先週の土曜日は、廿日市のもみのき森林公園・体育館で「春選抜 第9回吉和神楽競演大会」が行われまた。それでは報告です。
まず始めは高井神楽団「神降ろし」
この演目は神楽が始まるにあたってはとても大切な演目ですね。まずは神様をお招きしなければ神楽は始まりません。シンプルな演目ではありますが、お囃子が鳴り響くといよいよ神楽が始まったぞ!!という気持ちでわくわくしてしまいます。また、舞いの中でそれぞれの方角を拝む場面があり、拝むときは一旦お囃子が鳴り止み神楽歌だけが会場に響き渡ります。その光景はとても神妙でした。
次に特別出演の吉和子ども神楽団「弓八幡」
まず始めに楽を担当する子ども達が登場してくるのですが、なんと登場してきたのは通常の人数を超えるたくさんの子ども達。客席からは「んまぁ~、可愛らしい♪」という声が聞こえてきました。人数は全部で9人!大太鼓一人に小太鼓一人、手打鉦6人に笛一人、一生懸命お囃子を奏でていました。そして、舞では若々しくもしっかりした足取りに、セリフもキマっており大人顔負けのすばらしい演出。まさに大人の神楽を見ているかのようでした。将来がさらに楽しみですね。
次に本郷神楽団「大江山」
こちらの演目で目に留まったのは、頼光たちが岩屋へと向かう道中の場面。皆さん頭に浮かんでくるのは、捕らわれた紅葉姫と出会い酒呑童子の岩屋へと案内する光景が浮かんでくるでしょうか。しかし、こちらでは紅葉姫も登場するのですが、紅葉姫が案内するのではなく、道案内を担当する人物が登場します。そして、もう一つ。酒呑童子たちの問答の末、酒宴が開かれる場面のところ。頼光たちが持って来た酒を頼光自身が毒見をするのですが、飲む時なんとゴクゴクっと飲む音が聞こえ本当に酒を飲んでいるようでした。
そして次に宮乃木神楽団「滝夜叉姫」
五月姫が父の恨みを晴らそうと貴船明神へと祈願をする場面から始まります。二一日目の満願の日、どこからともなく貴船の神の声が聞こえ出し五月姫に妖術を授けます。そのとき、五月姫は苦しそうな様子を見せるのですが、次第に肩でゆっくりと笑いだし、こちらに振り返ると恐ろしい顔に変身。先ほどとは違う異様な姿形にゾクゾクッと震えがきてしまいます。また、立ち合いの場面でも恐ろしかった顔がついには鬼の姿へと変わり恐ろしさがどんどん増していきました。
そして次は坂原神楽団「天神」
こちらの舞いは、趣きがあり、どこか懐かしさを感じさせる舞いだったように思います。立ち合いはゆっくりとした立ち回りで、初めは長刀との戦い。そして、次に長刀から刀に持ち替え、再び立ち合いが始まります。刀同士での立ち合いは、地面に刀を打ち付ける場面やしゃがんだままジャンプをするようなかたちで回り、刀と刀を打ち合わせる様子が伺えました。また、その時に刀と刀がぶつかり合う瞬間、パチッパチッと火花が飛び散り戦いの激しさを表しているかのようでした。
そして次に高井神楽団「紅葉狩」
鬼女三人が登場し、ゆっくりと舞う様子は、美しくも怪しさが滲みでるようでとても妖艶な舞いでした。また、鬼女が平維茂をだまし襲い掛かる場面は、先ほどとは違い勢いのある舞い。鬼女大王の熱がこもったセリフにどんどん気持ちが高まっていき、ハッと気づいたときはもとの鬼の姿。また、もとに戻るときの高いダイナミックなジャンプは会場をどっと湧き上がらせていらっしゃいました。そして、立ち合いでもその勢いをさらに巻き上げるかのようなスピード感あふれる激しい戦いで会場を熱気に包み込んでおられました。
さぁそして次は石見神代神楽上府社中「八岐の大蛇」
唯一島根県から出場された団体さんでした。やはり大蛇が次々に披露される技がとてもすばらしかったですね。間が空くことなく次から次へと披露される技の数々は客席からは拍手が起こっていました。また、技の中でお囃子にあわせて頭を振る様子もあり、恐ろしくも可愛らしさがありました。そして場面は変わり立ち合いでは、須佐之男命が一気に切り掛るとそれに驚いた大蛇たちは、一瞬にして須佐之男命に襲い掛かります。大蛇の中に閉じ込められ須佐之男命苦が四苦八苦している様子は、冷や冷やしてしまいました。
そしてつぎは特別出演の三谷神楽団「鐘馗」
無病息災を祈願する舞としても知られている演目ですね。広島の鐘馗では黒い面をした疫神をイメージしがちですが、三谷さんの疫神は顔が白く、赤いしわが施されているユニークな面が使われていました。また、舞いも独特で底を這う様な舞いとは少し違い、体勢を低くし地を貪るような感じの舞い方でした。そして、最後の立ち合いでもお囃子のリズムに合わせて疫神と鐘馗がケンケンしながら舞う場面もあり、こちらも変わった舞い方でとても味わい深く見ることができました。
