皆様、お待たせいたしました。それでは北広島町神楽共演大会プログラム後半の6演目です。
まず後半のトップバッターは、盤門神楽団「岩戸」。
派手さはあまりありませんがさまざまな神様が登場し、それぞれの舞いを披露していきます。天児屋命と天太玉命は鈴を打ち鳴らしながらの特徴的な舞いを繰り広げ、そして神楽の始まりをも意味する天鈿女命の舞いは滑らかで軽やかな舞い。また、天手力男命は荒々しく、力強さがにじみ出る舞い。四人の舞いをじっくり見てみるとそれぞれ異なった舞い方が見られ、とても興味深く、惹きつけられる舞いでした。
そして次は旭神楽団「武蔵野ヶ原」。
このお話は、観音霊験鬼にある姥ヶ池伝説を元にされたお話だそうです。この演目で登場する姥ヶ池に住む茅姫たちが竜へと変身する場面に注目。手下の白竜丸・赤竜丸はゴツゴツとした竜の面に変わり、また、茅姫も恐ろしい顔へと変身。そして、決戦になるとさらに恐ろしき竜へ。真っ赤な髪の毛に角の生えた恐ろしい竜の顔は、とてもインパクトがあります。また、舞いでも迫力のある高いジャンプやスピード感あふれる舞いで観客を沸き上がらせておられました。
そしてお次は雄鹿原上組神楽団「羽白熊鷲」。
身に翼を持つ羽白熊鷲(はじろくまわし)という鬼を、澳長足姫命(おきながたらしひめのみこと)と随身が無事退治するというお話。羽白熊鷲の舞いは動きが独特で小刻みに移動する姿はとても印象的でした。そして、立ち合いでも独特で、その場で戦うだけでなく大太鼓に乗ってやり合う場面が見られました。また、クライマックスでは澳長足姫命が大太鼓に乗り、羽白熊鷲を矢で打ち倒す場面は見事矢が当たりすばらしかったです。
そして次に西宗神楽団「桃太郎伝説」。
もーも太郎さん、桃太郎さん♪の童謡でお馴染みの、桃太郎のお話を神楽化した演目。伝説にもあるように桃太郎こと五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)が吉備冠者に向けて放った矢が見事吉備冠者の左目に命中する場面があるのですが、ここの場面を西宗さんはしっかりと再現されていらっしゃいました。また、五十狭芹彦命に矢を射られた左の目は立ち合いでも最後まで赤くなっており、ひと目で吉備冠者がわかるような工夫もされていました。
そして次は龍南神楽団「大江山」。
源頼光、坂田金時は最後の決戦となる大江山へと足を速めます。そして岩屋に着き、酒呑童子との問答の末、酒宴が始まっていきます。まずは頼光に毒見をさせるも、待ちきれないように杯を取り上げ、並々と注がれた酒を豪快に飲んでいきます。最後は姫から酒を奪い取り一気にラッパ飲み。そしてベロンベロンによったように千鳥足。酒呑童子がいかに酒好きがというのが見て取れるようでした。
そして最後を飾るのは東山神楽団「戻り橋」。
こちらの演目はわっと驚かされるような場面がいくつもありました。まず序盤は、女人へと化けた茨木童子が、渡辺綱に正体がばれ一瞬にして茨木童子の姿へと戻る様子。次に、左の腕を取り返すために酒呑童子から老婆とも鬼とも見て取れる顔に変わり、そして白妙の顔に変わる三段階の面チェンジ。さらに極めつけは、腕を取り戻す場面。酒呑童子の妖術により、腕が納めてある箱の蓋を浮かせ、さらには左の腕までも宙に浮かしてしまう演出。どれも手の凝った演出でとても驚いてしまいました。
以上後半の6演目でした。
今大会は記念の大会ということで単発でしたが、北広島町4つの地域のそれぞれの神楽を見ることができとてもよかったと思います。そして、この大会の会場の外では北広島町商工会青年部さんが出店を出されており、バザーや各地域の物産も販売されておりました。その地域でしか食べられないものも販売されていたようですが、行かれた方は何か購入されましたか^^?
