「風よー!!光よー!!忍法、獅子変化!!!」
な~んて、70年代子供達の間でヒットした『快傑ライオン丸』というヒーロー番組がありますが、劇中では主人公獅子丸が師匠の形見として授かった「金砂地」という剣が神聖な存在として登場しました。変身も勿論、太刀の力を用いた変身なんですよね。かっこいい!!凄くかっこいい!!
と、そんなところで本題に入りますが、1月20日(日)に千代田開発センターで、お馴染み「広島・島根交流神楽 月一の舞い」がありました。
今回のテーマは「神楽ー名刀伝説ー」です。そんなことは1行目で察したって?そんなあなた、きっとお話が合うかもしれません。
それでは報告に入ります!まず、始めは山王神楽団「八岐大蛇」。
今年は、巳年ということで(退治されることには目を閉じて)新年一発目にとても縁起が良いですね!
いきなり獰猛な大蛇登場!娘さんの赤い帯を引きちぎるシーンは忘れられません。
場面変わって、えっさ、こらさ、なお婆ちゃんとお爺ちゃんの登場で会場にどよめきが起きます。
でもこのお婆ちゃん、実はとてもアクロバティックで芸達者なのです・・(笑)大いに笑わせていただきました。
しかし、大蛇を退治する代わりに娘を須左之男命にやる別れの場面では泣かせられます。
~母と娘の別れのときに鳴く蟲は、母ぞ恋しとすだきおるかな~
手拭いから水が滴るほどの涙、涙・・(笑)
そしていよいよ八頭の大蛇登場。凄い迫力でした。まさに「今年はわしらの年じゃけえ~!!」と叫んでいそうな勢いでした!
そうそう、大切なことを忘れていました!
この「八岐大蛇」で登場する剣は「天叢雲剣」です。須佐之男命が十束剣で大蛇をズタズタに引き裂いた時、その尾から一本の剣「天叢雲剣」が登場する、という訳ですね。
続いて周布青少年保存会「新日本武尊」。まず兄ぎしと弟ぎし登場、息のあった舞です。本当のご兄弟だったんですね。
賊首神も登場しお三方で、今日こそは勝って良い年にしようじゃないかと楽しそうにお話していました(笑)
しばらくして、いよいよ八方より火をかけるたいまつを持って自称16歳日本武尊と吉備武彦に立ち向かっていきます。って!!!、いつの間にか賊目線で書いてしまっている自分が(笑)
・・いや、でもそれも神楽の一つの楽しみ方ですよね。悪として描かれる者の目線から見てみる、これって非常に大切なんじゃないでしょうか。そうしたら「正義」もまた変わってくるんです。
さて、この演目で登場する剣は先程も登場した「天叢雲剣」。八方より火をかけられた時に日本武尊はこの剣で草を薙ぎ払い命拾いしたことからその時に名を「草薙剣」と変えます。
ちなみになぜ演目に「新」が付いているのかというと普通は最後は出てこない「賊首神」が最後に闘いに登場するからだそうです。
幕の出入りを生かした非常に迫力のある立ち回りを見せて下さいました。
続いて東山神楽団「土蜘蛛」。
土蜘蛛に登場する剣はその名も「蜘蛛切丸」です!
重い病になった源頼光は、侍女胡蝶に化けた土蜘蛛の精魂に、典薬頭より授かった薬と偽って毒薬を飲まされますが、その正体を見破り、名刀「膝丸」で深傷を負わせます。この時に頼光はこの刀を「蜘蛛切丸」と改め四天王に授け土蜘蛛の退治を命じるのです。
卜部季武と坂田金時は残された血痕をたどって住処を突き止めるのですが、この深傷を負わせるシーンでの血痕というか血飛沫を表現した赤色の蜘蛛の使い方が凄くいいなーと思いました!
いよいよ季武と金時、妖術に悩まされながらも土蜘蛛と戦います!
ようやく成敗し、喜びの舞に・・・と思いきや!何やら幕が揺れてます。ブルブル・・これは奴が・・奴が・・キター!!!(織田裕二さん今が出番ですよ(笑)!)