さぁ次は旭神楽団「大江山」
こちらの大江山ではなんといっても酒呑童子の様子に驚かされましたね。都からさらわれた紅葉姫が頼光たちを岩屋へと案内し一夜の宿を訪ねる際、幕から登場して来たのはとても大きい顔の酒呑童子たち。唐熊童子や茨木童子も大きい顔なのですが、それよりも酒呑童子は一回り大きい顔。さらにしわは深く、目は眩いばかり輝き、こちらに顔を向けられると後ずさりをしてしまいそうになってしまいます。また、頼光たちを怪しみ顔をグッと近づける様子は、見ているこちらまで酒呑童子の迫力に呑まれてしまいそうでした。
そして次は旧舞の部で準優勝されました栗栖神楽団「頼政」
頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎といった奇怪なる姿の鵺。序盤は上半身獣の姿で登場し頼政たちと戦います。また、終盤からは完全な鵺の姿に戻りさらに激しい戦いが繰り広げられます。そして、最後は頼政からの攻撃によってその場に倒れ込んでしまいますが、客席から「まだまだ~!!」という声が聞こえてきます。すると鵺は渾身の力で起き上がり再び襲い掛かります。そこからまた熱い戦いが繰り広げられ、客席からは歓声が沸き起こっていました。
そして新舞の部で準優勝されました大森神楽団「戻橋」
この演目で印象強く残っているのは、渡辺綱と女に化けた茨木童子との場面と、立ち合いで式神が登場する場面でしょうか。まず最初は戻り橋で女に化けた茨木童子を渡辺綱が道案内する場面。案内をしている綱の背後では女が袖で顔を覆うと鬼の姿に変わり、そして綱が振り向くと何事もなかったかの様に女の姿へ戻る様子に、会場はどよめいていていました。そして、次に式神が登場する場面は、清明から授かった札を橋の方へと投げ込むと、煙と共に強そうな式神が登場します。ムクムクっと登場してくる姿に、これまた会場がどよめいていました。
次に旧舞の部で優勝されました津浪神楽団「塵倫」
塵倫が幕間からそぉっと顔を出し姿を現した様子はいつ見てもドキドキさせられますね。また、塵倫が着ている衣装は大きな羽が刺繍されており威圧感と強い存在感を感じさせます。そして、舞いではゆっくりと舞う中に俊敏な動きも感じられ、躍動感溢れる舞いでした。また、塵倫が空を飛ぶ場面は、ぶわっと雲が立ち込めその上をすぅっと気持ちよく飛んでいました。客席からは大きな拍手が沸き起こっていました。
そして次は新舞の部で優勝されました琴庄神楽団「義経平氏追討」
始まった当初から激しい立ち合いが始まり物語の中へとすぐさま誘います。また、平家一門が海へと身を投じ平知盛が海底の中苦しむ様子は見ているこちらまで息苦しさを感じます。そして、ついには亡霊となった平知盛が義経へと復習する場面は、まさに白熱したバトル。弁慶や義経の一撃で平知盛の霊は一度倒れ込みますが、何のこれしき!と再び立ち上がり、「義経~!!」と叫び、再び襲い掛かろうとします。しかし、それを弁慶がなんとか押さえ込みあえなく天昇させられますが、最初から最後まで力のこもる演出に目が釘付けになってしまいました。
そして最後は特別出演、横田神楽団「羅生門」
この演目は三部構成の真ん中のお話ですね。今回横田さんの羅生門は、初めの物語にある、茨木童子の左の腕を切り落とす場面から始まります。前半にあたる戻り橋の内容も織り込まれており物語の中へとスムーズに入っていけますね。また、酒呑童子や茨木童子の顔にも注目。インパクトの強い特徴ある顔立ちで、怒りが滲みでているかのような恐ろしい顔です。そこに舞いが加わり、迫力満点の童子さんたちでした。
さて、今年初の競演大会、吉和神楽競演大会はいかがだったでしょうか?今回は天候に恵まれず、あいにくの雨で風も強い日となりました。また、夜になるととても冷え込みましたが、会場に足を運ばれた方々は暖かくして来られたでしょうか?くれぐれも風邪を引かれませんよう気をつけてくださいね。(´`;)そして、来年こそはいい天気に恵まれることを祈りたいと思います。
まず始めは高井神楽団「神降ろし」
この演目は神楽が始まるにあたってはとても大切な演目ですね。まずは神様をお招きしなければ神楽は始まりません。シンプルな演目ではありますが、お囃子が鳴り響くといよいよ神楽が始まったぞ!!という気持ちでわくわくしてしまいます。また、舞いの中でそれぞれの方角を拝む場面があり、拝むときは一旦お囃子が鳴り止み神楽歌だけが会場に響き渡ります。その光景はとても神妙でした。
次に特別出演の吉和子ども神楽団「弓八幡」