まず後半のトップバッターは、盤門神楽団「岩戸」。
派手さはあまりありませんがさまざまな神様が登場し、それぞれの舞いを披露していきます。天児屋命と天太玉命は鈴を打ち鳴らしながらの特徴的な舞いを繰り広げ、そして神楽の始まりをも意味する天鈿女命の舞いは滑らかで軽やかな舞い。また、天手力男命は荒々しく、力強さがにじみ出る舞い。四人の舞いをじっくり見てみるとそれぞれ異なった舞い方が見られ、とても興味深く、惹きつけられる舞いでした。
そして次は旭神楽団「武蔵野ヶ原」。
このお話は、観音霊験鬼にある姥ヶ池伝説を元にされたお話だそうです。この演目で登場する姥ヶ池に住む茅姫たちが竜へと変身する場面に注目。手下の白竜丸・赤竜丸はゴツゴツとした竜の面に変わり、また、茅姫も恐ろしい顔へと変身。そして、決戦になるとさらに恐ろしき竜へ。真っ赤な髪の毛に角の生えた恐ろしい竜の顔は、とてもインパクトがあります。また、舞いでも迫力のある高いジャンプやスピード感あふれる舞いで観客を沸き上がらせておられました。
そしてお次は雄鹿原上組神楽団「羽白熊鷲」。
身に翼を持つ羽白熊鷲(はじろくまわし)という鬼を、澳長足姫命(おきながたらしひめのみこと)と随身が無事退治するというお話。羽白熊鷲の舞いは動きが独特で小刻みに移動する姿はとても印象的でした。そして、立ち合いでも独特で、その場で戦うだけでなく大太鼓に乗ってやり合う場面が見られました。また、クライマックスでは澳長足姫命が大太鼓に乗り、羽白熊鷲を矢で打ち倒す場面は見事矢が当たりすばらしかったです。
そして次に西宗神楽団「桃太郎伝説」。
もーも太郎さん、桃太郎さん♪の童謡でお馴染みの、桃太郎のお話を神楽化した演目。伝説にもあるように桃太郎こと五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)が吉備冠者に向けて放った矢が見事吉備冠者の左目に命中する場面があるのですが、ここの場面を西宗さんはしっかりと再現されていらっしゃいました。また、五十狭芹彦命に矢を射られた左の目は立ち合いでも最後まで赤くなっており、ひと目で吉備冠者がわかるような工夫もされていました。
そして次は龍南神楽団「大江山」。
源頼光、坂田金時は最後の決戦となる大江山へと足を速めます。そして岩屋に着き、酒呑童子との問答の末、酒宴が始まっていきます。まずは頼光に毒見をさせるも、待ちきれないように杯を取り上げ、並々と注がれた酒を豪快に飲んでいきます。最後は姫から酒を奪い取り一気にラッパ飲み。そしてベロンベロンによったように千鳥足。酒呑童子がいかに酒好きがというのが見て取れるようでした。
そして最後を飾るのは東山神楽団「戻り橋」。
こちらの演目はわっと驚かされるような場面がいくつもありました。まず序盤は、女人へと化けた茨木童子が、渡辺綱に正体がばれ一瞬にして茨木童子の姿へと戻る様子。次に、左の腕を取り返すために酒呑童子から老婆とも鬼とも見て取れる顔に変わり、そして白妙の顔に変わる三段階の面チェンジ。さらに極めつけは、腕を取り戻す場面。酒呑童子の妖術により、腕が納めてある箱の蓋を浮かせ、さらには左の腕までも宙に浮かしてしまう演出。どれも手の凝った演出でとても驚いてしまいました。
以上後半の6演目でした。
今大会は記念の大会ということで単発でしたが、北広島町4つの地域のそれぞれの神楽を見ることができとてもよかったと思います。そして、この大会の会場の外では北広島町商工会青年部さんが出店を出されており、バザーや各地域の物産も販売されておりました。その地域でしか食べられないものも販売されていたようですが、行かれた方は何か購入されましたか^^?
2009,05,28 Thu 00:58
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岩手県の北の町、軽米町にかつてあった「松の脇神楽」は冬期に「巡演」していました。この本はその松の脇神楽の神楽衆だった著者(80才のお祝いに息子さんがこの本を出版しました)が、昭和22年と23年の冬に軽米町〜旧大野村、旧山形村、旧種市町をめぐった時の思い出を綴ったものです。10年以上前に「デーリー東北」に連載していたときから単行本化を待ち望んでいました!やった!