さすが、千年も万年も生きながらえて簡単にはやられちゃるもんかと言わんばかりの盛大な再登場、会場も盛り上がります。
最後は中川戸神楽団「紅葉狩」。
中川戸さんの紅葉狩は独自の調査によって作られていてちょっと変わっています!
中納言平維茂らは信州は戸隠山で悪事を働く鬼女達を成敗するため宴を開いてそこに誘いこみます。
しかし、それを見破った鬼女達の妖術に悪戦苦闘します。
そこで、鬼女達の妖術に対抗すべく、北向観音で「降魔の剣」を手に入れた一行は再び激しい合戦の末、見事鬼女達を退治します!!
降魔の剣、神秘的でしたね!御札が燃えてパカッと開いてそこから登場!カッコいいー!
いやあ、今回は「名刀」に注目・意識して神楽を見てみるということで、大変面白かったです。
次回の月一の舞いは「2月10日(日)」ですよ~!是非足をお運び下さいませ。それでは、新人特派員の(吉井利佳)でした!つたない文章に最後までお付き合い有り難うございました!ペコッ
な~んて、70年代子供達の間でヒットした『快傑ライオン丸』というヒーロー番組がありますが、劇中では主人公獅子丸が師匠の形見として授かった「金砂地」という剣が神聖な存在として登場しました。変身も勿論、太刀の力を用いた変身なんですよね。かっこいい!!凄くかっこいい!!
と、そんなところで本題に入りますが、1月20日(日)に千代田開発センターで、お馴染み「広島・島根交流神楽 月一の舞い」がありました。
今回のテーマは「神楽ー名刀伝説ー」です。そんなことは1行目で察したって?そんなあなた、きっとお話が合うかもしれません。
それでは報告に入ります!まず、始めは山王神楽団「八岐大蛇」。
今年は、巳年ということで(退治されることには目を閉じて)新年一発目にとても縁起が良いですね!
いきなり獰猛な大蛇登場!娘さんの赤い帯を引きちぎるシーンは忘れられません。
場面変わって、えっさ、こらさ、なお婆ちゃんとお爺ちゃんの登場で会場にどよめきが起きます。
でもこのお婆ちゃん、実はとてもアクロバティックで芸達者なのです・・(笑)大いに笑わせていただきました。
しかし、大蛇を退治する代わりに娘を須左之男命にやる別れの場面では泣かせられます。
~母と娘の別れのときに鳴く蟲は、母ぞ恋しとすだきおるかな~
手拭いから水が滴るほどの涙、涙・・(笑)
そしていよいよ八頭の大蛇登場。凄い迫力でした。まさに「今年はわしらの年じゃけえ~!!」と叫んでいそうな勢いでした!
そうそう、大切なことを忘れていました!
この「八岐大蛇」で登場する剣は「天叢雲剣」です。須佐之男命が十束剣で大蛇をズタズタに引き裂いた時、その尾から一本の剣「天叢雲剣」が登場する、という訳ですね。
続いて周布青少年保存会「新日本武尊」。まず兄ぎしと弟ぎし登場、息のあった舞です。本当のご兄弟だったんですね。
賊首神も登場しお三方で、今日こそは勝って良い年にしようじゃないかと楽しそうにお話していました(笑)
しばらくして、いよいよ八方より火をかけるたいまつを持って自称16歳日本武尊と吉備武彦に立ち向かっていきます。って!!!、いつの間にか賊目線で書いてしまっている自分が(笑)
・・いや、でもそれも神楽の一つの楽しみ方ですよね。悪として描かれる者の目線から見てみる、これって非常に大切なんじゃないでしょうか。そうしたら「正義」もまた変わってくるんです。
さて、この演目で登場する剣は先程も登場した「天叢雲剣」。八方より火をかけられた時に日本武尊はこの剣で草を薙ぎ払い命拾いしたことからその時に名を「草薙剣」と変えます。
ちなみになぜ演目に「新」が付いているのかというと普通は最後は出てこない「賊首神」が最後に闘いに登場するからだそうです。
幕の出入りを生かした非常に迫力のある立ち回りを見せて下さいました。
続いて東山神楽団「土蜘蛛」。
土蜘蛛に登場する剣はその名も「蜘蛛切丸」です!