まず始めに楽を担当する子ども達が登場してくるのですが、なんと登場してきたのは通常の人数を超えるたくさんの子ども達。客席からは「んまぁ~、可愛らしい♪」という声が聞こえてきました。人数は全部で9人!大太鼓一人に小太鼓一人、手打鉦6人に笛一人、一生懸命お囃子を奏でていました。そして、舞では若々しくもしっかりした足取りに、セリフもキマっており大人顔負けのすばらしい演出。まさに大人の神楽を見ているかのようでした。将来がさらに楽しみですね。
次に本郷神楽団「大江山」
こちらの演目で目に留まったのは、頼光たちが岩屋へと向かう道中の場面。皆さん頭に浮かんでくるのは、捕らわれた紅葉姫と出会い酒呑童子の岩屋へと案内する光景が浮かんでくるでしょうか。しかし、こちらでは紅葉姫も登場するのですが、紅葉姫が案内するのではなく、道案内を担当する人物が登場します。そして、もう一つ。酒呑童子たちの問答の末、酒宴が開かれる場面のところ。頼光たちが持って来た酒を頼光自身が毒見をするのですが、飲む時なんとゴクゴクっと飲む音が聞こえ本当に酒を飲んでいるようでした。
そして次に宮乃木神楽団「滝夜叉姫」
五月姫が父の恨みを晴らそうと貴船明神へと祈願をする場面から始まります。二一日目の満願の日、どこからともなく貴船の神の声が聞こえ出し五月姫に妖術を授けます。そのとき、五月姫は苦しそうな様子を見せるのですが、次第に肩でゆっくりと笑いだし、こちらに振り返ると恐ろしい顔に変身。先ほどとは違う異様な姿形にゾクゾクッと震えがきてしまいます。また、立ち合いの場面でも恐ろしかった顔がついには鬼の姿へと変わり恐ろしさがどんどん増していきました。
そして次は坂原神楽団「天神」
こちらの舞いは、趣きがあり、どこか懐かしさを感じさせる舞いだったように思います。立ち合いはゆっくりとした立ち回りで、初めは長刀との戦い。そして、次に長刀から刀に持ち替え、再び立ち合いが始まります。刀同士での立ち合いは、地面に刀を打ち付ける場面やしゃがんだままジャンプをするようなかたちで回り、刀と刀を打ち合わせる様子が伺えました。また、その時に刀と刀がぶつかり合う瞬間、パチッパチッと火花が飛び散り戦いの激しさを表しているかのようでした。
そして次に高井神楽団「紅葉狩」
鬼女三人が登場し、ゆっくりと舞う様子は、美しくも怪しさが滲みでるようでとても妖艶な舞いでした。また、鬼女が平維茂をだまし襲い掛かる場面は、先ほどとは違い勢いのある舞い。鬼女大王の熱がこもったセリフにどんどん気持ちが高まっていき、ハッと気づいたときはもとの鬼の姿。また、もとに戻るときの高いダイナミックなジャンプは会場をどっと湧き上がらせていらっしゃいました。そして、立ち合いでもその勢いをさらに巻き上げるかのようなスピード感あふれる激しい戦いで会場を熱気に包み込んでおられました。
さぁそして次は石見神代神楽上府社中「八岐の大蛇」
唯一島根県から出場された団体さんでした。やはり大蛇が次々に披露される技がとてもすばらしかったですね。間が空くことなく次から次へと披露される技の数々は客席からは拍手が起こっていました。また、技の中でお囃子にあわせて頭を振る様子もあり、恐ろしくも可愛らしさがありました。そして場面は変わり立ち合いでは、須佐之男命が一気に切り掛るとそれに驚いた大蛇たちは、一瞬にして須佐之男命に襲い掛かります。大蛇の中に閉じ込められ須佐之男命苦が四苦八苦している様子は、冷や冷やしてしまいました。
そしてつぎは特別出演の三谷神楽団「鐘馗」
無病息災を祈願する舞としても知られている演目ですね。広島の鐘馗では黒い面をした疫神をイメージしがちですが、三谷さんの疫神は顔が白く、赤いしわが施されているユニークな面が使われていました。また、舞いも独特で底を這う様な舞いとは少し違い、体勢を低くし地を貪るような感じの舞い方でした。そして、最後の立ち合いでもお囃子のリズムに合わせて疫神と鐘馗がケンケンしながら舞う場面もあり、こちらも変わった舞い方でとても味わい深く見ることができました。
さぁ次は旭神楽団「大江山」
こちらの大江山ではなんといっても酒呑童子の様子に驚かされましたね。都からさらわれた紅葉姫が頼光たちを岩屋へと案内し一夜の宿を訪ねる際、幕から登場して来たのはとても大きい顔の酒呑童子たち。唐熊童子や茨木童子も大きい顔なのですが、それよりも酒呑童子は一回り大きい顔。さらにしわは深く、目は眩いばかり輝き、こちらに顔を向けられると後ずさりをしてしまいそうになってしまいます。また、頼光たちを怪しみ顔をグッと近づける様子は、見ているこちらまで酒呑童子の迫力に呑まれてしまいそうでした。
そして次は旧舞の部で準優勝されました栗栖神楽団「頼政」
頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎といった奇怪なる姿の鵺。序盤は上半身獣の姿で登場し頼政たちと戦います。また、終盤からは完全な鵺の姿に戻りさらに激しい戦いが繰り広げられます。そして、最後は頼政からの攻撃によってその場に倒れ込んでしまいますが、客席から「まだまだ~!!」という声が聞こえてきます。すると鵺は渾身の力で起き上がり再び襲い掛かります。そこからまた熱い戦いが繰り広げられ、客席からは歓声が沸き起こっていました。
そして新舞の部で準優勝されました大森神楽団「戻橋」
この演目で印象強く残っているのは、渡辺綱と女に化けた茨木童子との場面と、立ち合いで式神が登場する場面でしょうか。まず最初は戻り橋で女に化けた茨木童子を渡辺綱が道案内する場面。案内をしている綱の背後では女が袖で顔を覆うと鬼の姿に変わり、そして綱が振り向くと何事もなかったかの様に女の姿へ戻る様子に、会場はどよめいていていました。そして、次に式神が登場する場面は、清明から授かった札を橋の方へと投げ込むと、煙と共に強そうな式神が登場します。ムクムクっと登場してくる姿に、これまた会場がどよめいていました。
次に旧舞の部で優勝されました津浪神楽団「塵倫」
塵倫が幕間からそぉっと顔を出し姿を現した様子はいつ見てもドキドキさせられますね。また、塵倫が着ている衣装は大きな羽が刺繍されており威圧感と強い存在感を感じさせます。そして、舞いではゆっくりと舞う中に俊敏な動きも感じられ、躍動感溢れる舞いでした。また、塵倫が空を飛ぶ場面は、ぶわっと雲が立ち込めその上をすぅっと気持ちよく飛んでいました。客席からは大きな拍手が沸き起こっていました。
そして次は新舞の部で優勝されました琴庄神楽団「義経平氏追討」
始まった当初から激しい立ち合いが始まり物語の中へとすぐさま誘います。また、平家一門が海へと身を投じ平知盛が海底の中苦しむ様子は見ているこちらまで息苦しさを感じます。そして、ついには亡霊となった平知盛が義経へと復習する場面は、まさに白熱したバトル。弁慶や義経の一撃で平知盛の霊は一度倒れ込みますが、何のこれしき!と再び立ち上がり、「義経~!!」と叫び、再び襲い掛かろうとします。しかし、それを弁慶がなんとか押さえ込みあえなく天昇させられますが、最初から最後まで力のこもる演出に目が釘付けになってしまいました。
そして最後は特別出演、横田神楽団「羅生門」
この演目は三部構成の真ん中のお話ですね。今回横田さんの羅生門は、初めの物語にある、茨木童子の左の腕を切り落とす場面から始まります。前半にあたる戻り橋の内容も織り込まれており物語の中へとスムーズに入っていけますね。また、酒呑童子や茨木童子の顔にも注目。インパクトの強い特徴ある顔立ちで、怒りが滲みでているかのような恐ろしい顔です。そこに舞いが加わり、迫力満点の童子さんたちでした。
さて、今年初の競演大会、吉和神楽競演大会はいかがだったでしょうか?今回は天候に恵まれず、あいにくの雨で風も強い日となりました。また、夜になるととても冷え込みましたが、会場に足を運ばれた方々は暖かくして来られたでしょうか?くれぐれも風邪を引かれませんよう気をつけてくださいね。(´`;)そして、来年こそはいい天気に恵まれることを祈りたいと思います。
2009,04,28 Tue 23:33
新着コメント
神楽だいすき
| ユッチー | EMAIL | URL | 09/06/30 23:49 | U4EPaMDU |
がんばろう
| ユッチー | EMAIL | URL | 09/06/30 00:12 | U4EPaMDU |
2009,04,23 Thu 20:48
新着コメント
それでは番外編です。
まず最初の画像は、開場直後のロビーの写真。地元だけでなく、県内外の神楽ファンの間で大人気の亀山社中さんの記念大会とあって、早くから並ばれていた方も多くいらっしゃいました。そして今大会の主役、亀山社中のみなさんが、会場入り口にてお客さんをお出迎え。いつもは白衣袴、あるいは衣装姿しかご覧になってないファンの方にとっては、社中員さんのビシっと決まったスーツ姿はかなり貴重だったのではないでしょうか。
続いて二枚目は、恒例?の天蓋の画像です。イベントが始まる前に舞台をのぞいたのですが、その時は真っ白な飾りだったんですよね。「あれ、なんで色分けされてないんだろ…」と思ったんですが、始まって見てみると納得、五色の照明でライトアップされました。なかなか粋な演出ですよね~!ちなみに、上演中は何度か色の順番(配置)が変わっていたんですが、お気づきになった方いらっしゃいますか?
