釘付けとなってしまう演目です。
次に今田神楽団「殺生石」
この演目は始まってすぐ、逃げる悪狐とそれを追いかける三浦の介と上総の介が足早に登場し、殺生石になるまでの話から始まります。プロローグ的な演出となっていますので、殺生石の内容に入っていきやすいですね。また、小道具や幕にも凝っており、まさにその場で観ているような感覚にとらわれてしまいそうです。また、演出では、飛脚の飛介さんが面を三枚重ねで登場し会場を沸かせてくれます。そして、狐と玄翁和尚の立ち合いでは大暴れする悪狐に止めの一撃を与え、悪狐が仰け反る見事な演出も。観客を大いに盛り上げてくださいました。
琴庄神楽団「羅生門」
こちらの演目は、左の腕を取り返すべく酒呑童子の腕前がキラリと輝く演目。白妙の身柄を乗っ取ってしまう場面。白妙に覆いかぶさり本当に吸い込まれていくように入り、一瞬だけ見せる酒呑童子の顔にとても驚かされます。また、終盤はふんだんの力を込めて腕の入った木箱をこじ開けようとする酒呑童子に、お囃子の激しさがプラスされ会場全体どんどん熱がこもっていきました。そして周りから煙が立ちこめシュッと火花が散りさらにヒートアップ!なんと、その熱さは途中火災報知機のベルが鳴ってしまうほど(笑)。きっと会場全体がそれほどまでに熱気に包まれていたのでしょうね。
最後の大鳥を飾るのは大塚神楽団「紅葉狩」
こちらの最初は幕の隅からドライアイスが漏れ、そこからぶわっと鬼女三人が登場するところはいつ見ても威圧感を感じてしまいます。そして、三人が後ろを向きふっと前に向き戻ったときには姫の姿になっており、スピード感ある面の早変わりとはまた違った怖さを植え付けられます。また、舞いでは、ゆっくりと落ち着いた静かな舞いでもどこか躍動感あふれる雰囲気があり、大塚さんならではの雰囲気なのかなと思いました。
さて、一日だけ観に行かれた方も二日間連続で観に行かれた方も今回の「新春神楽」いかがだったでしょうか?この催しは、飲んでよし!食べてよし!の会場だったので神楽に酔いしれながら、お酒などに酔いしれながら思う存分楽しまれたのではないでしょうか!?
今年も始まったばかりです!まだまだ神楽の催しが待っています。たくさんの神楽を観て楽しんでいきましょうね♪
始めは今田神楽団「神降ろし」
やはり、神楽が始まるにあたっては欠かせない演目です。弊を大きく振り上げたり、腰を落としての舞い。そして、滑らすように足を後ろに持って行きスッとお尻の辺りまで引き上げるという独特な進み方なども見られました。一人だけでシンプルな舞ですが、神楽の基本がぎっしりと詰まっている舞いですので一つに一つの舞いに注目していきたいですね。
次に琴庄神楽団「滝夜叉姫」
こちらは五月姫に注目ですね。か弱い様子を見せていた五月姫ですが、妖術を授かったとたん目の色を変え悪の顔つきに変わり、長刀をペロリと舐める姿はゾゾゾッと背筋が凍りつきます。同じ人物なのですが、全く別人のようです。また、立ち合いでも瞬時に変わる鬼の顔は、いつ変わったか全くわからない早業に客席からは拍手喝采!そして、極めつけは、やはりここの団の特徴でもある2段階にわたっての衣装チェンジ。最後のさつき姫がもとに戻る場面は、得に目が離せません。妖術が解け、艶やかな衣装へと変わる様子に観客からは「おぉぉ~」と一番のどよめきが起こっていました。
続いて大塚神楽団「橋弁慶」
見せ場は大きく分けて二つ。前半は大天狗との修行。棒を突いたり振り回したり、また、ぴょんぴょん飛び跳ねたりと激しい修行。始めは苦戦しますが、メキメキと力をつけていきます。そして、後半は弁慶との一騎打ち。こちらも大きな長刀をブンブンと振り回し遮那王(牛若)をじりじりと苦しめます。しかし、大天狗での修行の成果も出て徐々に逆転していき、最終的には弁慶の泣き所を打ち勝負あり!どちらも見どころたっぷりで最後まで釘付けとなってしまう演目です。
次に今田神楽団「殺生石」
この演目は始まってすぐ、逃げる悪狐とそれを追いかける三浦の介と上総の介が足早に登場し、殺生石になるまでの話から始まります。プロローグ的な演出となっていますので、殺生石の内容に入っていきやすいですね。また、小道具や幕にも凝っており、まさにその場で観ているような感覚にとらわれてしまいそうです。また、演出では、飛脚の飛介さんが面を三枚重ねで登場し会場を沸かせてくれます。そして、狐と玄翁和尚の立ち合いでは大暴れする悪狐に止めの一撃を与え、悪狐が仰け反る見事な演出も。観客を大いに盛り上げてくださいました。
琴庄神楽団「羅生門」
こちらの演目は、左の腕を取り返すべく酒呑童子の腕前がキラリと輝く演目。白妙の身柄を乗っ取ってしまう場面。白妙に覆いかぶさり本当に吸い込まれていくように入り、一瞬だけ見せる酒呑童子の顔にとても驚かされます。また、終盤はふんだんの力を込めて腕の入った木箱をこじ開けようとする酒呑童子に、お囃子の激しさがプラスされ会場全体どんどん熱がこもっていきました。そして周りから煙が立ちこめシュッと火花が散りさらにヒートアップ!なんと、その熱さは途中火災報知機のベルが鳴ってしまうほど(笑)。きっと会場全体がそれほどまでに熱気に包まれていたのでしょうね。