重い病になった源頼光は、侍女胡蝶に化けた土蜘蛛の精魂に、典薬頭より授かった薬と偽って毒薬を飲まされますが、その正体を見破り、名刀「膝丸」で深傷を負わせます。この時に頼光はこの刀を「蜘蛛切丸」と改め四天王に授け土蜘蛛の退治を命じるのです。
卜部季武と坂田金時は残された血痕をたどって住処を突き止めるのですが、この深傷を負わせるシーンでの血痕というか血飛沫を表現した赤色の蜘蛛の使い方が凄くいいなーと思いました!
いよいよ季武と金時、妖術に悩まされながらも土蜘蛛と戦います!
ようやく成敗し、喜びの舞に・・・と思いきや!何やら幕が揺れてます。ブルブル・・これは奴が・・奴が・・キター!!!(織田裕二さん今が出番ですよ(笑)!)
さすが、千年も万年も生きながらえて簡単にはやられちゃるもんかと言わんばかりの盛大な再登場、会場も盛り上がります。
最後は中川戸神楽団「紅葉狩」。
中川戸さんの紅葉狩は独自の調査によって作られていてちょっと変わっています!
中納言平維茂らは信州は戸隠山で悪事を働く鬼女達を成敗するため宴を開いてそこに誘いこみます。
しかし、それを見破った鬼女達の妖術に悪戦苦闘します。
そこで、鬼女達の妖術に対抗すべく、北向観音で「降魔の剣」を手に入れた一行は再び激しい合戦の末、見事鬼女達を退治します!!
降魔の剣、神秘的でしたね!御札が燃えてパカッと開いてそこから登場!カッコいいー!
いやあ、今回は「名刀」に注目・意識して神楽を見てみるということで、大変面白かったです。
次回の月一の舞いは「2月10日(日)」ですよ~!是非足をお運び下さいませ。それでは、新人特派員の(吉井利佳)でした!つたない文章に最後までお付き合い有り難うございました!ペコッ
2013,02,03 Sun 23:48
新着コメント
今回の新人特派員さんの記事とても楽しく読ませていただきました。
ユーモアと臨場感あふれる内容で、まるで実際に観たような気持ちになりました。
この記事を読ませていただいて次はぜひライブで観たくなったので、来月の月一の舞いにおじゃましたいと思います。
新人特派員さんにおかれましては、次回以降のレポートも期待しています! がんばってくださいねー。
ユーモアと臨場感あふれる内容で、まるで実際に観たような気持ちになりました。
この記事を読ませていただいて次はぜひライブで観たくなったので、来月の月一の舞いにおじゃましたいと思います。
新人特派員さんにおかれましては、次回以降のレポートも期待しています! がんばってくださいねー。
| 通りすがり | EMAIL | URL | 13/02/10 23:06 | fnj95GDE |
次は鳥取県より日南神楽神光社(にちなんかぐらじんこうしゃ)「神能杵築(しんのうきづき)」。パンフレットの紹介に「東に岡山、西に島根、南に広島の3県に隣接しており、各県で舞われている神楽の特徴を取り入れた」とありましたが、今回のイベントでは先に上記3県の神楽の上演があったため、このことがご覧になったみなさんにもよくおわかりになったのではないでしょうか。舞い方や所作、奏楽、面、衣装、言葉の言い回しや舞殿の使い方。まだまだ他にもいろいろな要素がありますが、これらを大事に伝承されてきたからこそ、こうやって各地の特色が現在の私達も見ることができるんですね。
続いて島根県より大都神楽団「八岐大蛇」。迫力ある大蛇の上演を楽しみにされていた方も多くおられたと思います。しかしその前に、足名椎・手名椎のお二人が笑わせてくださいました。ほのぼのとしたおとぼけ感を出しながら、息の合ったコンビネーション。しかしそこから大蛇が登場すると、会場の雰囲気が一気に変わります。浜田八調子の独特な大蛇のお囃子が、ぞろぞろと現れる八匹の怪物たちを演出します。照明やドライアイスがより雰囲気を盛り上げ、すっかり神話の世界に引き込まれてしまいます。須佐之男命の勇ましい戦いぶりもしっかりと堪能させていただきました。