そして上演後の舞台の画像。「八岐大蛇」を社中員全員で上演され、最後まで会場に残られたお客さんにご挨拶の一コマ。朝早くから並ばれ、12演目の大熱演、さすがに見る側のファンのみなさんもお疲れだったことでしょう。イベントが終わった後はもちろん、スタッフの方による撤収作業があったのですが、なんと亀山社中のみなさん、その片付けが終わるまで会場に残られていたんですよね。そしてすべての作業が終わったスタッフのみなさんにも、感謝の言葉を述べられました。神楽に真剣に取り組み、周りの方への感謝の気持ちを忘れないという社中員の方の思いがしっかりと伝わってきました。
最後に、今回のイベントに来られた、ある神楽ファンの方が「新しい神楽の大会が始まりましたね」ということを言われたんだそうです。今回は亀山社中さんの10周年記念大会というものではありましたが、やはりファンのみなさんにとっては、浜田の地での本格的なホール神楽のイベント、ということで期待されていた方が多くいらっしゃったのだと思います。もし来年以降、今回のようなイベントが継続していくのであれば、神楽ファンのみなさんはもちろん、神楽団体にとっても嬉しいことですよね!これからもこの地域の神楽がますます発展していくよう、応援していきたいと思います。そして改めて、亀山社中のみなさん、10周年おめでとうございました!
まず最初の画像は、開場直後のロビーの写真。地元だけでなく、県内外の神楽ファンの間で大人気の亀山社中さんの記念大会とあって、早くから並ばれていた方も多くいらっしゃいました。そして今大会の主役、亀山社中のみなさんが、会場入り口にてお客さんをお出迎え。いつもは白衣袴、あるいは衣装姿しかご覧になってないファンの方にとっては、社中員さんのビシっと決まったスーツ姿はかなり貴重だったのではないでしょうか。
続いて二枚目は、恒例?の天蓋の画像です。イベントが始まる前に舞台をのぞいたのですが、その時は真っ白な飾りだったんですよね。「あれ、なんで色分けされてないんだろ…」と思ったんですが、始まって見てみると納得、五色の照明でライトアップされました。なかなか粋な演出ですよね~!ちなみに、上演中は何度か色の順番(配置)が変わっていたんですが、お気づきになった方いらっしゃいますか?
そして上演後の舞台の画像。「八岐大蛇」を社中員全員で上演され、最後まで会場に残られたお客さんにご挨拶の一コマ。朝早くから並ばれ、12演目の大熱演、さすがに見る側のファンのみなさんもお疲れだったことでしょう。イベントが終わった後はもちろん、スタッフの方による撤収作業があったのですが、なんと亀山社中のみなさん、その片付けが終わるまで会場に残られていたんですよね。そしてすべての作業が終わったスタッフのみなさんにも、感謝の言葉を述べられました。神楽に真剣に取り組み、周りの方への感謝の気持ちを忘れないという社中員の方の思いがしっかりと伝わってきました。
最後に、今回のイベントに来られた、ある神楽ファンの方が「新しい神楽の大会が始まりましたね」ということを言われたんだそうです。今回は亀山社中さんの10周年記念大会というものではありましたが、やはりファンのみなさんにとっては、浜田の地での本格的なホール神楽のイベント、ということで期待されていた方が多くいらっしゃったのだと思います。もし来年以降、今回のようなイベントが継続していくのであれば、神楽ファンのみなさんはもちろん、神楽団体にとっても嬉しいことですよね!これからもこの地域の神楽がますます発展していくよう、応援していきたいと思います。そして改めて、亀山社中のみなさん、10周年おめでとうございました!
2009,04,22 Wed 21:45
新着コメント
がんばって
| ユッチー | EMAIL | URL | 09/06/30 00:27 | U4EPaMDU |
亀山るーとーさん、コメントありがとうございます。
天蓋の色が変わるという演出、今まで見たことがありませんでした。
これも島根と広島の交流というイベントならではの演出と思いますが、すごく大切なことですよね!
今後もこういった大会が続いていくのであれば、神楽ももちろんですが、ホール神楽ならではの舞台演出も楽しみにしたいと思います。
そしていろいろなご苦労があったとお察ししますが、無事記念大会を終えられたこと、本当にお疲れ様でした。
今後もよろしくお願いします!
天蓋の色が変わるという演出、今まで見たことがありませんでした。
これも島根と広島の交流というイベントならではの演出と思いますが、すごく大切なことですよね!