すんごく面白いです。(お神楽初恋巡演記を読んで)
すんごく面白いです。(お神楽初恋巡演記を読んで)
| 神楽童子 | EMAIL | URL | 09/11/26 21:22 | zo1o9Mdk |
uylssesさんコメントありがとうございます。
報告、喜んでいただけてうれしいです(^-^)
これからもその場の雰囲気など、楽しくお伝えできるよう頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願いします☆
報告、喜んでいただけてうれしいです(^-^)
これからもその場の雰囲気など、楽しくお伝えできるよう頑張ります。今後ともどうぞよろしくお願いします☆
| 特派員N | EMAIL | URL | 09/05/29 22:29 | 2icE.q0w |
北広島町神楽共演大会はすごく行きたかったのですが都合がつかなくて行けませんでした。特派員Nさんの報告を読ませていただき大会の様子が良くわかり嬉しくなりました。ありがとうございました(^^)13演目を写真を撮りながら記事も書いてもらって、すごく大変な作業だと思います。特派員さんの目線で書く記事が大好きです♪いつも楽しみにしていますのでこれからも頑張って下さい(^^)
| uylsses | EMAIL | URL | 09/05/29 15:46 | BgG.n3TM |
先週の土曜日、豊平ウィングで「北広島町神楽共演大会」が行われました。子どもの神楽から大人の神楽までじっくりと楽しむことができました。それでは報告です。
まず初めは加計高校芸北分校神楽部「序の舞」。
この演目は神楽の儀式舞を加計高校芸北分校神楽部さん流に新しく作られたもので、オリジナルの創作神楽だそうです。まず始めは扇子と弊を持った4人の舞い手さんが登場。巧みに手物を操りながら縦、横、斜めと移動し、ゆっくりと落ち着いた舞いを披露していきます。そして、次は弊を鈴に持ち替え先ほどとは違った軽やかなテンポで大きな舞いへと変わっていきます。最後は右へ左へと大きなジャンプを見せ、会場から拍手を沸き起こしていました。
次に上石子供神楽会「曽我兄弟」。
この物語は、日本三大仇討ちの赤穂浪士の仇討ちと伊賀越えの仇討ちに並ぶ、曽我兄弟仇討ちを神楽化したもので、富士の巻狩りの際に、曽我兄弟十郎・五郎が父、河津三郎(かわづさぶろう)の仇である工藤祐経(くどうすけつね)を討つお話です。この仇討ちは夜に行ったものなので一時、会場が暗くなり本物の松明(たいまつ)を使うなど本格的な演出をされていました。また、立ち合いでは、酒に酔って寝入ったところを討つ場面が見受けられ、物語を忠実に再現されていると思いました。
そして次は山王子ども神楽クラブ「土蜘蛛」。
典薬の御薬を持ち帰ろうとする胡蝶を襲い、土蜘蛛の精魂が侍女胡蝶に成り変る様子はとても見事でした。また、頼光に毒薬を渡し、徐々に土蜘蛛の本性を現す姿は大人顔負けの迫力と演技力。振る舞いや怪しげな目つき、そして口上でも胡蝶化身になりきった言い回しっぷりに圧倒されっぱなしでした。また、立ち合いの場面では土蜘蛛が前へと出てきたとき横から赤と白の蜘蛛が飛び散り、演技だけではなく演出でも見せてくださいました。
そして次は最初でも上演されました加計高校芸北分校神楽部による「八岐大蛇」。
序盤は、七番目の姫が捕られる場面から始まります。姫の背後から一匹の大蛇が登場し、気づかぬようじわりじわりと迫っていきます。そして取り喰らう時はさらに両サイドから二匹の大蛇が登場し、勢いよく襲い掛かっていきました。この場面は加計高校芸北分校神楽部さんが一生懸命工夫した中の一つだそうです。そして、終盤は大蛇との対決。なんといっても大蛇の動きがとても元気!須佐之男命との立ち合いでも激しくぶつかり合い、最後の一匹になっても須佐之男命を苦しめ続ける大蛇にはあっぱれでした。
そして次に大塚子ども神楽団「紅葉狩」。
まず、どん帳が上がったとたん目の前に広がってきたのは、両サイドにずらっと並ぶ楽の子ども達。この大会では23人の団員さんが誰も欠けることなく全員集まることができたそうです。たくさんの楽人さんに初めは驚いてしまいましたが、やはり合計14人いますと楽の奏でも力強さがありますね。もちろん、舞い手も負けてはいません。鬼女たちが奥の幕からドライアイスの煙とともに登場する様子は迫力満点!そして、立ち合いでも維茂等と鬼女達の戦いは強く迫るものがありました。