残り2演目は広島から。まずは琴庄神楽団「厳島」。初演から2年経ち、多くの神楽ファンのみなさんがご覧になったことと思います。「広島を代表する演目に」と願っていましたが、今回のようなイベントでまた見ることができて嬉しく思いました。三女神の場面は、厳島の美しい光景が蘇るような演出。青い空と白い砂浜、そして赤い鳥居。みなさんもきっとそんな光景が頭に浮かんだのではないでしょうか。後半は打って変わって恐ろしい場面。平清盛を苦しめる怨霊たちの登場で、舞台は暗く重たい雰囲気に包まれます。広島の神楽の魅力と、舞台性に富んだ演目、きっとこれからもますます話題を集めていくことと思います。
最後は中川戸神楽団「板蓋宮」。開演前に舞台袖でスタッフの方とお話する機会があったのですが、その方が「あれから20年経ったんよのぉ」と感慨深げにおっしゃられていました。「あれから」とはもちろん、初めて広島の神楽をホールで上演した「スーパー神楽」のイベントのことです。創作神楽「板蓋宮」で舞台演出を取り入れた斬新な神楽を発表された中川戸神楽団さん。その当時を知るスタッフの方が、今回のイベントにも多く関わられています。当時は手探りで心配だらけだったのが、今ではお馴染みのスタッフが当たり前のようにやれば何も心配がない、との言葉を聞いて、神楽団と、スタッフのみなさんがこれまで築いてこられた物の重みを感じました。
以上、全演目のご紹介でした。今年も神楽の本格的なシーズンが始まりましたね!みなさんと一緒に私も楽しみたいと思います。
2012,09,15 Sat 10:43
新着コメント
KAGURA-TVありがとうございます。上野学園ホールに足を運びましたが、今また見直して鮮明に記憶がよみがえります。大都(おおつ)神楽団さんの大蛇八匹は本当に壮観です。もう一つ印象に残っているのは足名椎さんの台詞廻しですが、民謡を歌っているかのごとく節を付けて・・また本当によコロコロとコブシが廻るんですよね~。
| obanba | EMAIL | URL | 12/11/02 09:36 | zCiFz1dE |
神楽ファンさん、コメントありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
これからもどうぞよろしくお願いします。
| 特派員Y | EMAIL | URL | 12/10/22 18:49 | UEso//TQ |
いつも報告楽しみにしています
特派員さん頑張ってくださいね
特派員さん頑張ってくださいね
| 神楽ファン | EMAIL | URL | 12/10/21 19:30 | 65U.QRsc |
さて次は徳島県徳島市のんき連による「阿波おどり」。盆踊りから生まれたという阿波おどりも、神楽と同じく日本が世界に誇る伝統芸能の一つです。神楽のシーズンと言えば秋ですが、こちらは夏。徳島ではお盆の四日間、盛大に阿波おどりが街中で開催され、約130万人の人出で賑わうそうです。たまたま私の知人の方で、広島県内で阿波おどりの連に所属されている方がおられて、以前本場の阿波おどりのビデオを見せていただきましたが、映像だけでも圧倒的なおどりのエネルギーが伝わってきました。阿波おどりの楽は二拍子で「ぞめき囃子」というのが代表的だそうですが、一度聞いたら頭に残る、心地よいお囃子です。ゆっくりと踊りが始まり、そして踊り手の動きと連動してだんだんと速く、激しくなってくると自然にこちらのテンションも上がってくるような感じ。日本人の心に響いてくる曲でした。