今後もこういった大会が続いていくのであれば、神楽ももちろんですが、ホール神楽ならではの舞台演出も楽しみにしたいと思います。
そしていろいろなご苦労があったとお察ししますが、無事記念大会を終えられたこと、本当にお疲れ様でした。
今後もよろしくお願いします!
| 特派員Y | EMAIL | URL | 09/04/26 18:01 | 3ewNch1A |
しんたく君も先にお礼をコメントしてくれていますが、改めて10周年大会ではたくさんの皆様方のお陰をもちまして大きな節目と、大切な一歩を踏み出すことができ心より感謝いたします。
この気持ちを忘れることなくふる里の宝のために尽力して参りたいと思いますので、今後ともご支援いただきますようお願いいたします。
このような大会が将来根付いてくれればと淡い期待をいだきつつ残務整理をしております。
こだわりの一つなんですが、気づいていただける人がいてくださいましたねぇ。天蓋の色の変化!上手、下手と楽座の位置が変わることにより春夏秋冬の位置が変わる。神を意識するということなんですよねぇ。神楽人としては是非こだわりたかったことなんですが、実現してもらえて嬉しかったです。さすがプロの仕事です。
このほかにもたくさんのその道のプロに盛り立てていただいたこの大会。一生の思い出として大切にしていきたいと思います。
本当にありがとうございました☆
この気持ちを忘れることなくふる里の宝のために尽力して参りたいと思いますので、今後ともご支援いただきますようお願いいたします。
このような大会が将来根付いてくれればと淡い期待をいだきつつ残務整理をしております。
こだわりの一つなんですが、気づいていただける人がいてくださいましたねぇ。天蓋の色の変化!上手、下手と楽座の位置が変わることにより春夏秋冬の位置が変わる。神を意識するということなんですよねぇ。神楽人としては是非こだわりたかったことなんですが、実現してもらえて嬉しかったです。さすがプロの仕事です。
このほかにもたくさんのその道のプロに盛り立てていただいたこの大会。一生の思い出として大切にしていきたいと思います。
本当にありがとうございました☆
| 亀山るーとー | EMAIL | URL | 09/04/24 21:09 | oRAnbjDM |
もみじさん、コメントありがとうございます。
今大会をしっかりと楽しまれたようで、こちらも嬉しく思います。
何年も広島市内でホール神楽を手がけたスタッフによるイベントということで、その面白さを会場に来られたお客さんも感じ取られたと思っておりました。
詳しい感想を書き込んでいただいて本当にありがとうございました。
またコメントお願いします!
今大会をしっかりと楽しまれたようで、こちらも嬉しく思います。
何年も広島市内でホール神楽を手がけたスタッフによるイベントということで、その面白さを会場に来られたお客さんも感じ取られたと思っておりました。
詳しい感想を書き込んでいただいて本当にありがとうございました。
またコメントお願いします!
| 特派員Y | EMAIL | URL | 09/04/23 21:09 | 3ewNch1A |
亀山社中 しんたくさん、コメントありがとうございます。
実際に社中員として活動されるのみでなく、大会運営などもされているんですね!
今大会が無事、成功に終わったことで、さぞかしホッとされていることと思います。
きっといろいろとお忙しいことと思いますが、今後も神楽の発展のために頑張ってください!
10周年おめでとうございました。
実際に社中員として活動されるのみでなく、大会運営などもされているんですね!
今大会が無事、成功に終わったことで、さぞかしホッとされていることと思います。
きっといろいろとお忙しいことと思いますが、今後も神楽の発展のために頑張ってください!
10周年おめでとうございました。
| 特派員Y | EMAIL | URL | 09/04/23 21:03 | 3ewNch1A |
宮乃木神楽団「滝夜叉姫」。照明が落とされたステージに、父、平将門の恨みを晴らそうとする五月姫が登場。その姿は先月の月一の舞いで亀山社中さんが上演された「貴船」を彷彿とさせるものでした。そして会場全体に響き渡る、不気味な貴船の荒御霊の声。序盤の大きな見せ場であり、五月姫から滝夜叉姫へと変貌する重要な場面ですね。次に滝夜叉姫が姿を見せた時は、二人の手下を従えて迫力たっぷりの堂々たる姿。それに負けじと、大宅中将光圀らが切り込みます。昨年は宮乃木神楽団さんが10周年を迎えられ、そのイベントでは亀山社中さんの上演もありました。今回はそのお返しとばかりに、いつも以上に熱い舞ぶりだったように思います。