さぁそして次は大人の神楽団へとバトンタッチです。まず、トップバッターは長尾組神楽団「天神」。
始まってすぐの神の舞い。菅原道真と共の随身はどちらも独特な舞で興味深く見ることができました。菅原道真は腰を高く構え、一事大きくのけぞる舞い方。一方、共である随身は体勢を低くした低い舞いでお互い特徴ある舞いでした。そして、最後は藤原時平との立ち合い。初めは鬼棒と長刀の武器での戦いでしたが、最後は火花が散る刀に持ち替えての戦い。くるりくるりと舞いながらお互いの刀を打ち合わせ火花を散らす様子は、戦いの激しさを物語っているようでした。
そして次に上演されましたのは大塚神楽団「土蜘蛛」。
やはり中盤の胡蝶に化けた土蜘蛛が姿を現し始めたところが特に盛り上がっていましたね。胡蝶の姿から一旦扇子で顔を隠し、そこから再び覗かせると鬼の顔!そして、葛城山に飛び去る場面では、片足立ちでの移動に会場の熱気は徐々に上げていきます。また、最後は、舞台を一周するほどの長い片足立ちに楽のリズミカルなお囃子でさらに気持ちは高められ、どんどん血が騒いでくるようでした。会場からは、自然と拍手も沸き起こっていましたね。
以上プログラムの前半、7演目をお送りいたしました。あと後半の6演目はその2でお送りいたします。どうぞ後半もお楽しみに★
まず初めは加計高校芸北分校神楽部「序の舞」。
この演目は神楽の儀式舞を加計高校芸北分校神楽部さん流に新しく作られたもので、オリジナルの創作神楽だそうです。まず始めは扇子と弊を持った4人の舞い手さんが登場。巧みに手物を操りながら縦、横、斜めと移動し、ゆっくりと落ち着いた舞いを披露していきます。そして、次は弊を鈴に持ち替え先ほどとは違った軽やかなテンポで大きな舞いへと変わっていきます。最後は右へ左へと大きなジャンプを見せ、会場から拍手を沸き起こしていました。
次に上石子供神楽会「曽我兄弟」。
この物語は、日本三大仇討ちの赤穂浪士の仇討ちと伊賀越えの仇討ちに並ぶ、曽我兄弟仇討ちを神楽化したもので、富士の巻狩りの際に、曽我兄弟十郎・五郎が父、河津三郎(かわづさぶろう)の仇である工藤祐経(くどうすけつね)を討つお話です。この仇討ちは夜に行ったものなので一時、会場が暗くなり本物の松明(たいまつ)を使うなど本格的な演出をされていました。また、立ち合いでは、酒に酔って寝入ったところを討つ場面が見受けられ、物語を忠実に再現されていると思いました。
そして次は山王子ども神楽クラブ「土蜘蛛」。
典薬の御薬を持ち帰ろうとする胡蝶を襲い、土蜘蛛の精魂が侍女胡蝶に成り変る様子はとても見事でした。また、頼光に毒薬を渡し、徐々に土蜘蛛の本性を現す姿は大人顔負けの迫力と演技力。振る舞いや怪しげな目つき、そして口上でも胡蝶化身になりきった言い回しっぷりに圧倒されっぱなしでした。また、立ち合いの場面では土蜘蛛が前へと出てきたとき横から赤と白の蜘蛛が飛び散り、演技だけではなく演出でも見せてくださいました。
そして次は最初でも上演されました加計高校芸北分校神楽部による「八岐大蛇」。
序盤は、七番目の姫が捕られる場面から始まります。姫の背後から一匹の大蛇が登場し、気づかぬようじわりじわりと迫っていきます。そして取り喰らう時はさらに両サイドから二匹の大蛇が登場し、勢いよく襲い掛かっていきました。この場面は加計高校芸北分校神楽部さんが一生懸命工夫した中の一つだそうです。そして、終盤は大蛇との対決。なんといっても大蛇の動きがとても元気!須佐之男命との立ち合いでも激しくぶつかり合い、最後の一匹になっても須佐之男命を苦しめ続ける大蛇にはあっぱれでした。
そして次に大塚子ども神楽団「紅葉狩」。
まず、どん帳が上がったとたん目の前に広がってきたのは、両サイドにずらっと並ぶ楽の子ども達。この大会では23人の団員さんが誰も欠けることなく全員集まることができたそうです。たくさんの楽人さんに初めは驚いてしまいましたが、やはり合計14人いますと楽の奏でも力強さがありますね。もちろん、舞い手も負けてはいません。鬼女たちが奥の幕からドライアイスの煙とともに登場する様子は迫力満点!そして、立ち合いでも維茂等と鬼女達の戦いは強く迫るものがありました。
さぁそして次は大人の神楽団へとバトンタッチです。まず、トップバッターは長尾組神楽団「天神」。