踊りのほうは、「手をあげて足を運べば阿波おどり」と言われるくらい、シンプルで誰もが楽しめるもの。しかしその基本姿勢からは、神楽と共通の姿を見てとることができました。やわらかさの中にキレがあり、同じ動きなのに飽きない。踊り手さんの表情もにこやかで、きっと初めてご覧になった方も存分に楽しめたことと思います。また演出のほうも、暗いステージにスポットライトを当てたり、スモークが出てきたり。五色の天蓋の下で見る阿波おどりも、なかなかない体験かと思います(笑)。最後は踊り手さん約40名が勢揃いして迫力のフィナーレ。思わずお盆の暑さと夏祭りの熱気を思い出すようでした。
続いては山口県より山代白羽(やましろしらは)神楽保存会「鵺退治」。衣装や演目名からもわかるように、見た目の雰囲気が広島の神楽と似ていました。奏楽のほうは独特で、割と速いテンポで同じメロディがひたすら繰り返されるという感じ。最初は佐伯藤内太郎守正(さいきとうないたろうもりまさ)という人物が竹を持って舞います。これは鵺を退治するためにその竹で矢を作ったという伝説に基づいているそうです。その後は頼政と猪早太が登場、鵺を退治するという見慣れた展開に。最後の歓喜の舞はかなり激しく、片足で跳ねながら息つく間もないほどで、最後まで元気の良い舞を見せてくださいました。
次は愛媛県より藤縄(ふじなわ)神楽保存会「月日の舞」「悪魔祓・鬼四天(おにしてん)」「薙刀の舞」の三本立て。「月日の舞」は一人の舞手さんによるもので、両手にそれぞれ太陽と月が描かれた小さなお盆を持って舞います。落とさないように傾けたり、クルクル回転させたり、まるで手にはりついているかのような、見事な芸を披露してくださいました。「悪魔祓・鬼四天」は鬼と四人の神の舞。それぞれの舞を披露した後はいよいよ対決。一対一での合戦でしたが、木刀と長い棒との、まるでアクション映画のワンシーンのような、スピーディーで見事な戦いを披露されました。また鬼のほうがチャリのような感じで、お客さんを連れ込んで戦わせてみたりと、意外な場面も。見所たくさんの演目でした。最後は「薙刀の舞」で、一人の舞手さんが文字通り薙刀を使った舞を披露。これも先ほどの合戦に負けない、見事な薙刀さばきでした。薙刀を回す時の速さはこちらの想像以上。クライマックスは座って膝をついた状態で、自分も回りながら薙刀を高速回転させるという芸。これは圧巻でした。
そして広島県から横田神楽団「葛城山」。神楽ファンのみなさんも何度もご覧になっているかと思いますが、こうして各地の神楽を見た後だと、また少し違った面も見ることができたのではないでしょうか。聞きなれた奏楽ですが、改めて聞いてみると、他県と比べて、神楽歌が特徴的なのがわかりますね。楽のリズムも複雑で、変化に富んでいます。舞とともに、楽のメロディも時代に合わせて進化してきたんでしょうね。さてこの演目は葛城山に住む土蜘蛛が主役。美しい侍女に化けて源頼光をとり食らおうとします。前半の見せ場、一瞬の変化を見逃されてませんか?ここは広島神楽の特徴ですね。後半は大きな鬼となって登場。その迫力ある舞も見応えありでした。
以上、中盤の4演目でした。さていよいよ「その3」で残りの演目をご紹介します。
2012,09,13 Thu 22:40
新着コメント
ひが吉さん、コメントありがとうございます。
記事と合わせて動画配信も楽しんでいただけたようで嬉しいです。
神楽と同じく、日本が誇る伝統芸能として、阿波踊りのさらなる飛躍も祈りたいと思います。
記事と合わせて動画配信も楽しんでいただけたようで嬉しいです。
神楽と同じく、日本が誇る伝統芸能として、阿波踊りのさらなる飛躍も祈りたいと思います。