そして続いての上演は深野神楽保存会「国譲(くにゆずり)」。これは出雲神楽になり、普段ファンのみなさんが目にするものとかなり違った印象だったと思います。天照大神の詔に従い、国土を譲るように言われた大国主命。使いの武見雷槌(たけみかづち)との話し合いの結果、詔に従うことになりました。ここで会場のみなさんに餅まきのサービス。中にはわざわざ前の方まで行ってお餅をゲットする方もおられましたね。これでめでたし…と終わるのかと思いきや、大きな面をつけた健御名方(たけみなかた)神が登場し、武見雷槌に力比べを挑んできます。とても印象的な面だな~と見ていると、なんとまゆげと口がガバっと動くではありませんか!この意表を付かれた仕掛けに、会場からはたびたびどよめきが。そして大きな俵を投げ合って力を競うのですが、これを客席に投げて、それをお客さんが投げ返したりという一幕も。今回の上演で、出雲神楽に興味を持たれた方が多くいらっしゃったのではないでしょうか。
再び広島の神楽で山王神楽団「羅生門」。先ほどのほのぼのとした雰囲気とは打って変わり、いきなり茨木童子が荒々しく登場。左腕を失ったその姿を見て、酒呑童子は妖術を使って老婆へと変化。一瞬の早変わりはもちろん、声や舞い方もガラっとチェンジ。本当に見事な変化ぶりで、その後の展開から目が離せません。そして渡辺綱の乳母を手にかけ、今度はその乳母へと成り代わります。この場面は山王さんならではの独特な演出。それと奏楽の盛り上げ方がいいなぁと感じました。石見神楽と比べると、広島の神楽の奏楽はかなりバリエーション豊かに感じますよね。新しい演目や複雑な役どころが多くあるので、その辺のちょっとした違いを上手く表しているように思います。
周布青少年保存会「新日本武尊」。東国征伐を命じられ、吉備の武彦を連れて出発した日本武尊。それを聞いた駿河国の賊たちが、計略を持って命を待ち伏せるのですが、いつもなら兄ぎし弟ぎしの二人が今回は四人登場!しかも二人は客席から登場し、お客さんにサービス。そして賊首神(ひとこのかみ)に教えられた通り、日本武尊をだますのですが、その場面はいろんなアドリブで会場を沸かせておられました。思わず日本武尊さんも笑顔になってましたが、すかさず「あの笑いをこらえとるんが日本武尊で。」というツッコミもあり。やはり一番の爆笑は鹿のモノマネだったでしょうかね(笑) その直後は火花が吹き荒れ、赤い照明の中で合計6人が入り乱れる壮絶な合戦。見どころ満載の上演でした。
琴庄神楽団「奥州平泉」。兄、源頼朝に追われ、奥州平泉の藤原氏を頼って旅路を急ぐ義経一行。冒頭は山伏姿の舞人が四人登場して、丁寧な神舞を披露。衣装も質素で、ちょっと見た目は地味かもしれませんが、舞自体の持つ美しさをじっくりと見ることができたと思います。その後の安宅関で繰り広げられる問答は、もはや説明不要と言ってもいいくらい。何が何でも義経を守ろうとする弁慶、それに心打たれる関守(せきもり)、二人の心情がヒシヒシと伝わってきます。そんな前半があるからこそ、後半の立ち合いもより白熱するはず。最後は弁慶の仁王立ちで幕を閉じるわけですが、照明やドライアイスの演出もあって、まさに戦火の中で無数の矢を受ける情景が浮かんでくるようでした。
最後は亀山社中「八岐大蛇」。今大会を締めくくるべく、社中員全員参加で、登場した大蛇はなんと10頭!!8頭の大蛇はだいぶ見慣れた感がありますが、2匹増えるだけでやはり豪華さが違いますね。前半の舞で大蛇を簡単に退治しそうな、強くて余裕たっぷりといった印象を受けた須佐之男命でしたが、さすがに一度に襲い掛かられると分が悪いようで…。たくさんの大蛇たちに巻かれ、客席からは全く須佐之男命が見えなくなってしまう場面もありました。それに加えて遠慮なく火を吹くんですから、見ている側はハラハラドキドキ。会場のみなさん、見ていた出演者のみなさんで、亀山社中さんの須佐之男命を応援していたように思います。その期待に応えるかのように、一匹ずつ大蛇を払いのけ、そして退治していく須佐之男命。10頭の大蛇=10年の道のりとすれば、切り取られて舞台に並べられた大蛇の頭がとても印象に残りましたね。
以上、全12演目のご紹介でした。そして「その3」で恒例の番外編をお届けします!お楽しみに!
2009,04,21 Tue 23:31
新着コメント
神楽好きさん、コメントありがとうございます。
今回の天蓋、とてもキレイだったと思います!
色が変わってるの気付かれましたか☆
相当マニアックな方ですね~!?
今回の天蓋、とてもキレイだったと思います!
色が変わってるの気付かれましたか☆
相当マニアックな方ですね~!?
| 特派員Y | EMAIL | URL | 09/04/22 21:49 | 3ewNch1A |
1F席の後ろの方の席でみていました。
天蓋が譜第の大会と違ってましたね?
額座も位置で色が変わっていたような気がするのですが・・・???
天蓋が譜第の大会と違ってましたね?