始まってすぐの神の舞い。菅原道真と共の随身はどちらも独特な舞で興味深く見ることができました。菅原道真は腰を高く構え、一事大きくのけぞる舞い方。一方、共である随身は体勢を低くした低い舞いでお互い特徴ある舞いでした。そして、最後は藤原時平との立ち合い。初めは鬼棒と長刀の武器での戦いでしたが、最後は火花が散る刀に持ち替えての戦い。くるりくるりと舞いながらお互いの刀を打ち合わせ火花を散らす様子は、戦いの激しさを物語っているようでした。
そして次に上演されましたのは大塚神楽団「土蜘蛛」。
やはり中盤の胡蝶に化けた土蜘蛛が姿を現し始めたところが特に盛り上がっていましたね。胡蝶の姿から一旦扇子で顔を隠し、そこから再び覗かせると鬼の顔!そして、葛城山に飛び去る場面では、片足立ちでの移動に会場の熱気は徐々に上げていきます。また、最後は、舞台を一周するほどの長い片足立ちに楽のリズミカルなお囃子でさらに気持ちは高められ、どんどん血が騒いでくるようでした。会場からは、自然と拍手も沸き起こっていましたね。
以上プログラムの前半、7演目をお送りいたしました。あと後半の6演目はその2でお送りいたします。どうぞ後半もお楽しみに★
2009,05,25 Mon 23:01
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5月24日に広島市内のアステールプラザ中ホールで「神楽鑑賞会」が行われました。アステールプラザといえば、1993年に北広島町(旧千代田町)の中川戸神楽団が、自主公演で初のホール神楽を行われた場所です。今回のイベントはその中川戸神楽団をはじめ、宮乃木神楽団、大塚神楽団の三団体の上演がありました。残念ながら都合により途中から行くことになってしまったので、楽しみにされてるみなさんには申し訳ないのですが、後半に組まれた「大江山三段返し」のみの報告です。
まずは宮乃木神楽団「一条戻り橋」で物語が始まります。夜な夜な都に出ては災いをなす大江山の鬼人、茨木童子。最初から最後まで変化自在の大暴れを繰り広げます。やはりこの演目の中心となる役柄と言えるでしょうね!落ち着いた老婆の舞、若々しい姫の舞、そして荒々しい鬼の舞。大まかに分けてこの3パターンかと思いますが、これらを一人の舞手さんが見事に舞い分けられていました。手足や腰、頭の使い方などでしっかりを役を表現されているからこそ、面が変わった時の驚きや感動が大きく感じられるはずです。きっとみなさんもその一挙一動に釘付けになったことと思います。そんな茨木童子の餌食になってしまった、傘売りの善兵衛さん。いろんな面白い話はもちろん、何気ないアドリブの利いた一言でも会場を沸かせておられました。最も盛り上がったのはやはりクライマックスの合戦。都の守りと大江山の鬼人が激しい舞を展開します。そしてそれ以上に激しい?大太鼓の方の叩きっぷりで、会場は興奮状態でした。最後は舞台左側から勢いよくクモの糸が飛び出し、茨木童子はまんまと逃げ去ります。
スムーズな進行ですぐさま始まった大塚神楽団「羅生門」。先ほどの興奮がそのままに、いきなり大江山の鬼たちの登場。綱の乳母を手にかけた酒呑童子は都へと向かいます。この乳母に化けた化身のゆっくりとした舞で、いったん気持ちが落ち着きました。先ほどは茨木童子が中心でしたが、この演目もやはり悪役の酒呑童子が見せ場を作ります。照明やドライアイスの効果もあり、面を変えてゆ~~っくり振り向いた時の不気味さはたまりません。奏楽の方も舞手と一つになって場を盛り上げます。そしてもはやお馴染み?くっつけたはずの左腕がまたもげてしまう演出。なんと今回はもげた腕がステージの下に落ちてしまい、それをお客さんが拾って返すという一幕もありました。なんだか鬼たちばかりが目立つようですが、対する源頼光たちも負けてはいません。テンポの早い合戦においても、鬼たちに押されることなく、あくまでも神の舞を丁寧に舞われていたと思います。これまた激しい合戦の末、石清水八幡の御神徳に敗れた童子たちは大江山へと逃げ去ります。最後の舞では「大江山 生野の道は遠けれど まだ踏みも見ず天橋立」と歌われ、次こそは!と期待が高まっていよいよ物語は「大江山」へと舞台を移します。