| 特派員Y | EMAIL | URL | 12/10/22 18:46 | UEso//TQ |
神楽の杜での期間限定配信ありがとう。
感動の共有させてくれてありがとう。
五色の天蓋の下で見る阿波おどり、見たかったんだ〜♪
私たちもいつかそんなチャンスがくるといいな♪
感動の共有させてくれてありがとう。
五色の天蓋の下で見る阿波おどり、見たかったんだ〜♪
私たちもいつかそんなチャンスがくるといいな♪
| ひが吉 | EMAIL | URL | 12/10/13 00:08 | sKb0s3IA |
9月9日の広島市の上野学園ホールで「中四国神楽フェスティバルinひろしま」が行われました。見慣れた広島や島根以外の様々な神楽も上演され、それぞれの特徴を見比べたりすることもできました。それでは報告です。
まずは宮乃木神楽団「神降し」。神楽の基本といわれる演目です。洗練された舞からは、「清」という印象を受けました。雑念のない、清らかな舞は、ムダな動きのないなめらかな舞にも見え、舞殿を祓い清めるという意味合いのある、この演目ならではの魅力を感じました。
続いては香川県から、佐料編笠(さりょうあみがさ)神楽保存会「カラスの舞」。面白い名前の神楽だなと思いましたが、これは神武天皇を道案内した八咫烏(やたがらす)にちなんだ舞だそうです。最初は、黒い衣装をまとい、常にかがんだ体勢の舞手さんが一人で舞われましたが、その後は残った二人の舞手さんによる舞。対角の位置で同じ舞を進めていきます。基本的にはゆったりとした舞が淡々と続く感じですが、時折高く飛ぶ場面もあり、意表をつくようにダイナミックな印象も受けました。
再び宮乃木神楽団で「大江山」。数ある広島神楽の演目の中でも、最も激しい戦いが繰り広げられる演目の一つです。源頼光と四天王のキッチリそろったメリハリのある舞は、鬼に負けない勇ましさを感じます。対する酒呑童子らは、激しく荒々しい舞で迫力と怖さを感じさせます。そして後半ついに対決のときを迎えます。見ているみなさんも思わず力が入ったことでしょう!奏楽もどんどんテンポが上がっていき、戦いの激しさを表します。クライマックスは三人がかりで酒呑童子を退治。迫力ある舞をしっかりと見せてくださいました。
次は高知県から梼原(ゆすはら)町津野山(つのやま)神楽保存会「山探し」。あらすじは、金山彦の使いの神が、紛失した宝剣を捜し求めるというもので、一人だけの舞でしたがいろいろな採り物を使われました。まず宝剣を探す舞は大きな布を覆いかぶさるようにして、腰をかがめての舞。楽のリズムはかなり速く感じ、小刻みに足を踏みながら舞い進めていきます。そして宝剣を見つけた後は扇子と刀を取替えての舞、最後は二刀流での舞でした。この演目で使用された面は般若の面で、広島や島根では悪役を連想してしまいますが、そうではありません。いろいろな舞から見せるその表情の変化も見所でした。
次は岡山県より備中神楽伝承研究会「吉備津(きびつ)舞」。吉備津彦命と温羅(うら)の戦いがメインの演目です。この演目では奏楽が太鼓のみ。ですが場面によっていろいろなリズムがあり、さらに終始太鼓の方が歌やかけ声をかけられており、一つの楽だけでこんなこともできるのかと興味深く拝見しました。中でもまるで実況するかのような歌が入ったのが面白かったですね。温羅が命の姿を見失い、太鼓をめがけて構えてしまうと、「ヨイソラヨイソラ、それは太鼓じゃヨイソラヨイソラ…」という歌が。これには思わず会場から笑い声が。そして悪役の温羅ですが、刀が手から離れなかったり、疲れて自分の腕をマッサージしたり、果てには居眠りをしてみたり…。速さと力強さを感じる戦いの舞の中に、いろんな要素を見ることができました。
まずは前半の5演目のご紹介でした。続きもお楽しみに!