最後の大鳥を飾るのは大塚神楽団「紅葉狩」
こちらの最初は幕の隅からドライアイスが漏れ、そこからぶわっと鬼女三人が登場するところはいつ見ても威圧感を感じてしまいます。そして、三人が後ろを向きふっと前に向き戻ったときには姫の姿になっており、スピード感ある面の早変わりとはまた違った怖さを植え付けられます。また、舞いでは、ゆっくりと落ち着いた静かな舞いでもどこか躍動感あふれる雰囲気があり、大塚さんならではの雰囲気なのかなと思いました。
さて、一日だけ観に行かれた方も二日間連続で観に行かれた方も今回の「新春神楽」いかがだったでしょうか?この催しは、飲んでよし!食べてよし!の会場だったので神楽に酔いしれながら、お酒などに酔いしれながら思う存分楽しまれたのではないでしょうか!?
今年も始まったばかりです!まだまだ神楽の催しが待っています。たくさんの神楽を観て楽しんでいきましょうね♪
2009,01,04 Sun 23:39
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みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、さっそく特派員報告ですが、1月2、3日に広島市グリーンアリーナで行われた「新春神楽」。その模様を二日間にわけてお送りします。一日目は大森神楽団、筏津神楽団、宮乃木神楽団の上演でした。
まずは大森神楽団「四方祓い」。二人の舞手さんによるもので、じっくりと落ち着いた儀式舞。神様に来ていただくための大切な意味合いを持つ舞ですから、舞手さんの表情も真剣そのもの。神楽舞の基本的な所作、そして儀式舞ならではの神楽歌。新年早々に相応しい演目をまず見せていただきました。
筏津神楽団「塵倫」。先ほどに続いて六調子のゆったりしたお囃子で、神二人の舞がまず始まりました。一人は仲哀天皇でどっしりした舞、もう一人は竹麻呂で低い姿勢での舞。役柄による舞い分け、はっきりとした違いはみなさんもよくおわかりになったのではないでしょうか。それは鬼のほうも同じ。ファンの方に「神楽」をアピールする時に「わかりやすい」というのは絶対条件のように思いますが、今やいろんなイベントに引っ張りだこの筏津神楽団さん、その人気の要因の一つはそんなところにあるのかもしれません。
宮乃木神楽団「滝夜叉姫」。ファンのみなさんにお馴染みの演目ですが、宮乃木さん独特の演出でより物語性のあるものに仕上がっていると思います。最初に妖術を授かる場面でも、五月姫が頭にろうそくを差して貴船の社に参拝します。また、たいてい五月姫は化粧をしておられますが、こちらは面です。そして妖術を授かると不気味な面に。ちょっとした工夫で見る人をひきつけ、そして神楽の世界に入り込ませる。そうすれば舞台がただのステージではなく、貴船の社や相馬城などに見えてくるんでしょうね。
休憩をはさんだ後は大森神楽団「戻り橋」。こちらも凝りに凝った大森さんの演出がふんだんに見られます。画像をご覧いただければ、まず衣装が珍しいと思われるでしょう。そして渡辺綱が安倍清明の館に向かい、そして一条戻り橋へと舞台を移します。茨木童子が美しい姫に化け、綱に襲い掛かる機をうかがう場面、何回も面を変えてお客さんを魅了します。しかし何と言っても一番印象的なのは「式神」の登場。危機に陥った綱の加勢に登場するんですが、大道具の戻り橋の向こう側から、のっしのっしと力強く現れます。その姿、舞、すべてに注目して見てしまいますね。見どころ満載で、ぜひまた見てみたい演目です。
筏津神楽団「大江山」。上演前に、とってもお若い二人の団員さんの紹介がありました。それぞれ、団長の今田さん、そして中川戸神楽団の団長の能海さんの息子さんなんだそうです。大人の団員に混じってもヒケを取らないしっかりとした舞を披露されましたよ!そしてクライマックスは本性を現した酒呑童子が登場。二頭身?と思えるほどの大きな面、初めて見た方はさぞかし驚かれたことでしょう。そしてその面に負けず、迫力を感じさせる舞手さんの技量もしっかりご覧いただけたと思います。
最後は宮乃木神楽団「紅葉狩」。こちらも戸隠山の鬼女伝説に基づいたオリジナリティ溢れる演目です。最初の鬼女の舞、身体全体でやわらかさ、姫らしさを表現する姿に思わずうっとり。舞手さんもお若い方ばかりですから、きっと多くのファンの方が注目されたことでしょう。そんな姫らしさを完全に忘れさせる、後半の鬼の舞。酔い伏してしまった維茂たちに食いかかる姿は本当にリアルでしたね。しかしそんな鬼女たちも、最後は維茂たちに成敗されます。鬼女大王=紅葉(くれは)の最期は、はからずも鬼にされてしまった悲しさをたっぷりと感じさせてくれました。
上演後は福屋広島駅前店9階で開催中の「新春 広島の神楽展」に行ってきました。神楽の面や衣装がたくさん展示されており、シールやDVDなどのグッズも販売されています。そして、実際に衣装を着ることもできます。自分も着てみました!行かれる方、カメラをお忘れなく!!さぁそして、新春神楽二日目の報告は新人さんの担当です。お楽しみに!