先に上演された二演目の熱演によって会場の期待が高まった中、ついに中川戸神楽団「大江山」が始まりました。最初は、見る側のはやる気持ちを静めるかのような、頼光たちの舞。長いセリフによって今までのおさらいもできましたね!三段返しの演目を続けて見ることによって生まれる思いを、随所に感じることができたと思います。特に中盤の岩屋の場面、「自分の左腕を切ったやつだ!」とばかりに、茨木童子が渡辺綱だと見破るところは、見ている方はハラハラドキドキ。その後、頼光の弁舌な言葉によって難を切り抜けるのですが、今度は「疑って悪かったの~」と言ってるかのように、綱の背中を茨木童子がポンポンと叩く一面もあったりして、すごくリアルさを感じましたね!そしてこの演目だけでなく、三段返しのクライマックスとなる壮絶な合戦。今までは逃げられてばかりだった鬼たちを、今度は逃さん!とばかりに退治していく四天王たち。酒呑童子も最期を悟って飛び去ろうとしますが、三社の御神徳によって引き戻されます。そしてあっと驚く演出でついに酒呑童子の首が切り落とされました。約2時間半もの壮大な「大江山三段返し」、みなさんもしっかり堪能されたことと思います。
この週末は各地で神楽イベントがありましたね!特派員Nさんによる報告もあると思いますので、どうぞお楽しみに!
まずは宮乃木神楽団「一条戻り橋」で物語が始まります。夜な夜な都に出ては災いをなす大江山の鬼人、茨木童子。最初から最後まで変化自在の大暴れを繰り広げます。やはりこの演目の中心となる役柄と言えるでしょうね!落ち着いた老婆の舞、若々しい姫の舞、そして荒々しい鬼の舞。大まかに分けてこの3パターンかと思いますが、これらを一人の舞手さんが見事に舞い分けられていました。手足や腰、頭の使い方などでしっかりを役を表現されているからこそ、面が変わった時の驚きや感動が大きく感じられるはずです。きっとみなさんもその一挙一動に釘付けになったことと思います。そんな茨木童子の餌食になってしまった、傘売りの善兵衛さん。いろんな面白い話はもちろん、何気ないアドリブの利いた一言でも会場を沸かせておられました。最も盛り上がったのはやはりクライマックスの合戦。都の守りと大江山の鬼人が激しい舞を展開します。そしてそれ以上に激しい?大太鼓の方の叩きっぷりで、会場は興奮状態でした。最後は舞台左側から勢いよくクモの糸が飛び出し、茨木童子はまんまと逃げ去ります。
スムーズな進行ですぐさま始まった大塚神楽団「羅生門」。先ほどの興奮がそのままに、いきなり大江山の鬼たちの登場。綱の乳母を手にかけた酒呑童子は都へと向かいます。この乳母に化けた化身のゆっくりとした舞で、いったん気持ちが落ち着きました。先ほどは茨木童子が中心でしたが、この演目もやはり悪役の酒呑童子が見せ場を作ります。照明やドライアイスの効果もあり、面を変えてゆ~~っくり振り向いた時の不気味さはたまりません。奏楽の方も舞手と一つになって場を盛り上げます。そしてもはやお馴染み?くっつけたはずの左腕がまたもげてしまう演出。なんと今回はもげた腕がステージの下に落ちてしまい、それをお客さんが拾って返すという一幕もありました。なんだか鬼たちばかりが目立つようですが、対する源頼光たちも負けてはいません。テンポの早い合戦においても、鬼たちに押されることなく、あくまでも神の舞を丁寧に舞われていたと思います。これまた激しい合戦の末、石清水八幡の御神徳に敗れた童子たちは大江山へと逃げ去ります。最後の舞では「大江山 生野の道は遠けれど まだ踏みも見ず天橋立」と歌われ、次こそは!と期待が高まっていよいよ物語は「大江山」へと舞台を移します。
先に上演された二演目の熱演によって会場の期待が高まった中、ついに中川戸神楽団「大江山」が始まりました。最初は、見る側のはやる気持ちを静めるかのような、頼光たちの舞。長いセリフによって今までのおさらいもできましたね!三段返しの演目を続けて見ることによって生まれる思いを、随所に感じることができたと思います。特に中盤の岩屋の場面、「自分の左腕を切ったやつだ!」とばかりに、茨木童子が渡辺綱だと見破るところは、見ている方はハラハラドキドキ。その後、頼光の弁舌な言葉によって難を切り抜けるのですが、今度は「疑って悪かったの~」と言ってるかのように、綱の背中を茨木童子がポンポンと叩く一面もあったりして、すごくリアルさを感じましたね!そしてこの演目だけでなく、三段返しのクライマックスとなる壮絶な合戦。今までは逃げられてばかりだった鬼たちを、今度は逃さん!とばかりに退治していく四天王たち。酒呑童子も最期を悟って飛び去ろうとしますが、三社の御神徳によって引き戻されます。そしてあっと驚く演出でついに酒呑童子の首が切り落とされました。約2時間半もの壮大な「大江山三段返し」、みなさんもしっかり堪能されたことと思います。
この週末は各地で神楽イベントがありましたね!特派員Nさんによる報告もあると思いますので、どうぞお楽しみに!