まずは宮乃木神楽団「神降し」。神楽の基本といわれる演目です。洗練された舞からは、「清」という印象を受けました。雑念のない、清らかな舞は、ムダな動きのないなめらかな舞にも見え、舞殿を祓い清めるという意味合いのある、この演目ならではの魅力を感じました。
続いては香川県から、佐料編笠(さりょうあみがさ)神楽保存会「カラスの舞」。面白い名前の神楽だなと思いましたが、これは神武天皇を道案内した八咫烏(やたがらす)にちなんだ舞だそうです。最初は、黒い衣装をまとい、常にかがんだ体勢の舞手さんが一人で舞われましたが、その後は残った二人の舞手さんによる舞。対角の位置で同じ舞を進めていきます。基本的にはゆったりとした舞が淡々と続く感じですが、時折高く飛ぶ場面もあり、意表をつくようにダイナミックな印象も受けました。
再び宮乃木神楽団で「大江山」。数ある広島神楽の演目の中でも、最も激しい戦いが繰り広げられる演目の一つです。源頼光と四天王のキッチリそろったメリハリのある舞は、鬼に負けない勇ましさを感じます。対する酒呑童子らは、激しく荒々しい舞で迫力と怖さを感じさせます。そして後半ついに対決のときを迎えます。見ているみなさんも思わず力が入ったことでしょう!奏楽もどんどんテンポが上がっていき、戦いの激しさを表します。クライマックスは三人がかりで酒呑童子を退治。迫力ある舞をしっかりと見せてくださいました。
次は高知県から梼原(ゆすはら)町津野山(つのやま)神楽保存会「山探し」。あらすじは、金山彦の使いの神が、紛失した宝剣を捜し求めるというもので、一人だけの舞でしたがいろいろな採り物を使われました。まず宝剣を探す舞は大きな布を覆いかぶさるようにして、腰をかがめての舞。楽のリズムはかなり速く感じ、小刻みに足を踏みながら舞い進めていきます。そして宝剣を見つけた後は扇子と刀を取替えての舞、最後は二刀流での舞でした。この演目で使用された面は般若の面で、広島や島根では悪役を連想してしまいますが、そうではありません。いろいろな舞から見せるその表情の変化も見所でした。
次は岡山県より備中神楽伝承研究会「吉備津(きびつ)舞」。吉備津彦命と温羅(うら)の戦いがメインの演目です。この演目では奏楽が太鼓のみ。ですが場面によっていろいろなリズムがあり、さらに終始太鼓の方が歌やかけ声をかけられており、一つの楽だけでこんなこともできるのかと興味深く拝見しました。中でもまるで実況するかのような歌が入ったのが面白かったですね。温羅が命の姿を見失い、太鼓をめがけて構えてしまうと、「ヨイソラヨイソラ、それは太鼓じゃヨイソラヨイソラ…」という歌が。これには思わず会場から笑い声が。そして悪役の温羅ですが、刀が手から離れなかったり、疲れて自分の腕をマッサージしたり、果てには居眠りをしてみたり…。速さと力強さを感じる戦いの舞の中に、いろんな要素を見ることができました。
まずは前半の5演目のご紹介でした。続きもお楽しみに!
2012,09,11 Tue 23:08
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9月9日の日曜日は広島市の上野学園ホールで「中四国神楽フェスティバルinひろしま」が行われます。全12プログラムのうち、広島・島根の神楽は5つ。そのほか中四国地方の神楽がズラリ。今まで見たことのない神楽が盛りだくさんで、とても興味深いイベントとなっています。さらに今回は徳島市より「のんき連」による阿波踊りもあります。個人的にもやはり阿波踊りに注目したいですね! 神楽と同じく、日本の伝統芸能の一つとして長く伝承されている阿波踊り。阿波踊りには三大主流というものがあり、「阿呆(あほう)連」の阿呆調 、「娯茶平(ごぢゃへい)」の娯茶平調、そして今回の「のんき連」ののんき調がその3つに数えられているそうです。神楽でいう舞手は「踊り手」、そして奏楽は「鳴り物」で、神楽でもお馴染みの太鼓や笛、鉦に加えて三味線があるようです。これがいったいどんな上演になるのか、とても楽しみですね!
2012,09,06 Thu 21:36
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