額座も位置で色が変わっていたような気がするのですが・・・???
| 神楽好き | EMAIL | URL | 09/04/22 15:57 | tTBCbx1A |
4月19日は島根県浜田市の石央文化ホールで「石見神楽亀山社中10周年記念神楽大会」が行われました。神楽上演前には亀山社中の小川さんよりご挨拶があり、そこで印象的なお話を伺うことができました。少し前の時代、石見神楽が広島の大会に呼ばれた時、たいてい「大蛇をやってくれ」と言われていたんだそうです。しかしいざ上演してみると、多くのお客さんが席を立って休憩に行ってしまう。見栄えのする広島の新舞を見慣れたお客さんからしたら、地味なものに見えたのかもしれません。このお話を聞いて残念な気持ちになりましたが、逆に言えば、こういった時代があったからこそ、「もっと石見神楽を発展させたい」とたくさんの若い方が立ち上がられたのだと思います。「石見と広島の神楽を通した交流が必要」とのお言葉もありましたが、今回の大会がまさにその大きな通過点になったことは間違いないでしょう。この日上演された、いつも以上に熱のこもった12演目をご紹介します。
まずは今大会の主役、亀山社中による「鞨鼓」。神禰宜(かんねぎ)が天から頂いた鞨鼓(かっこ)という太鼓を適当な場所に置こうとするのですが、なかなか神様の気に入る位置に置くことができず、悪戦苦闘します。大太鼓の音に合わせて、大きく頷いたり、手を叩いたり、鞨鼓を打ってみたり。それぞれの舞を見ていると、神禰宜の感情がわかりやすく、今は何をしているのか、どうしたいのかというのが伝わってきました。登場人物は神禰宜の一人だけで、実にシンプルな内容ですが、最後まで飽きずにじっくりと見せていただきました。
続いて都治神楽社中「塵輪」。同じ舞い方でも、堂々とした仲哀天皇と、それに控える感じで続く高麻呂。セリフを聞かなくてもどちらがどうかすぐにわかるようになれば、立派な神楽通ですよ!そして鬼のほうは女鬼と男鬼の二匹。広島では出てきたり隠れたりと幕を使った舞がよく見られますが、勢いよくバッと飛び出すのが浜田八調子流のようです。神二人鬼二匹の合戦となりますが、それぞれの個性がハッキリしており、なおかつそのコンビネーションも抜群。息つくヒマもない激しい立ち合いは実に見応えがありました。
西村神楽社中「黒塚」。那須野ヶ原を訪れた法印と剛力の前に、怪しい女が現れます。みなさんご存知の通り、これが悪狐なんですが、そんなことを忘れてしまうかのような、剛力さんとのやり取り。のんきな雰囲気の剛力さんに笑わせてもらったかと思えば、その剛力さんをバシバシ叩く妖女にこれまた大笑い。しかし後半では不気味な鬼が姿を現します。ドライアイスに包まれて火を吹きながら登場し、三浦介らと激しい合戦を演じます。もともとこの「黒塚」という演目が、那須野ヶ原と安達ヶ原の鬼女伝説を組み合わせたものですから、見どころ満載、いろんな見せ場のある豪華な神楽なんでしょうね。
ここで広島神楽の登場、中川戸神楽団「紅葉狩」。初めてご覧になる方も多くおられたようで、上演中は客席からの歓声やどよめきが多く聞かれましたね。十数年前にオリジナル神楽を発表し、神楽ブームの火付け役となった中川戸神楽団さん。現在、広島市で最も大きな神楽イベントとして定着した「RCC早春神楽共演大会」、その原点となった「スーパー神楽」の本家本元ですが、今大会で新たな一歩を踏み出された亀山社中さんも、石見全体にとってはそんな開拓者的な存在であると思います。今大会で上演された中川戸さん、それを見守る亀山さん、もちろん会場のみなさんにとっても何か感慨深いものがあったのではないでしょうか。
再び石見神楽に戻り、松原神楽社中「頼政」。登場する役の多さもあってか、とにかく見どころ満載の演目です。今までに何回か拝見してますが、そのたびにお猿さんたちのネタと言うか、いろんな演出がされていて面白いですよね。今回は、ステージの一番前で変な動作を繰り返す小猿さんに気をとられた頼政に、残りの猿たちが一斉に飛び掛るという演出が。しばらく神楽の物語を忘れて楽しんでしまいました。後半は迫力満点の鵺が登場。まさに怪物といった感じの見た目、激しい舞ぶりは目が離せません。大激闘の末、ついに鵺を退治した頼政さんには、会場から大きな拍手がありましたね!
長浜神楽社中「鍾馗」。歴史のある社中さんによる、伝統の舞。そんな印象を受けるものでした。全体的にゆったりとした楽で、見ているとなんだか時間さえもゆっくり流れているような感覚にとらわれます。中盤、鍾馗と疫神がお互いをさぐり合いながら舞う場面。いつこの二人が激突するのかというワクワク感を持ちながら見ることができました。聞いたところによると、今大会で一番最初に上演された亀山社中さんの「鞨鼓」は、この長浜社中さんに指導を受けたものだったそうです。亀山社中さんの師匠役とも言える長浜社中さん、落ち着いていて余裕を感じさせるような神楽だったと思います。
以上、前半の6演目の報告でした。「その2」では後半6演目をご紹介します!
2009,04,20 Mon 23:07
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