2009,05,24 Sun 21:56
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今週の土曜日は「道の駅」豊平どんぐり村内のとよひらウィングで「北広島町神楽共演大会」が開催されます。この大会は北広島町商工会の合併記念ということで、北広島町の旧4町、千代田・大朝・豊平・芸北からそれぞれ3団体が出演します。また、その中には、子ども神楽団や高校生の神楽部の上演もあります。元気あふれる子どもの神楽から深みのある大人の神楽まで、そしてそれぞれの地域に伝わる神楽をどうぞお楽しみください。また、同じ日には島根県で「第8回交流神楽in都川」が開催され、日曜日では広島市で「アステールプラザ神楽鑑賞会」が開催されます。他にもさまざまな場所で神楽が上演されるようなので今週の土日はどこに行こうか迷ってしまいますね。皆様は、もうどこに行かれるか決められましたか?出かける際は気をつけてお出かけくださいね。
神楽日程表
神楽日程表
2009,05,22 Fri 00:30
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| Cheap xanax. | 09/12/31 22:46 |
先週の日曜日、千代田開発センターで月一の舞いが開催されました。今月の月一のテーマは「月一の舞いへの挑戦」。各地域からの神楽団・保存会が集まり、それぞれの持ち味や舞を披露されました。それでは報告です。
まず初めは、あさひが丘神楽団「日ノ御碕」
この演目は、日ノ御碕(ひのみさき)を乗っ取ろうと攻め入ってくる鬼女、彦羽根とそれを阻止すべく彦羽根に立ち向かう須佐之男命の末娘、十羅刹女とのお話です。皆さん、この登場人物から頭に浮かんでくるのは石見の方で舞われる演目でしょうか?しかし、こちらのあさひが丘さんの演目は、石見とはまた違った雰囲気のある演目でした。日ノ御碕へ船で攻め入る様子を現すため、手下が武器ではなく櫂(かい)を持っての舞いや十羅のお供を襲い、すばやく鬼へと変化する場面がありました。見ていて分かりやすく、また楽しみながら見ることができました。
次に種神楽保存会「鍾馗」
まず初めに目に留まったのは舞台での配置。中央に楽の方たちが座り、鍾馗大神と疫病神が隠れ合う幕は観客から見て舞台袖の左に設置されていました。こういった配置はなかなか見ることがないのですごく斬新でした。そして、鍾馗大神や疫病神の舞いでは、とても独特な舞いで鍾馗大神はどっしりとした構えに一つ一つかみ締めるような舞い。頭を上下に振り頷く様子は強く印象に残りました。また、疫病神は体全体をめいっぱい使うような舞いで力あふれる様子。鍾馗大神とも引けを取らない力強さがありました。
そして、次に水内神楽団「滝夜叉姫」
こちらの演目は水内神楽団さんにとって、なんと20年ぶりに上演される演目だそうです。メンバーも総入れ替えされ、今回の月一の舞いで復活!ということになりました。五月姫が貴船明神へ祈願し滝夜叉姫へと成り変っていく様子や手下の式神を連れひと舞いする様子は美しくも闘志がみなぎるようでした。また、滝夜叉姫から徐々に鬼へと変わっていく場面は、一瞬の出来事で会場からは拍手が沸き起こっていました。また、立ち合いも激しい戦いとなり、今回が初演ということを忘れさせられる舞いでした。
そして最後を飾ったのは今田神楽団「殺生石」
悪弧伝の最後のお話ですね。序盤、悪弧は弓矢の名人、三浦之介・上総之介に退治され、そのまま憎しみとともに殺生石となる場面から始まっていきます。初めから激しい立ち合いが繰り広げられ、一気に会場の熱を上げていきます。中盤では飛脚の飛助(とびすけ)が登場し先ほどの場面とは違い、笑いを誘い会場を和ましてくれます。そして、終盤は悪狐と玄翁和尚(げんのうおしょう)との激戦。序盤の立ち合いよりもさらに熱が入る両者の戦いぶりについつい力がこもっていってしまいます。最後はみるみる引き込まれ目が片時も離せませんでした。