まずは大森神楽団「四方祓い」。二人の舞手さんによるもので、じっくりと落ち着いた儀式舞。神様に来ていただくための大切な意味合いを持つ舞ですから、舞手さんの表情も真剣そのもの。神楽舞の基本的な所作、そして儀式舞ならではの神楽歌。新年早々に相応しい演目をまず見せていただきました。
筏津神楽団「塵倫」。先ほどに続いて六調子のゆったりしたお囃子で、神二人の舞がまず始まりました。一人は仲哀天皇でどっしりした舞、もう一人は竹麻呂で低い姿勢での舞。役柄による舞い分け、はっきりとした違いはみなさんもよくおわかりになったのではないでしょうか。それは鬼のほうも同じ。ファンの方に「神楽」をアピールする時に「わかりやすい」というのは絶対条件のように思いますが、今やいろんなイベントに引っ張りだこの筏津神楽団さん、その人気の要因の一つはそんなところにあるのかもしれません。
宮乃木神楽団「滝夜叉姫」。ファンのみなさんにお馴染みの演目ですが、宮乃木さん独特の演出でより物語性のあるものに仕上がっていると思います。最初に妖術を授かる場面でも、五月姫が頭にろうそくを差して貴船の社に参拝します。また、たいてい五月姫は化粧をしておられますが、こちらは面です。そして妖術を授かると不気味な面に。ちょっとした工夫で見る人をひきつけ、そして神楽の世界に入り込ませる。そうすれば舞台がただのステージではなく、貴船の社や相馬城などに見えてくるんでしょうね。
休憩をはさんだ後は大森神楽団「戻り橋」。こちらも凝りに凝った大森さんの演出がふんだんに見られます。画像をご覧いただければ、まず衣装が珍しいと思われるでしょう。そして渡辺綱が安倍清明の館に向かい、そして一条戻り橋へと舞台を移します。茨木童子が美しい姫に化け、綱に襲い掛かる機をうかがう場面、何回も面を変えてお客さんを魅了します。しかし何と言っても一番印象的なのは「式神」の登場。危機に陥った綱の加勢に登場するんですが、大道具の戻り橋の向こう側から、のっしのっしと力強く現れます。その姿、舞、すべてに注目して見てしまいますね。見どころ満載で、ぜひまた見てみたい演目です。
筏津神楽団「大江山」。上演前に、とってもお若い二人の団員さんの紹介がありました。それぞれ、団長の今田さん、そして中川戸神楽団の団長の能海さんの息子さんなんだそうです。大人の団員に混じってもヒケを取らないしっかりとした舞を披露されましたよ!そしてクライマックスは本性を現した酒呑童子が登場。二頭身?と思えるほどの大きな面、初めて見た方はさぞかし驚かれたことでしょう。そしてその面に負けず、迫力を感じさせる舞手さんの技量もしっかりご覧いただけたと思います。
最後は宮乃木神楽団「紅葉狩」。こちらも戸隠山の鬼女伝説に基づいたオリジナリティ溢れる演目です。最初の鬼女の舞、身体全体でやわらかさ、姫らしさを表現する姿に思わずうっとり。舞手さんもお若い方ばかりですから、きっと多くのファンの方が注目されたことでしょう。そんな姫らしさを完全に忘れさせる、後半の鬼の舞。酔い伏してしまった維茂たちに食いかかる姿は本当にリアルでしたね。しかしそんな鬼女たちも、最後は維茂たちに成敗されます。鬼女大王=紅葉(くれは)の最期は、はからずも鬼にされてしまった悲しさをたっぷりと感じさせてくれました。
上演後は福屋広島駅前店9階で開催中の「新春 広島の神楽展」に行ってきました。神楽の面や衣装がたくさん展示されており、シールやDVDなどのグッズも販売されています。そして、実際に衣装を着ることもできます。自分も着てみました!行かれる方、カメラをお忘れなく!!さぁそして、新春神楽二日目の報告は新人さんの担当です。お楽しみに!
2009,01,03 Sat 20:42
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