さて、神楽上演後は月一の舞いではお馴染みの記念撮影。今回は「殺生石」を上演されました、今田神楽団の方々でした。玄翁和尚さん、飛脚の飛助さん、悪狐さん、玉藻前さんと豪華たるメンバーでの記念撮影となり、撮られたお客さまはとてもいい記念になりましたね。
そして、ここでお知らせですが来月の月一の舞いは、協賛神楽公演「壬生の花田植えと無形文化財合同まつり」となっており9:00開場 10:00時開演となっています。いつもの時間帯とは異なりますのでくれぐれもお間違えのないようお越しください。
まず初めは、あさひが丘神楽団「日ノ御碕」
この演目は、日ノ御碕(ひのみさき)を乗っ取ろうと攻め入ってくる鬼女、彦羽根とそれを阻止すべく彦羽根に立ち向かう須佐之男命の末娘、十羅刹女とのお話です。皆さん、この登場人物から頭に浮かんでくるのは石見の方で舞われる演目でしょうか?しかし、こちらのあさひが丘さんの演目は、石見とはまた違った雰囲気のある演目でした。日ノ御碕へ船で攻め入る様子を現すため、手下が武器ではなく櫂(かい)を持っての舞いや十羅のお供を襲い、すばやく鬼へと変化する場面がありました。見ていて分かりやすく、また楽しみながら見ることができました。
次に種神楽保存会「鍾馗」
まず初めに目に留まったのは舞台での配置。中央に楽の方たちが座り、鍾馗大神と疫病神が隠れ合う幕は観客から見て舞台袖の左に設置されていました。こういった配置はなかなか見ることがないのですごく斬新でした。そして、鍾馗大神や疫病神の舞いでは、とても独特な舞いで鍾馗大神はどっしりとした構えに一つ一つかみ締めるような舞い。頭を上下に振り頷く様子は強く印象に残りました。また、疫病神は体全体をめいっぱい使うような舞いで力あふれる様子。鍾馗大神とも引けを取らない力強さがありました。
そして、次に水内神楽団「滝夜叉姫」
こちらの演目は水内神楽団さんにとって、なんと20年ぶりに上演される演目だそうです。メンバーも総入れ替えされ、今回の月一の舞いで復活!ということになりました。五月姫が貴船明神へ祈願し滝夜叉姫へと成り変っていく様子や手下の式神を連れひと舞いする様子は美しくも闘志がみなぎるようでした。また、滝夜叉姫から徐々に鬼へと変わっていく場面は、一瞬の出来事で会場からは拍手が沸き起こっていました。また、立ち合いも激しい戦いとなり、今回が初演ということを忘れさせられる舞いでした。
そして最後を飾ったのは今田神楽団「殺生石」
悪弧伝の最後のお話ですね。序盤、悪弧は弓矢の名人、三浦之介・上総之介に退治され、そのまま憎しみとともに殺生石となる場面から始まっていきます。初めから激しい立ち合いが繰り広げられ、一気に会場の熱を上げていきます。中盤では飛脚の飛助(とびすけ)が登場し先ほどの場面とは違い、笑いを誘い会場を和ましてくれます。そして、終盤は悪狐と玄翁和尚(げんのうおしょう)との激戦。序盤の立ち合いよりもさらに熱が入る両者の戦いぶりについつい力がこもっていってしまいます。最後はみるみる引き込まれ目が片時も離せませんでした。
さて、神楽上演後は月一の舞いではお馴染みの記念撮影。今回は「殺生石」を上演されました、今田神楽団の方々でした。玄翁和尚さん、飛脚の飛助さん、悪狐さん、玉藻前さんと豪華たるメンバーでの記念撮影となり、撮られたお客さまはとてもいい記念になりましたね。
そして、ここでお知らせですが来月の月一の舞いは、協賛神楽公演「壬生の花田植えと無形文化財合同まつり」となっており9:00開場 10:00時開演となっています。いつもの時間帯とは異なりますのでくれぐれもお間違えのないようお越しください。
2009,05,11 Mon 22:32
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